カテゴリー別アーカイブ: フランクフルトから列車日帰り旅行

フランクフルトから30分のマインツのホテル泊っていうのはどうだ!

フランクフルトから電車で30分、ライン川のほとりにマインツがあります。電車で30分というなら東京と横浜、大阪と京都と同程度。おまけにフランクフルト空港はちょうどフランクフルト市内とマインツの真ん中あたりらへんにあるから、空港駅からどっちに行くにも約15分。

実際にそこへ行って、それが分かったから、私は宿泊地として、次回はマインツにします。

なぜなら・・・
1.マインツは駅前スッキリ、小ぶりでキレイな街で、主要な場所は徒歩圏内
フランクフルトの駅前から、観光スポット定番のレーマー広場あたりまでを切り取って、そのまま一つの街に仕立てたのがマインツみたいなイメージ。しかもマインツ中央駅前はフランクフルト中央駅前の、何だか怪しげな空気が漂っておらず、体感治安はマインツの方がずっといい感じ。
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マインツ中央駅を出て右手の方に坂道を上がっていくとシャガール作のステンドグラスが何とも高級感を醸し出すサンクト・シュテファン教会があります。
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ここまで駅から約1キロ。途中の道も人通りがフランクフルトのように多くないから・・・
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まさに散策しながらの観光が楽しめます。
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2.マインツは路線バスの経路が分かり易い
マインツで、初めて市内を走る路線バスに乗りました。フランクフルト市内でもバスはたくさんの路線がありますが、複雑すぎてどの系統がどこを走るのかまったく分かりません。その点、マインツは街がコンパクトなので、路線図も簡単、走行区間も短いから初めてのバスでも勘が効き易く、分からなくなったらとりあえず「ハウプトバーンホフ?(中央駅(まで行きますか)?)」と聞いてうなづいたらそれに乗って出直しすることが簡単です。

3.マインツはライン川に面している
フランクフルトに流れる川は、マイン川というやつで、ライン川の支流。なので本流であるところのライン川に触れる?っていうのは名誉なことではありませんでしょうか?
ただの私的こだわりですが。

上述のようにマインツは街全体がフランクフルトのレーマー広場周辺を大きく引き伸ばしたような、ヨーロッパの雰囲気がする散策向きの街になっていました。
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なのでマインツのホテル泊だったら、ホテルを拠点に、午前中にはサンクト・シュテファン教会とマインツ大聖堂、一旦ホテルで休み、午後からは博物館めぐり、翌日はライン川の観光船に乗って・・・という、観光らしい観光がフランクフルト市内よりやり易いのではなかろうかと思います。
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でも、フランクフルトにはそこにしか無いモノがありますから、そういう場合は頻繁に走っている電車に乗ってマインツからフランクフルトまで出かければいいわけです。

ドイツの、ふつーの街、ゲッティンゲンに行ってみた

フランクフルトから北に約250キロ離れたところにゲッティンゲンという街があります。
地球の歩き方のドイツ編にはちゃんと紹介されている有名な街です。
日本で強いて言えば、長野の松本とか愛媛の松山とか・・・そんな感じがします。
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旧制高校から大学になった歴史ある大学がある街、そんな感じがゲッティンゲンと似ています。しかし松本も松山も温泉があり、風光明媚な観光地ですが、ゲッティンゲンはそういうレジャーとか物見遊山観光とは違って「街の雰囲気」そのまんまが観光になっているという感じな街。

ドイツの他の街もそうですが、駅前や市庁舎やマーケット広場には「i」マークが目印のツーリストインフォメーションがあって、街の歴史的建物や博物館とか美術館、ホテルにレストランなどを紹介してくれるから、何の変哲もない街のように見えても、ちゃんと観光地になっている。こんなふつーな街の観光が可能な代表格が、このゲッティンゲンではないかと思います。

