フランクフルトの観光スポットは、ドーム周辺、レーマー広場あたりと相場が決まっていますが、そこから南へ徒歩1分、マイン川を渡ったところにミュージアムが林立する通りがあります。
などの博物館が点在し、ドイツ文化と産業文化を眺めることができます。
その博物館群の中で選んだところがドイツ情報通信博物館。
ここに入ってみました。
情報通信と言うと、ITを思い浮かべますが、それは現代のこと。
この博物館には日本の情報通信の草分け的存在な「飛脚」についての展示もあります。
私のお目当ては、この博物館の地下に展示された真空管時代の機器の数々。
ラジオやテレビがまだ真空管で作動していた頃、ドイツ製品はその一躍を担い、すぐれた製品を世に送り出していました。その名残が見られます。
テレックスはもはや絶滅してしまった情報通信技術ですが、今から30年ぐらい前では日本の大手起業でも通信室なぞに足を踏み込むと、この機械が稼働中。海外派遣社員達から最新情報を穴信号にした紙テープが、機械からベローンと流れ出てくるのでした。
下の写真に写るヘンな機械は、テレックスの古典機械。
なんとキーボードは、ピアノの鍵盤が流用されているではないですか!
これ以前にはキーボードと言ったらピアノかオルガンかアコーディオンぐらいしか無かったから「それを使ってみよう!」と、何とも単純明快にして単刀直入なアイデア!
まさにこのマシンは現在のパソコンの原型だと言っても過言ではないでしょう。