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エクセルシオール フランクフルト ホテルの朝食は午前5時から

フランクフルト中央駅を中心にドイツ各地へ鉄道日帰り旅行の繰り返しをしようと思い、宿泊はフランクフルト中央駅スグ横の「エクセルシオール」に決め、ここをH.I.S.で予約しました。

フランクフルト中央駅はたいへん大きな駅ですが、日本の東京駅などと違い、列車を降りたら外まで近い!ことです。これはドイツの駅には改札口が無いからという理由と、フランクフルト中央駅が端頭型の構造、つまり「行き止まり」になっているから、列車を降りてホームの端に行くと、その先にはもう外部への出口が見えています。
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エクセルシオールホテルに行くには、列車から降りて進行方向右側にある、駅の横に開いた出口から出ます。すると目指すホテルはもう目の前。市電の走る道路を渡り、右方向に20歩ぐらい歩くと、ややこじんまりした入口のエクセルシオールホテル✩✩✩にすぐチェックインできます。
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さっそくカウンターの人に「I have a reservation under the name Oniwa.」と言ったら、「OK」と言ったかと思ったら、次々テキパキと書類が出て来て、これに記入しろだの、朝食はここだの、ミニバーは飲み放題だの、鍵はこれだの、wifiのパスワードはこれだの、英語でバババッーッと一気に事を説明され、忙しかったです。

日本でいう2階、ドイツでは1階の部屋に自分達で荷物を運んで入ると、部屋内はまあまあな感じです。
最近に部屋の内装を新しくしたのかもしれません。思ったよりキレイです。
言っていたとおりミニバーは無料で、ペプシコーラ2本、オレンジュース2本、炭酸水2本、ミナラルウォーター1本、それにビール2本入っていました!これらは飲んだ分だけ翌日また無料で補充されます。これはいいサービスです!!

また、ロビーに置いてあるコーヒー、ティー、ケーキ、リンゴ、水なども無料と、なかなか太っ腹ですから物価が高いドイツでは旅行中の食費節約するのに適したホテルだと言えましょう。

その他には・・・
ツイン部屋のベッドはこのような。
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バスタブとシャワーがありました。
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ここに付いている石鹸?は、ボディーシャンプーと頭を洗うシャンプーとコンディショナー、どれでも使えるという合理的で便利??なシロモノです。昨年行ったシュツットガルトのホテルと同じものでした。ボトルを手で絞るようにジュワッとタオルに出して使いましょう。
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便利なのはいいのですが、これで洗髪すると髪がちょいゴワゴワ。体に残ったコンディショナー成分がちょいベタベタします。ので、ちょいガマンするか、そんなこと気にしないようにしたらいいと思いました。

部屋には道路に向けて出ているデッキに出られます。ドアが付いています。このドアは、ドイツではポピュラーな、引き戸+傾斜させて換気できる式になていますから、取っ手の回し方で「ドアが倒れてキター」みたいな気がしますが、これは壊れているのでなく、傾斜させて換気するときに使います。
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各部屋の配置はこんな具合。
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部屋のキーは以前の投稿を読むと、面倒な旧式の鍵だったようですが、写真のようにカード式になっていました。
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ホテルは駅のド真ん前ですから交通至便なのも良いところ。早朝に列車に乗れます。そうなると「ホテルの朝食は何時から食えるの?」が気になりますが、エクセルシオールの朝食は基本朝の5時スタート。だから5時のオープンと同時に朝食を腹にねじ込み、駅までダッシュしたら朝5時15分の列車に乗れちゃうかも!
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グランドフロア(日本で言うところの1階)の朝食の部屋はこのような。
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朝食はバイキング式です。昼や夜の営業はありませんでしたから、朝食以外は外に食べに行くか、買って部屋で食べることになります。
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問題は・・・
冷房が一切ないこと。これは旅行中一番困ったことです。このところ更年期障害で暑さに弱くなっている私の妻は、暑くて気分が悪くなっても逃げ場所が無くて、これには本当に困りました。ドイツの夏を旅行するには、多少高くついても部屋に冷房があるホテルにすきだと、今回旅行の一番の反省点です。

部屋には扇風機がありましたが・・・
これがヒドイ!!
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ドイツの製品はベンツなどたいへん品質の高いイメージで、さぞかし扇風機もベンツ並だと思ったら、とんでもないヘナヘナな、どう見てもドイツ製ではない扇風機が部屋に置いてありました。羽根のカバーはブワブワで、ちょっと触るとカバーが回転する羽根にぶつかってガリガリ音をたてます。なんとかその音が出ないようにそーっと使っていても、羽根の風切り音がとてもうるさく、まるで夕立が降っているような音をたてて回っていました。そのくせ風が弱くて・・・でも冷房に代わるものはこれしかないから一晩中つけっぱなしにして寝ました。

後でネットで調べたら、この扇風機は案の定ドイツ製などではなく、ぜんぜん違う国製でした。しかもこのホテルに限らずどこに行っても同じようなヘナヘナ扇風機ばかり、カフェでも店でも市場でも。もしかしたらドイツ人は扇風機にあまり興味無いのかもしれません。

この扇風機の製造品質はかなり悪いです・・・私は元機械技術者でしたから、こういうところには自然に目が行ってしまいます。
このようにモーターカバーの通気孔に成形バリが残ったまま組み立てられています。ドイツ製や日本製にはこんなのあり得ないから・・・。
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次にロケーションの問題。
これはホテルのせいではありませんが、フランクフルト中央駅周辺という場所はドイツの中では要注意な場所であり、暗くなったら出歩くことが躊躇われます。だから夕涼みに駅周辺を散歩したい気分になれませんでした。でも最初はその要注意の程度がよく分からなくて暗くなってから夜の散歩しちゃいました。そのときは特に困ったことに巻き込まれませんでしたが、よく観察するとときどきなぜか奇声が聞こえるし、駅の近くはオシッコの臭いするし、駅の地下街はなんだかヤバい空気感じるし、見なかったけど周辺の通りには注射器落ちているようなこともあるらしいしです。日本人老夫婦がのほほ~んと散歩するにはあまりお薦めする場所ではないようです。