ゲッティンゲンはドイツ語で「Göttingen」と書きます。ウムラウトがoについているので、ウムラウト無しで書くとGoettingen。「ゴエッチンゲン」。

フランクフルトからICEの特急列車で1時間半か、列車によっては2時間ぐらいでゲッティンゲンに到着。列車の旅としてはこのぐらいが「旅に出たなぁ」という印象を与えてくれます。

ゲッティンゲンの駅はどっしりとした重厚な石造りで、
駅前は極めて整然として、ヘンな酔っ払いもいませんでした。いかにもマジメなドイツの街というムードにあふれています。
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ゲッティンゲンに行こう!と思った動機は、ゲッティンゲン大学を一目見たかったからです。「見たい」以外に大意はありませんが、なにしろ今まで45人ものノーベル賞受賞者を輩出した理科系の星!のような大学で、日本の著名人も留学しゲッティンゲンに「月沈原」と漢字名までつけたというから、一目見たいと昔から思っていました。

そのゲッティンゲン大学へは、駅を背にして左方向へ広い道を歩いていくと、右前方に博物館風の古い建物が見えてきます。この建物の道を隔てて左側一帯が広い大学キャンパスで、門も柵も無いから誰でも自由にキャンパス内を見てまわれます。
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私は「こんなところ来ていったい何するのよ」とブツブツ不満言う妻を連れてキャンパス内を見歩きました。

まずキャンパスに入ってスグ、
池の淵に本がたくさん並べてありました。何かのオブジェかと?
しかしそれらは、どなたかホームレスの(・・・じゃないかもしれませんが)方が、集めた本をここで展示販売している現場でした。
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彼は自転車の後ろにいかにも手作りのリアカーを連結し、難しそうな活字がギッシリ印刷された本をここに並べ終えたところです。
誰か買うのかねぇ、と眺めていると、何人かは本を手に取ってページをめくる人が現れました。売り方はどうあれ、本は書かれている内容が勝負です。誰が売っていようが、買いたい人はそれを買って行く、そんな空気が流れていました。

図書館にも入ってみました。
ドイツの学生の「日常光景」を見たかったからです。
案の定、昼休みなのに、大勢の学生が図書館で自習?に励んでいました。PCが席にセットされているのが見えましたから、学生はこれらを自由に使いこなし・・・ブログを書いているヤツもいるのかもしれません。
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これはキャンパス内の自転車置き場の風景。
実に山盛りの自転車です。
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とにかく自転車だらけです。
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ここで妻が「どうして原付が無いの?」とつぶやきました。そうです!日本の学生の定番乗り物の原付がただの一台も見ないのです。街にも走っていません。さすが環境大国ドイツだな!と、翌日、ドイツに長く住む友人に理由を尋ねると「ドイツの学生って貧乏なんだよ。だから原付や単車買えないから自転車・・・」と言いました。

ここは大学食堂「メンザ」の建物です。私はここの売店でゲッティンゲン大学特製のパーカーを買いました。冬になったら日本で着ます。
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さて、ゲッティンゲン観光は、本来的には大学じゃなくて市庁舎のある街中です。実に風情あるドイツの古い町並みが感じられる建物が並んでいて、ショッピングもできる場所があります。
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「どこへ行くか?」と妻に相談したところ、市庁舎のグランドフロアー(日本で言う一階)がレストランになっているから、そこでゲッティンゲンのご当地グルメを食べよう!ということになりました。
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それで結局、出てきた料理がコレ。
手前のは私が頼んだポテト料理です。その向こう側に写るのがご当地料理だと言うやつ。
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実に・・・マックセットの大きなヤツ、みたいなハンバーガーとフライドポテトの組み合わせがゲッティンゲンの、しかも市庁舎下の由緒ある?レストランで「ゲッティンゲンの名物って言ったらコレよ!」とオススメされた料理です。

やはり大学の街ですから、
学生の好きな食い物っていったら、ハンバーガーにフライドポテトなのでしょうね。
世界中から留学生を集める名門の理科系大学の学生も、やっぱりこんな食い物を愛してやまないのでしょうか。