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想像以上だった「ドイツ国鉄(DB)サイト」はスバラシイ!

ドイツ国内をフランクフルトを拠点にして鉄道旅行しようと思い、うっかり「ヨーロッパ鉄道時刻表」を、うっかり2千円も出して買ってしまいましたが、スマホがドイツ国内で使えるのであれば、本の時刻表はまったく必要ないことが判明しました!

ドイツ国鉄(DB)サイト(下記)で簡単に・・・
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http://www.bahn.de/p_en/view/index.shtml (英語版があります。日本語版はありません)

1)短時間で列車の選定ができます。
日付と出発時間帯、起点駅と終点駅を入力したら、いくつか列車の候補が現れ、乗り換え回数や所要時間、乗り換え駅と待ち時間、もちろん料金、それにどこを通るか地図上の赤い線で示してくれます。

2)もっと早い時間帯、遅い時間帯、特急使う場合、普通列車の場合、経由地を変更、などなどさまざまなオプションで目的に合う列車を選べます。

駅の時刻表で列車がどこ行きかは分かりますが、行先の駅を通るのか、通らないのか、特急の場合はそこで停車するのかしないのかは、なかなか一目でわかりません。そんなときポケットからスマホ出して、上記サイトから検索すれば乗るべき列車がすぐ分かる。ドイツに行くなら本の時刻表は要りません。その代わりスマホを使えるモバイルWiFiなど通信環境を準備することがいいと思います。

使い方は、下記サイトに詳しく載っていますので、それを参考にしながら、旅行前に、日本にいる間から使い方を練習しておくことをお薦めします。
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http://www.syuuyuu.com/db_manual

フランクフルトからケルンに向かうとき、多くの特急はライン川から離れた丘陵地帯の新幹線を走ってしまい、景色がイマイチなので、このDBサイトを駆使してICE1028(フランクフルト7:42発)はライン川沿いの路線を走ることを突き止め、乗車しました。

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ちなみにDBサイトではないけれど、ライン川の景色が堪能できる特急ICE1028の詳細は下記で見られます。
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http://www.ptdb.info/europe2014/route.php?routename=1028&urid=36afe670388

ところが出発時刻が過ぎても過ぎても一向に発車しません。

15分ほど耐えるとドイツ語で「○※×△」とアナウンスがあったと思ったら、みんな全員バッグ抱えて降り出しました。事情は分かりませんでしたが、この列車はこの日急にキャンセルになったらしいです。しかたなく隣のホームから出る「つまらない景色の」ICEに乗ってケルンに向かいました。

別記事でも書いたように、行った先のケルンではスリに遭ってしまい、この日のケルン旅行はついていませんでした。

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ドイツの鉄道 ドイツバーンの乗り方について

ドイツの国鉄 ドイツバーンに乗ってシュツットガルトから西へ約1時間ちょっとのところにあるカールスルーエという街に半日旅行しました。

 

ドイツ人の友人は「俺はカールスルーエが一番好きだ、あそこはクレイジーだぜ」みたいなことを言うので、試しにどんな街なのか訪ねてみたくなりました。カールスルーエはライン川の近くにある街で、ドイツのリゾート地バーデンバーデンの玄関口みたいなロケーションにあります。ここにもカールスルーエ大学があって大学の街でもあるらしいので、大学の街テュービンゲンがあまりにも気に入ったから、カールスルーエにも興味を持ちました。

 

シュツットガルトから普通列車でも特急でもあまり所要時間に大差ないという友人の話なので、普通列車専用のシュツットガルト地域内一日フ周遊券で行くことにしました。下の写真がその周遊券です。これは二人分で29ユーロ(約4千円)。多分片道切符を4枚買うより安いということでした。

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この切符は駅の有人乗車券売り場で買えます。日本のJRのみどりの窓口のような「赤い窓口」みたいな乗車券売り場がシュツットガルト駅にあります。入り口には案内係りのおばさんがいて、ドイツ語とちょっとの英語を使って「この整理券を持って席で待っているように」と言ったと・・・想像しました。椅子で待っていると10か所ぐらいある窓口に番号が表示されるので、自分の番号になったらそこに行きます。日本のみどりの窓口は列に並ばなければならないけど、ドイツバーンでは銀行のように椅子で番号が呼ばれるまで待っていればいいのです。

