リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

リタイア後の「趣味を持つこと」は、手段でしかなかった!

      2017/05/08

リタイア後には趣味を持ちなさいとは、よく聞いたり見たりする定番の処方箋なのですが、この言葉は単にリタイアメント生活の手段のひとつを言っているに過ぎない!そう思えるようになりました。ではどうするこ.とがいいのか?

すごく話は哲学的になりますが希望をもちなさい」が正解!です。

多分そんなことをこれからリタイアメント生活に突入する人に言ったとしても・・・
「そりゃそーだけど、具体的にはどうすりゃ希望が持てるのよ?」と間髪を入れずに聞かれるから、具体的に希望を持つ手段として「趣味を持つのはどーですか?」と言っているわけです。

だからとにかく趣味さえ持てばリタイアメント生活に怖いモノなし、でもありません。
そんな経験は私にもありますが、それを書く前に下記リンク先記事を見ていただきたいと思います。
↓↓↓
http://jyoshige.livedoor.biz/archives/8010798.html

ここに書かれているのは、うつ病になる原因は、ストレスではなく、前向きな姿勢を失ったとき、つまり希望がなくなったときだとあります。会社でのストレスはここで書くこともないと思いますが、リタイア後のストレスも、確かにあります。大なり小なり誰もが「会社でもリタイアしてもストレスってあるのか!」とは気づくことになるでしょう。でも上述の記事にあるように、ストレスだけだったら、飲んで寝れば解決します。問題はそれで済まない「希望が持てなくなる」ということ。

私が前前職の会社を自己都合退職したキッカケは、まさに「もはやこの会社に働き続ける希望はない」と深く思ったことです。当時その会社は大きなトラブルに見舞われて管理職であった私はその対策業務で消耗したわけでした。多分そのまま勤め続けていたらうつ病を発したでしょう。毎日毎日気分が重くて、お世辞にも笑顔が出ない状態でした。が、退職したらパッと気分は良くなりました。

幸いにも退職後すぐに「俺んとこ来ないか」と外国人の元上司に声をかけられ、次の仕事がすぐに決まったために、希望が生まれたから立ち直ったに他なりません。

現在はセミリタイアして、会社勤務していませんが、希望はいくつも持っています。どれも小粒な希望ばかりですが・・・
たとえば、
月間1万ビューのブログを作り出すこと、
海外を旅して「発見」をすること、
子どもに「理科好き」になってもらう活動をすること、
偶然手に入った親の遺産の「空き家」を活用して小事業をすること、
などです。細かい希望を書き出したらもっとあります。

私は思うのですが、会社員という存在は、それだけでけっこう「偉大」でした。同僚や上司には尊敬する人もいて、手がけるプロジェクトや製品の存在感は高く、顧客に喜ばれ、個人では手も出ないような高い機械を使い、巨大なお金が動くのを平気な顔して眺めていることができる。そういうところに馴染んでしまっていると、イザ退職して自分ひとりで始めた暮らしが、とても取るに足らない、つまらない無価値なものに思えてくる。そういう現象が起き易いのです。

だから、希望になることが見つかったとしても「そんなちっぽけな希望じゃダメだ、もっとデカイやつだ」と思ってしまい、でも個人ではデカイ希望は見つけ難い。希望を見つけることに疲れてしまうと「自分にはもはや希望はない」と早合点して、問題のうつ病にどんどん傾倒していく。そういう構図が想像できます。

では何を手掛かりに「希望」を探したらいいのでしょうか?
無難なところで「趣味を持つのはどーでしょうか」とつながるのですが、この「趣味」の中身が肝要です。「立派な趣味じゃなくても希望が持てるならいいじゃないか」と考えてみたらどうでしょう。

上述した私の「子どもを「理科好き」になってもらう活動をする」は、先生業ではなくて、子どもといっしょに昆虫を捕まえて、図鑑で調べるとか、飼うとかして遊ぶ、というイメージです。はたしてこれはサラリーマンOBから見て「それは立派なことだ」と思われるでしょうか?ただ、ひとりでもいいから「俺、生物学者になりたい」なんて言うこどもが現れたら・・・というのが希望なわけです。

なので、趣味はポピュラーなものに囚われないで本性の趣くままに決めたらいいんじゃないでしょうか。

突飛な例としては、こんなのがあります。
ともかく下記リンク記事を眺めてみてください。
↓↓↓
http://news.livedoor.com/article/detail/10269494/

このリンク先記事にある第7位のベルギー人の言葉には、目からウロコの感があります。イケナイことではあるかもしれないけど、それによって確かに「希望」は持てそうな感触はよく伝わってきます。だからこそ「・・・は効果的な抗うつ剤だ」と言えるわけです。こういうジャンルも考えようによっては「趣味」の範疇に入ります。

ついでに、第10位のフィンランドの人の「並行関係」もなかなかグッドな着想だと感心します。こうなるともはやイケナイ事のレッドゾーンやイエローゾーンから外れているのではないか、との楽観的見方もできると思うので、交友の幅がグッと増し、それによって「希望」の光は強化されると思われます。

だいたい、リタイア後の行動として趣味同様に定番な「ボランティア活動への参加」は「自分が好きな活動をしたい」を切り口に探すのはなく「楽しそうなメンバーがいる活動」を探す方が長続きする活動が見つかります。さらに活動メンバーが男女半々ぐらいであれば、それはかなり有望です。

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大雑把に言って、
屋内活動主体のボランティア団体は女性の参加者が多くて、屋外活動ばかりの団体では男ばっかりが参加している傾向がなーんとなく感じられます。全員女性参加者の活動にシニアの男が入って行くのはとっても敷居が高いし、もし参加してもなーんとなく煙たがられるかもしれません。反対に男ばかりの団体では、なぜかすぐに上下関係の序列ができてしまい面白くありません。

しかし男どうしで付き合う方が敷居が低いから、リタイア後にもしずしずとそういう団体や活動に接近し「・・・だめだこりゃ・・・」と希望の光が消えてしまう・・・ことが実際にあるんです。

なので上述フィンランド人の「並行関係」は新たな希望の光につながる示唆に富んでいると言えるでしょう。ただ「並行関係」になる具体策を私も知りません。フィンランド人に学ぶことはたくさんありそうです!

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