ドイツ旅行での食事は、ファストフードで済ませるが勝ち

私はグルメではありません。

この前提でドイツ旅行での食事についての気づきを整理します。

 

1.高級レストランに“味”を期待して行っても徒労に終わる

ドイツ料理の味付けは実にシンプルでした。一言で言えば「塩味」あるいは「ビネガー味」。

 

私としてはそれでも合格点なのですが、妻に言わせれば「とりあえず塩を入れました、みたいな味」なんだそうです。その塩味はやや濃い塩味で、もしそこから塩を取り去ったとしたら、素材の風味が残るのみというか、無味に近いような感じもしました。「味付けにもう一工夫した方がもっと良くなるのではないか?」とグルメでない私も妻の意見に同感です。

 

これは高級レストランに行ってもあまり改善・・・と言うかドイツではきっと「この味こそ最高!」と思っているはずなので、改善じゃなくて“日本人好みに改造”なのかもしれませんが、とにかく四つ星レストランだから日本人が美味しいと思う保証は無いと思われます。これについてはドイツ人の友人も「ドイツでは値段と味は比例しない」と言っているから私だけの意見ではないでしょう。

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2.レストランを決めるには、味じゃなくて雰囲気重視で選ぶ方がいい

なので、レストラン選びをする場合は、雰囲気重視で決める方がいいと私は実感しました。できれば食事重視でもなく、くつろぎながら街の雰囲気を楽しむとか、ビアガーデンだと思って時間を楽しむ方がずっと期待に沿えると思います。

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ドイツの街中にあるレストランは、店の前や広い歩道の真ん中に堂々とテーブル席を展開しています。店の中にもテーブルと椅子はあるけど、屋外席の方から席が埋まって行くようです。サマータイムが始まると明るい時間が長いし、東京や大阪のように人で溢れかえっていないから、予約しなくても良さそうな店を見つけたらその場で入って、即テーブルに着けました。

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3.ビールとソーセージさえあれば十分

レストランで注文する料理は、そこが居酒屋だと思うといいです。

最初から人数分を頼まずに、まずビールとつまみ程度を注文し、無くなったら次の一品を追加注文すると、胃袋の負担も財布の負担も楽です。

 

というのは、ドイツの“つまみ程度”は、とても日本のつまみの量の比ではありません。ソーセージはドイツで食べるべき優秀な味の逸品ですが、この大きさは期待の3倍ありました。一人分注文して二人で食べてちょうどいい感じ。その後パスタとサラダを注文しましたが、サラダは実に洗面器に入れて来たのかと見間違うほどの大ボリュームでした。おまけにドレッシングがタップリ過ぎ!。下の方にポテトサラダがあるのですが、ドレッシングでドボドボ状態。パスタは妻が味が気に召さないというので、私が大ボリュームサラダもパスタも平らげることにしました。これとビールの大グラス一杯で、この日は下向くと出るぐらいの超満腹です。

 

妻は腹八分目ぐらい。多分ドイツでは自称グルメの日本人はあまり料理が進まないかもしれませんから、あまりたくさん注文せず、ソーセージとビールぐらいで雰囲気を楽しむという戦略がいいと思いました。

 

4.デザート用の“胃袋スペース”は、意識して空きを作っておくべき

ドイツ人の友人と一緒に食事した後には、必ず「デザートは何にしますか?」と聞かれました。「デザートは要りますか?」じゃなくて「何にしますか?」でしたから、デザートを食べるのがアタリマエ感覚なのです。定番はエスプレッソとティラミス。

 

「まあティラミスぐらいなら・・・」と軽い気持ちで注文したら、日本のそれの2倍以上ありそうなデカイのが出て来ます。ティラミスのみならず、ドイツのスイーツは日本のそれらの2倍から3倍のサイズ。だからそれがちゃんと胃袋に収まるように空きスペースを用意しておかなければなりません。コーヒーも通常のホットコーヒーを注文したらやっぱりデカイです。なので量が少ないエスプレッソを頼むことはデザート対策として有効です。

 

5.ランチのみならず夕食も、ファストフードでOK

レストランで一度“超満腹経験”をすると、次にレストランに入るのを躊躇ようになりました。「また食べきれないんじゃないかなぁ」と弱気になるからです。

それであれば、ファストフードでランチも夕食も済ませる手があります。

ドイツのファストフードで、多くの人が手に持って街中のベンチや駅でもぐもぐやっているのは下の写真のようなものです。味も悪くありません。ただやっぱりボリュームは多めです。

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比較的食べて満足度が高かったのは、ケバブでした。ケバブの店はシュツットガルトのあっちこっちにあり、クレープみたいな生地の上にそぎ落とした肉と野菜を載せてくるくる巻いて紙に包んでくれるものです。これも日本でだったら二人前はありそうなボリューム。値段は800円程度だったから、これで夫婦二人の晩飯はカバーできてしまいます。

「そんな晩飯では雰囲気も出ない」と感じるなら、改めてカフェに行ってビールを飲むとかしたらいいと思います。

 

ちなみに、ドイツでもフードコートがショッピングモールの上にありまして、胃袋が疲れたらここで軽めの食事にするのもいいと思います。

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6.シュツットガルトあたりのシーフード料理は高額!でも美味しい

ドイツで美味しい料理はソーセージの他に、シーフード料理も美味しいと思いました。でも値段がかなり高いです。シュツットガルトは海から離れているためでもあるでしょう。そのシーフード料理はカルパッチョのようなものでしたが、これはまったりとした味で、また食べたいぐらいです。

なにしろレストランではかなり高かったので、スーパーマーケットの惣菜売り場みたいなところで買って、ホテルで部屋食いしました。それでも日本でだった普通買わないような値段だったからちょっとびっくり。でもこの味だけはまだ記憶に残っています。

 

 

7.ドイツでは、地方にひとつぐらいの“名物料理”がある

ドイツにも名物料理があります。でも日本の名物料理と“密度”が圧倒的に違う感じです。
日本では市町村にひとつぐらいは名物料理があるイメージですが、ドイツでは地方にひとつぐらいみたいです。

 

シュツットガルトは南ドイツのシュヴァーベン地方という中にありまして、この大きさは例えば関東地方に匹敵します。レストランではケーゼ・シュペッツレという手で捏ねたような短いパスタとか、レンズ豆の煮込みが有名で薦めてくれました。でもシュツットガルトからアウトバーンで1時間以上走っても同じ名物料理です。実にシンプルです!

 

味も前述したように実にシンプルでした。

この味に慣れてしまいさえすればいいのだから、料理の味の工夫に努力する必要は無いのかもしれません。ドイツでは料理に限らず“the simpler the better”(シンプルであればある程いい)の考え方なんだなぁ〜という印象がしました。

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