 

窓口の人は英語を話しましたから「二人でこれからカールスルーエまで往復旅行するけど、普通に切符を買う他に、もっと安く行ける手段はありますか?」と尋ねたら一日周遊券を薦められました。「帰りは何時にカールスルーエを出るの?」と聞かれましたので「まだ決めていない」と言ったら「大体でもいいから言って」と。なぜそこまで知る必要があるのかと思ったら、周遊券とは別に、オススメ列車を書いた紙を印刷してくれるのですね。これは実に役に立つ情報でした。乗り換えなしの直行列車の発車時刻が、どのホームから発車するかも合わせて、第三候補の列車まで書かれてあります。これは日本にはあまり無いサービスだと思います。旅行に便利な役立つ情報でした。写真に写る「Your Travel Connection」と書いてある紙がそれです。

 

ドイツバーンの列車は電車の他に、日本ではあまり観なくなった機関車と客車の組み合わせ列車もまだたくさん走っています。シュツットガルトから乗車した列車も、この機関車+客車タイプでした。ドイツの機関車+客車タイプ列車の特徴は、他の多くの鉄道は機関車が客車を引っ張って走るのに、ドイツでは引っ張る場合もあるし、押す場合もある、というところがユニークです。

機関車はこれです。これから客車を押してカールスルーエまで行く直前の写真です。

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その列車のもう一方の先端の客車は、こんなふうに運転席だけ付いています。これは機関車でなくて客車なのですが、ここに運転席を付けて一番後ろで押す機関車を運転士の人がコントロールできるから、いちいち機関車を後ろから前に付け替えしないで、そのまんまバック運転が簡単にできるというところがスグレモノです。

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それとドイツの列車は前後の振動があまりなく、駅を出るときにスーッと気づいたら動いていた!みたいな乗り心地です。その理由は連結器にこの写真のような強力な緩衝装置が付いているからなのです。日本では新幹線車両などにもう少しコンパクトなものが付いていますが、こんなデカイものはありません。

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さらにドイツでは大抵の場合、列車や電車に自転車が積み込めます。自転車料金は要るのですが、自転車を持っていれば遠くまで自転車で旅行するのも簡単にできます。

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ちなみにこれは近郊電車内で、自転車が載っているところです。

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車内は二階建てになっていて、二階席はこんなイメージでキレイでした。客車なのでモーターの騒音が無くて静か。他にも乗客が何人も乗っていましたが、皆静かにしていて最近の日本のJRより社内は静粛な雰囲気です。乗車してしばらくすると車掌が来て乗車券をチェックして行きました。

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実はシュツットガルト駅は近々地下駅になってしまうらしいです。地元ではそれに反対する人達の反対運動のデモ行進をやっていました。その工事はもう始まっているので、大工事の末、きっと何年後かにはこの地上にある風景はまったく変わって近代的な新しい街が出現するものと思われます。こんなのどかなノスタルジックなムード漂うシュツットガルト駅はもうすぐ見られなくなるでしょう。

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カールスルーエからシュツットガルトに向か列車は、電車タイプでした。

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少し古い車両で、椅子が汚れていて、往路の客車より快適ではありませんでしたが、椅子の汚さを除いて他は日本並み。カールスルーエは大学の街らしく、学生とおぼしき若者がたくさん乗っていましたが、彼らは手に厚さ5センチぐらいの本を持ち、席でそれを読んではノートにメモをとっていました。こういう光景は今回のドイツ旅行のあちこちで目にできたので、ドイツ人はかなり勉強熱心だと私はそう納得しました。

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ちなみに、DBの駅での列車発車風景を映した動画は以下です。

下の動画はシュツットガルト近郊駅で上述した、機関車が客車を押して走るタイプの発車光景です。

次はSバーンの電車到着と発車の光景です。電車が到着したら、ドアにあるボタンかレバーを操作してドアを開けるようになっています。困るのは壊れているのか?ボタンを押しても開かないドアがときどきあることでした。