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リタイアメントの生活改善研究ブログ

高齢者が海外を見る価値は、あるのか?

      2017/05/08

過日、日経新聞電子版の記事に「退職金で世界一周クルーズすることは、やり方によっては危ない」という趣旨の内容がありました。
http://www.nikkei.com/money/features/90.aspx?g=DGXMZO8759105002062015000000
インパクトあったのは、この記事に対するTwitterに、高齢者リタイアメントが、世界を見て、いったいどんな価値があるのか?という趣旨のコメントがあったことです。

このコメント文章の続きを読むと「そんな価値は無いのではないか」と言いたげに見えますので、あえて「そんなこともない。高齢者が海外を見ることは価値がある、ただそれは個人的な価値だと思う」と言ってみたいと思います。

来月、昨年に続き、またドイツへ旅行します。
今回の旅のテーマは昨年のドイツ旅行で気づいた「なぜドイツ人は日本人どうしの会話のように笑顔や笑い声が盛りだくさんではないのか?」の理由を追求すること。その理由がもし分かったら、自分にとって新しい「価値」を持てるかもしれないのです。

以前から外国人と仕事やオフでしばらく接していると、自分の価値観が変わることが自覚できました。
たとえばかつて私が会社員の頃、仕事に行き詰って悩んでいたら「なに悩んでいるんだ?仕事はゲームだ。悩むことなどない。ただゲームも真剣にやらなきゃならない。でもゲームなんだ」とドイツ人上司は言いました。日本人文化で考えると仕事はもっと崇高な?、いわば仕事あっての生活だ、と私は思ってやってきたのですが、もし「生活もゲーム」なら、自分はどうなりたいか、をイメージしてひたすらそのゴールに向かって突き進めばいいという行動指針が生まれます。

実際は生活はゲームだ、なんて簡単に行きません・・・と誰かに言われそうな気がしたら、なぜ簡単に行かないのだろう。障害になることは何だろう。その障害を捨ててしまうのはなぜ難しいのだろう。ただなんとなくそう思って信じているだけではなかろうか?と、考えが進み、やがて「じゃ、やってみるか!」と、生活をゲームに変えるスイッチが入る。そう思うのです。

昨年6月のドイツで『なんだこれは・・・』と意外だったことがいくつかあります。なのでそれらの続きを観察して、そこから上述の「生活はゲーム」みたいな価値を見つけたいと思っています。

「なんだこれは」はいくつもありましたが、注目しているのがドイツ人と日本人のコミュニケーションのやり方の違い
ドイツを歩いていると、街中やレストラン、喫茶店の中で人々がかなり静かに会話している様子をよく目にする、ということです。日本ではもっとにぎやかで、誰もが笑顔に満ち溢れているような気がします。この違いにはどのような意味があるのだろう?と、ドイツ人にも尋ねてみましたが「そうか?俺にはそうは思えないぞ」でした。しかし確かに日本の街中の様子を思い浮かべながらドイツの街を歩いていると、真面目な顔して会話する姿がすごく多い印象を持ちました。

もしその印象が正しいとしたら・・・
では、なぜ日本人は無邪気な笑顔で会話する人が多いのでしょうか?

これは仮説ですが、人は明るく朗らかで、いつも笑顔がいい!という不文律があるからでしょう!

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もしかしたら単に私の勘違いで、日本人は笑顔ばっかりで会話している実態など無いのかもですが、以前に韓国人から似たような話を聞きました。日本に長く住んだその韓国人が実家のあるソウルに帰ったら「なぜおまえはそう笑いながらしゃべるのか?」と言われたそうです。

日常生活の中では、いつでも笑顔を絶やさな、いわゆる「明るい人」は高い評価を受けがちで、その反対が、いわゆる「暗い人」となってしまうように見えます。だから皆笑顔なのか? そう考えているうちに、実は自分自身で勝手に思い違いして、まったく余計な身繕いをしているのではないか??と、そういう疑問が湧いてきます。

もし次回のドイツ旅行でそれが的中していることが分かったならば、私はその「余計なこと」をひとつ捨てることができるかもしれません。
なぜドイツ人は真顔で会話するのか?
日本ではなぜ笑顔で会話する必要性があるのか?
そこから先はまだ見てみないと分かりませんが、上述した「生活はゲーム」のような価値があることが分かったら、それを使うこともできるでしょう。
それを見て探しに行くことが私の場合の海外を見る価値になります。

今回はたまたまドイツに長~く住んでいる、ほとんどドイツ人になってしまった日本人の友人と会う計画なので、彼らドイツ人が真顔でいったいどのような内容の会話をしているのか?力を借りながら探ってみたいと思っています。

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