シュツットガルトから車でアウトバーンを時速200kmを超えて走らせ、地道に降りて合計約1時間とちょっと、シュツットガルトとミュンヘンの中間あたりにギーンゲンアンデアブレンツという長い名前の街にテディーベアを作る工場があります。そこへドイツ人の友人が車でアウトバーンを走り、連れて行ってくれました。
下の写真の四角い建物がテディーベアを作る工場。左の丸い建物がミュージアムです。
このミュージアムは入場料が要りますが、なかなか凝っていて、歴史的な展示物の他に、動くディスプレイやテディーベアを実際に職人さんが作っている様子も見られるようになっていて、子供も大人も楽しむことができます。
ちなみに行った日は、たまたま他の日本人旅行者も居て、日本語解説の動くディスプレイを見ることができました。
シュタイフミュージアムへは、今回は車で行きましたが、ミュージアムの近くに鉄道駅(ギーンゲン駅)がありますから、そこから歩いて来られるようです。
シュタイフとは、テディーベアを作っている会社で、その昔ここでマルガレーテシュタイフという女性がこの熊のぬいぐるみ製造を始めて世界中でヒットさせました。
彼女は幼少の頃に小児麻痺にかかり体が不自由になりました。が、彼女が始めた象のぬいぐるみの針刺しがカワイイ!と有名になり、それを元にぬいぐるみ作りの事業を始めたそうです。しかも手縫いではなくミシンを使い、職人を雇ってプロダクションラインを作り、量産を始めたところが他の人と違っていたところです。彼女は事業家でもありぬいぐるみ量産技術を確立させた生産技術者でもあったわけです。当時のドイツの地方の町に雇用も生み出しました。私もかつて生産技術者だったことがあるので、当時の彼女の発想はたいそう革新的だったことがよく分かります。
彼女の開発した量産技術は、写真のようにぬいぐるみを頭と胴体、それに手足のパーツに分けてそれぞれを製造し、後に組み立てるという今の自動車生産のようなプロセスを作りました。さらに各部が独立したパーツになっているので、手足や頭が動くという他のぬいぐるみに無かった特徴があることも、ヒットした理由になったのでしょう。
定番のテディーベアの他にさまざまなバリエーションがあり、シュタイフのタグが付いている「くまもん」も展示されていました。
このミュージアムの楽しい展示を見て、出口から出た瞬間に、テディーベアを売るお店に入って行くようになっています。だから、どーしても買って帰りたくなる衝動に駆られるのですね。子ども連れで行ったら、まず数品のぬいぐるみを買うことは避けられません。大人だけでも二つは欲しくなるでしょう。おじさん一人で行っても一つは買うだろうと思います。
ギーンゲンの街はこんな感じの、綺麗な街並みになっています。さすがにシュタイフに来る観光客の街らしく、メインストリートにはレストランやカフェが並んでいます。
私どもはここにあるドイツレストランで南ドイツのシュバービアン料理を食べることにしました。
なかなかシンプルな味付けです。レンズ豆の料理がありまして、お皿の半分を占めていましたから、全部食べたらお腹がいっぱいになりました。すごく美味しい!わけではないのですが、典型的なドイツレストランでシュバービアン料理を食べるのは、南ドイツに来ないとできない貴重さがあります。日本ではこの料理はなかなか食べられないでしょう。なぜなら日本では流行らないと思うからです。さらにレストランの建物も築100年は経っていないと、この料理を味わうための風情が出ません。
私がこの街へ来た証拠はシュタイフミュージアムに置いてある来場者ノートに書いてあります。

















