リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

セミリタイアがする「お仕事」の規模感は?

      2017/05/08

「セミリタイア」に世間的定義はありませんが、当ブログでは「お小遣い稼ぎするリタイアメント」とします。

でも「お小遣い稼ぎって、いったいどのぐらいお仕事するの?」のイメージがなかなか掴めないと思いますので“私の経験で”その規模感を書き表すことにしました。

たぶん個人によって「そんなにまでしなくても・・・」あるいは「そんなんじゃ足らん」と印象を思われることでしょう。そうしたらその印象に沿って修正して「自分のセミリタイア規模感」をお持ちになったらいかがでしょうか!?が今日の狙いです。

ちなみに、お小遣いの使い道は、生活費です

教養娯楽費というのが該当するんじゃないかと思っています。しかし教養娯楽費は一種の贅沢費。なぜなら教養娯楽に一円もかけなくても、とにかく生活はできます。しかしそんな暮らしでは少しも楽しくなく、ただ毎日時間が過ぎていくのを待つばかりになってしまうと思います。なので生活の質を上げるためには教養娯楽が必要で、それにはお金がかかる。そのお金だけ稼ぐような小っちゃいお仕事。そいつがセミリタイアの“セミ”の正体です。

お小遣い稼ぎなので、基本生活費まで賄うほどの稼ぎは要りません

年金などの不労収入と預貯金取り崩しで生計を維持でないと「リタイアメント」にはなれません。その上での話になりますが・・・他にどれぐらい稼げば希望する質をそなえた生活ができるかなあ??と思いめぐらせ、あれにいくら、これをするのになんぼ、と積み上げていくと、どの程度のお仕事をしたらいいかが分かってくると思います。が、なにしろ基本生活費まで稼がなくていいのだから、サラリーマン時代に比べてかなり低い収入で良さそうなことは想像がつくでしょう。

サラリーマン時代のお小遣い金額を稼げればいいんじゃないですか!?

生活の質に使うお金は、私は以前にもらっていた夫婦2人分のお小遣い金額が目安になるのではないかと思います。

私は会社を辞める直前まで月3万円を自分のために使っていました。単身赴任していたので、つきあいの酒飲みと、自宅に帰らない週の土日の行動費などです。妻は2万円でした。なので合わせて月5万円、年に換算すると60万円。これだけのお小遣い収入があれば、リタイアメント生活では一応の余裕感が出ます。あくまでも私の場合ですが。

残念ながら今の私のセミリタイア収入は年収60万円を安定的に出していません。でも私の妻もデパ地下販売員稼業に乗り出し、それを上回る収入を出しているので、私の家族の生活の質は、サラリーマン時代より事実上改善されています。なので、おそらくサラリーマン時代の夫婦のお小遣いの二倍額を稼げれば、多くの人は、かなり優雅な日常生活が送れるんじゃないかと思います。

年収60万円とか、その倍の120万円のお仕事って・・・

選択肢はすごく広いことは想像に難くないでしょう。正社員である必要はなく、アルバイトも内職も、ネットで稼ぐことも、まあお薦めしませんが株やFXもアリでしょう。

ただ私見ですが株やFXをお小遣い稼ぎの主力に据えるのは、かなりその道に精通した人でない限りやめた方がいいです。アルバイトや内職、ネット稼ぎなどは損失を被ることは滅多にないですが、株やFXは損失出るのが日常的。損失を出しても痛くも痒くもないようなお金を持っていれば別ですが、そういう人はそもそもセミリタイアで稼ぐ必要すらありません。

セミのお仕事は、責任少なく、楽であれば、それに越したことはない

お小遣い稼ぎは、それにかける努力がそんなに「たいへんではない」ことが重要です。「セミ」はビジネス“みたいなこと”をしているリタイアメント“みたいな人”です。リタイアメントの悠悠自適な気楽さを維持しながら一方では小銭を稼ぐというのが主旨みたいなもの。もしたいへんな努力をして大金を稼がないと生活の質は維持できないならば、それはセミリタイアできない、と考えるべきでしょう。

そんな例は珍しくないと思います。例えば都心に大きな家を持っていて、昔っから上流生活しているような場合。いくらなんでも小さな家にいきなり引っ越して質素な暮らしができるとは思えません。なので自分の身の程をわきまえて、セミリタイアができるかどうか見極めることが大事です。この場合、身の程は低い方が有利なことは間違いありません。

もちろんこれには例外もあります。

退職後に好きで始めた居酒屋が繁盛して、そこを経営するのは楽しいし大金も稼げる。そんな知人がかつての同僚にいることを私は知っていますが、誰もがそうなれるわけではありません。あくまで人徳、あるいは運、そうでなければ、その人は本気でビジネスを始めたということです。

収入は、不思議なもので、あると、それだけで安心感が漂います

「自分には基本生活が、たとえ収入ゼロでもできる貯えがあり、その上多くないけど毎月自由に使える収入がある」これは心理的にかなりリラックスさせられます。

かつて勤めた企業に今も定年後継続雇用で勤める60歳代の元先輩同僚は管理職時代に年収一千万円級でした。部長までやった人物です。その彼の今の継続雇用での月収は約20万円。なのでボーナス入れて年収300万円ぐらい。60歳前に役職定年になって年収は部長職時代の半分になり、定年後再雇用でそのまた半分になった・・・という具合なのでしょうか。

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年収300万円は以前よりだいぶ減ったのは間違いないですが、それでも65歳まで勤めたら1500万円を稼ぎ出せる計算になります。
私の今のネットビジネスと株取引など合わせた年間収入はたったの50万円。これを60歳から80歳まで20年間続けたら1000万円。収益金額では彼の方が多いです。でも彼は65歳で会社を離れたらいったいどうするのでしょうか?1500万円の余裕資金?を使って遊ぶのでしょうか?

私は「今年から収入が無くなった・・・」という不安感が頭をよぎってなかなか遊べないのではないかと想像します。まあそうならないのかもしれませんが。
それにしても、再雇用で次の5年間働いても、セミリタイアメントの小っちゃいビジネスで細々と稼ぐことを続けても、余生?総額で1000万円とか1500万円の規模ということになってしまいます。

多めに稼ぐサラリーマンの年収1年分を、余生すべてで稼ぎ出すような規模感。それをセミリタイアメントの「稼ぐチカラ」にセットしたらどうかと思います。それ以上要らないのに、苦労して、やりたくないことまで入れて、もっと稼ぐ理由は、はたしてあるでしょうか?

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