フランクフルト中央駅前ホテルは「交通便利」ではありますが、次にフランクフルトに旅行するなら、他の駅前にしたいです。例えばマインツなどがもっとのどかでこじんまりしていて、しかもフランクフルト空港駅からの移動時間があまり変わらないようで、マインツは宿泊地候補になると思いました。

ただ、コストパフォーマンスの良さと、ドイツの表玄関駅前に宿泊してみるという好奇心が満たされる点では高い評価をこのホテルに与えられると思っています。

泊まってみたかった ドイツの小さなホテル

私は豪華なホテルに泊まることにあまり興味がありません。むしろビジネスホテルや駅前旅館、場末の安宿に憧れるので、今回の宿泊はドイツに住む友人に頼み、彼の自宅近くの住宅街の中にある民宿な感じのホテルを予約してもらいました。

ホテルのある場所は、シュツットガルト中央駅からUバーンに乗って20分ぐらいで到着する街、海抜400メートルぐらいの高原みたいな場所、メーリンゲンです。

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メーリンゲンは東京近郊で言えば、さしずめ東村山みたいな感じのする場所です。駅近くにはスーパーマーケットやアパートがあり、駅前通りで一応の日常買い物ができます。

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これはWikipediaによると文化博物館だそうです。
http://de.wikipedia.org/wiki/Möhringen_(Stuttgart)
ノスタルジックな雰囲気がありました。

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ここはレストラン。シュツットガルトでは高額なシーフードが食べられます。私としては値段は高いけどドイツで「うまかった!」と思ったのがこのシーフードでした。

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街は“東村山のように”基本、住宅街です。

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でも、牛がいて畑がたくさんある牧歌的な場所でもあります。

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そういう静かな空気がきれいなところに宿泊した「シュツットガルト アクツェントホテル メーリンガーホフ」があります。

http://www.hotel-moehringerhof.de/en
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まさに住宅街の中にある、ふつうの、だけどかなり大きな戸建住宅を使った、アクツェントグループのフランチャイズホテルだと思います。

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部屋は一番上の、天井が斜めになっているジュニアスイートでした。

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ジュニアスイートの部屋にした理由は、ここしかバスタブが無いと言われたからです。バスタブははたして必要か?妻と行く前にさんざんディスカッションしました。なにしろジュニアスイートルームは値段が高いからです。でもドイツの6月はまだ寒いみたいだから、寒さに震えてシャワーは嫌だと妻が言うので、そうしました。シュツットガルトで開催されるイベントと重なったため、料金はさらに高くなり二人で一泊130ユーロしました。

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「値段の割に・・・」と妻は不満そうでしたが、部屋にはハブラシも湯沸しポットもありません。朝食付きですが、朝食はコーヒー以外に暖かいものというのがありません。ハムやチーズのように“切って並べれば済むもの”しか並んでいません。私はそれで十分でしたが、これも妻を不満にさせるものでした。後でドイツの友人に聞いたら「ドイツではそんなものだ」と言っていました「だけど朝食にはスクランブルエッグぐらいはふつう出すぜ」とも言っていました。

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しかし部屋はこぎれいで、外は静か。午後9時ぐらいになるとホテルの入り口ドアは施錠されてしまいますが、部屋鍵で裏口ドアが開けられる仕組みになっているから24時間出入り自由です。

ただ開錠は、鍵を鍵穴にさし込んで、何周もグルグルと鍵を回さなければならないところが日本の鍵と違うところで、最初これが開かなくて迷いました。

これは部屋に備え付けのホテルの案内書きの表紙。

このように家族経営の、民宿です。ただ名前はホテルとなっています。

主にビジネス宿泊のお客が多いようでした。大型バスでやって来た団体もいました。ダンサーがここに住んでいるらしいです。そのためMAMMA MIA!などのチケットが少しディスカウントで売られているみたいでしたが、それでも新幹線に乗るぐらい高いのでやめました。

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ホテルの案内書きのスタイルがこれです。これは実にドイツ流の特徴がよく出ています。ドイツではこんなふうにアルファベット順に文章で解説する式の記述が一般的。日本で一般的な「食事のときは」とか「外出の際は」みたいな機能別にはなっていません。しかも図での説明もあまりありませんから、辞書を引くような感じで情報を解読します。

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ホテルにはホテルの車もありましたが、私どもは使いませんでした。

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最寄り駅から歩いて10分ぐらいでここに着けます。

最寄り駅は、メーリンゲン駅からもう少し先のメーリンゲン フライバド駅です。下の写真がその駅ですが、駅の他にはうっそうとした森しか見えないところでした。

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シュツットガルト空港からSバーンとUバーンを乗り継いでここに来られますが、何も知識なく初めてこの駅に、しかも暗くなってから到着したら「これは間違った!」と不安になることは目に見えています。駅前には森の中に入って行くような感じの暗い道がついています。しかも照明が無いので真っ暗です。

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でも慣れている人は、この駅で降りて海外旅行用の大きなスーツケースを転がして暗い道を歩いて行く光景があるので、なんだか不思議な気がするホテルの最寄り駅でした。

駅にある地図に、シュツットガルト アクツェントホテル メーリンガーホフまでの行き方を上書きしてみました。

慣れてしまえば便利に使える駅です。

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でも雨の日には道にナメクジがたくさん歩いていますから、踏まないように。