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夏のドイツは、なかなか夜にならないから!

だから外出するのは午後中心に行動した方がいい。
なぜならば、朝から観光し、夕方にホテルに帰り着いてもまだ太陽がすごく高いところにあるから「夜の落ち着き」が感じられる時間帯まで4時間以上あったりします。

その「外出疲れしたけど、まだ夜にならない、どーしようもない時間」これをどうしましょう?こういう問題が出ます。

ちなみに下の写真は夜9時のホテルからフランクフルト駅方向を写した写真。
ご覧のように車はやっとヘッドライトを点灯しはじめ、だけどまだ明るさが残っています。
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それから1時間後の夜10時がこの写真。
やっと「夜のとばりが降りました・・・」の雰囲気が出ました。
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日本の夏なら夜の7時がドイツの9時な雰囲気。
だから日本感覚より2時間遅く行動し始めた方が得策でしょう。ただし夏だけの話。冬は逆にドイツの夜は早く、夕方4時でもう暗くなると言っていました。

夏のドイツ旅行は、こうしよう!と私なりのモデル時間をたててみました。
9時起床 ホテルで朝食
11時にホテルを出て・・・目的地には12時か午後1時に着いて、2時にランチタイム。
午後7時の列車に乗ってホテルに戻り、
午後8時に夕食して
午後10時近くになってホテルに戻ってくる。

こんな感じだと、部屋に着いたらすぐシャワー浴びて、ビール飲んで・・・寝られます。

朝早起きして観光に出かけても、主な観光スポットの開園も、店が開くのも10時から11時頃。早く着き過ぎると待つしかありません。
有名観光地は少し混んでいますが、長蛇の列ができたところは見ませんでした。
レストランは、やたらあるので、混んで座れない・・・ということもありませんでした。

だからドイツ旅行は、正午から夕方7時ぐらいをメインに据えるのがいいと思います。ただし夏だけの話。

一味ちがう観光を望むならマイン川南岸通りのミュージアム激戦区へ

フランクフルトの観光スポットは、ドーム周辺、レーマー広場あたりと相場が決まっていますが、そこから南へ徒歩1分、マイン川を渡ったところにミュージアムが林立する通りがあります。
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ここにはシュテーデル美術館、ドイツ建築博物館・・・
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ドイツ映画博物館、応用工芸博物館・・・
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などの博物館が点在し、ドイツ文化と産業文化を眺めることができます。

観光客の怒涛に疲れたなら、橋を渡って対岸に行きましょう!
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マイン川にはボートで営業するカフェもあります。
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その博物館群の中で選んだところがドイツ情報通信博物館。
ここに入ってみました。
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情報通信と言うと、ITを思い浮かべますが、それは現代のこと。
この博物館には日本の情報通信の草分け的存在な「飛脚」についての展示もあります。

私のお目当ては、この博物館の地下に展示された真空管時代の機器の数々。
ラジオやテレビがまだ真空管で作動していた頃、ドイツ製品はその一躍を担い、すぐれた製品を世に送り出していました。その名残が見られます。
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でももっと面白かったのはテレックスの展示。
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テレックスはもはや絶滅してしまった情報通信技術ですが、今から30年ぐらい前では日本の大手起業でも通信室なぞに足を踏み込むと、この機械が稼働中。海外派遣社員達から最新情報を穴信号にした紙テープが、機械からベローンと流れ出てくるのでした。
下の写真に写るヘンな機械は、テレックスの古典機械。
なんとキーボードは、ピアノの鍵盤が流用されているではないですか!
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これ以前にはキーボードと言ったらピアノかオルガンかアコーディオンぐらいしか無かったから「それを使ってみよう!」と、何とも単純明快にして単刀直入なアイデア!

まさにこのマシンは現在のパソコンの原型だと言っても過言ではないでしょう。