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豊かな“低所得者”な男の考察

      2017/05/08

年収200万円なのにリッチな暮らしをしている男性を紹介する記事を読み、さまざまなアイデア、憶測、ヒントを得ましたので書き留めたいと思います。

記事は以下のリンク先です。
↓↓↓
http://dailynewsonline.jp/article/984581/

記事の男、仮称篠本氏は大学の非常勤講師をされているそうです。非常勤講師の年収はかなり低い方々が少なくないようだと以前から聞き及んでいました。私の勤めた前職企業の女性同僚の旦那さまも同様の非常勤講師。確かもっと低い年収だったと言っていました。

しかし記事の最初に書かれているように、経済的にも時間的にも精神的にも恵まれているとの証言は、多額の年収が必ずしも“恵まれた生活”を裏付けしない可能性があることを示唆しています。言いかえれば「やり方によっては少ない年収で恵まれた生活はできる」。さらに「限られた少ない収入は、それでも恵まれた生活を送るための工夫を生む」ことを暗示しているように思われます。

不便が発明を生むように、低収入という「不便」は、この篠本氏にライフスタイルのイノベーションをもたらしたと見ていいと思います。

篠本氏の支出が書かれています。
見ると所得税が書かれていませんが、住民税が6万円とのことなので、やはり所得税もほぼ同じぐらいの額を支払っているはずです。その説明は書いていないから推測ですが、税金と保険料合わせて60万円程度の非可処分所得があるものと思われます。なので自由に使えるお金は残りの年間140万円ということに。

年間140万円使えるということは、月に12万円弱の生活費。
あの迷惑な新幹線内放火自殺男は月12万円では暮らせないなどと言っていたらしいことと比べると篠本氏はこれで恵まれた生活を果たしているのだから、まさに雲泥の差、月とスッポンの違いと言えましょう。

特筆すべきは篠本氏の家賃は1万5千円という安さ!
この水準は私の所有する大きくもない戸建の自宅にかかる固定資産税と同じ程度の支払額にしかなりません。「こんな物件探せばあるんだなぁ」と感心しました。あの迷惑な新幹線内放火自殺男についての報道の中にあった杉並区のアパートは風呂なしの古い建物だったそうですが、なんとなく環境が篠本氏の部屋と似ている気がします。そういう場所でも恵まれた生活が、やり方次第ではできる!実例です。

私の場合は生活費を示す場合に、必ず食費はいくら、と真っ先に書きます。が、篠本氏の食費は後で付録のような扱いの書き方。どうも食費は流動的な感じがします。推測するに、月収の多い月と少ない月があるようなので、増減に合わせてその月の予算を決めているのかもしれません。ということは、書かれているように、普段は「パンの耳」を主食とし、ぜいたく品として立ち飲み居酒屋でサイコロステーキを食う、こういう「ハレとケ」に分けたお金を使うことへの管理方針が確立されて、ぶれることが無い。こういう倹約ながらも暮らしの質を上げたり下げたりするメリハリをつけているのが「恵まれた」をもたらす要因になっているのではないでしょうか。

ちなみに居酒屋代を除く篠本氏の食費は月5000円と書いてありますが、この水準でかつて私がチャレンジしたとき、体を壊しました。多分栄養が偏って免疫機能が低下したのでしょう。疲れて熱が何日も出ました。篠本氏がパンの耳などで暮らしていると同じように健康が保てなくなると思いますが、そういうことは書かれていません。多分、パンの耳と同じセンスの買い物の工夫を八百屋や魚屋などで展開している可能性が考えられます。たとえば魚屋でアラを買い、八百屋では捨てもののキャベツの外葉をいただくとか・・・。買い物の工夫は私を凌駕していることは間違いありません。

極め付けは、最後に書かれた早朝割引利用のお話!
その言葉をズバリここに書くと、検索エンジンの運営会社がその言葉をクローラーロボットテクノロジーを使ってキャッチし、私のブログの順位を下げてしまうので書けませんから「そういうお店」と書くことにしますが、

彼はそういうお店に定期的に通うと書いてあります。
かつてネットだったと思いますが、奥様ではなくて、奥様の役目のいくつかを代行してくれるような「彼女」を複数人持つ方が合理的、などという記事があったことを、この篠本氏の行動から思い起こさせます。つまりそういうお店で定期的に癒され、ガス抜き(あ!液体ですか!)することにより、独り身でも心身の健康に支障なく恵まれた暮らしができるという「工夫」に該当する。そういうことなのでしょう。

最期の最期に、上記篠本氏を取材した人は、貧困とはいったい何なのか、つまり年収が低くいことが世に言う貧困を代弁しない場合もあり得る、という含みが感じられるコメントを残しています。

この記事には書かれていませんが、きっと篠本氏には「希望」があるのではないかと思います。その希望は大学の専任講師になれる見込みかもしれないし、「そういうお店」に通い続けることかも、さらにはサラッとしか書いていない旅行に謎がある気配もします。他には現職である「大学の講師」という世間への看板も希望につながっているのでしょう。

そういう希望が篠本氏の頭の中にひとつか複数か知らないけど、とにかく存在するので、他人目線では極貧に見える暮らしでも、多分?明るく朗らかに暮らせるのでしょう。

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憶測ですが、もしかしたら篠本氏は、あるジャンルのオタクではなかろうか?そうあって欲しい!という願望が私の頭に湧いてきました。時間的に恵まれている彼の生活で、多くの時間をどう楽しく過ごしているのでしょうか?

「そういうお店」通い実態まで吐露してまで、他の楽しみがレポートされていないのは、おそらく何か他にも楽しみがあるハズだ!と勘ぐってしまいます。

そのオタク対象は高度に秘匿であって欲しいし、もし私の勘ぐりが当たっていたら、次回の篠本氏取材で、そいつがいったいどんな趣向のものであるか暗示してもらいたいと思います。それを聞いたところでどうするのか?と聞かれれば、それをヒントに自分の暮らしのイノベーションにつなげたい。オタクであることはリタイアメントの生活を向上させる救世主的適応だ!と、これは私の持論です。

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