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セミリタイアが超えるべき在宅仕事ハードルの意外な高さ

      2017/05/08

手にした貯蓄と今後の年金でサラリーマンを脱した「セミリタイアメント」は、仕事場に自宅を選ぶ場合が多いと思います。私もそうでした。しかしイザ自宅で小ビジネスを開業したら、意外にビジネスに集中することができない「邪魔」があります。

その「邪魔」とは些細なことかもしれませんが、主夫業との両立に関してのことです。主夫をしながら小ビジネスも手掛ける他のセミリタイアメントの方々が“うまく進みますように”課題を記事にしたいと思います。

まず「セミリタイアメント」とは?からちょっと説明します。
当ブログで言う「セミリタイアメント」は、家計を支えない収入を得るためにリタイア後に小ビジネスをする人のことを指すことにします。簡単に言うなら「リタイアしてから、自分のお小遣いだけのために稼業をする人」です。

もし家計を支える収入を得る目的なら、それはリタイアメントではなく現役ビジネスマンになりますから、家族、中でも妻からのビジネスへの協力はかなり期待できると思います。ですが上記「セミリタイアメント」のビジネスは「あなた好き勝手になんかしているだけでしょ!」で一蹴される、まさに「吹けば飛ぶような仕事」の雰囲気が家庭内に漂うため、家族、特に妻からの協力は、まったくと言っていいほど得られません。

我が家では、私は自宅でネットを使って小ビジネス、妻はデパ地下の食品販売の仕事で自分のビジネスをしていますが、お互いの収入はお互いの「お小遣い」に100%使われます。その一方で夫婦の生活費は今まで貯めた貯蓄と個人年金で賄っています。だから私と妻の立場はフィフティーフィフティーで、どちらかが相手を「じぶんの稼ぎで養っているんだぞ」という関係ではありません。

違うのは、妻は毎日出勤してのお仕事、私は自宅でのお仕事、この違いだけ・・・ですが、これこそ甘く見てはいけない「立場の格差」があるのでした。
「今日は買い物と庭の雑草抜きお願いね!」 たとえば毎日私はこんなタスクをこなすことになるのです。

買い物や庭の雑草抜きは、いわば私の主夫としての責務の範疇ですから、そう妻に言付かっても“やぶさかではない”です。妻にも主婦としての責務があり、それは毎日の食事を作ることなので、ここでもフィフティーフィフティーは保たれています。問題は私がいつも自宅に居るから、あれもこれもできるはずでしょ「だって、家に居るんじゃない!ね、できるはずでしょ」 この「認識」が困ったことにまるのです。

確かに私は毎日家に居て、時間も自分で自由になるから「自分で好きな時間に買い物行ったり庭に出たらいいじゃない」という話の展開になりますが、こういう要求に応じていると要求が次第に膨らんで、自分のビジネスをする時間がどんどん少なくなってしまうという問題に気づくに至ります。

セミリタイアメントの小ビジネスで、在宅で行えるものは、私の場合はブログを書いてアフィリエイト収入を得る式ですが、他にも株式投資、FX、クラウドソーシングの仕事、作曲などなどたくさん有りそうです。そのうちいくつかは、たかが小ビジネスと言っても、毎日集中して仕事できるような、ある程度まとまった時間が必要で、手の空いた細切れの時間にちょこちょこっとやれるものばかりでもありません。

そのため、例えば午前中は主夫として買い物や草抜きなどの家事をこなし、午後からパソコンに向かうようにしたらいいかと思い、そのようにやってみましたが、これも上手く行きません。勤務中の妻からLineで、あれをやって、これもお願い、とリクエストが飛んで来るからです。

私は妻に・・・

「ねえ、おまえはデパ地下でお仕事をしている、だから自由時間は限られることは知っている。だけど俺も家で集中して仕事をするためのまとまった時間が必要なんだ、せめて1日4時間ぐらいは・・・」と説明しました。きっと私の小ビジネスの立場も分かってくれるだろうと願いを込めて。。

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そう言った直後の妻はしぶしぶ、Lineでの臨時リクエストは減りましたが、内心「あなたに頼んでもやってくれない!」と思って我慢しているのが実態のようなのです。この我慢が募るとやっぱりそのうち妻は「噴火」してしまいます。

「あなたは、いつも忙しいとか言って、家のことなんにもしてくれないんじゃない・・・」

「違うよ、俺は家で一応仕事しているから、その時間が要るんだ。やるべき家事はやっている。もしその他にあるなら前もって言って欲しい」

「あなたの毎日の家事はやるのが当然でしょ! それ以外もちゃんとやって! あたしは外で仕事しているから、おとうさんみたいに自由時間ってものが無いの!」

という具合になってしまい・・・

「んじゃぁ、まあ、なるべくやるようにするから・・・」と私が折れるしか噴火を抑える手立てが無くなってしまう、そういう事態の流れが顕在化します。

こんなことは家庭生活のとか夫婦関係の些細な一コマに過ぎないかもしれません。しかし自宅で家計を支えないビジネスをする、という立場では対策にとても困ります。

何か上手い手は無いもんかなぁ、という感じで、今日の記事は終わってしまう以外にありません。

私の場合はセミリタイアした当初は、この悩みがあり、その後一旦仕事?に集中できる環境が整ったかと思いましたが、単に妻が我慢していただけのようで「妻の噴火」が活動期を迎え始めた1年ほど前から、また悩みの再来がありました。

セミリタイアメントの誰もが私と同じ轍を踏むとは思えませんが、似たような悩みを抱えることになるだろう可能性は、低くはないと思います。

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