リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

遊べる時間は残り少ない

つい数年前まで「定年は60歳」でしたが、最近は年金給付年齢が65歳に移行しつつあり、それに伴って定年延長や定年後再雇用の制度ができて「定年は65歳」が定着した模様です。将来はもしかしたら「定年70歳」とならないとも限らない勢いです。

一方で人には「健康寿命」があり、最近の日本人男性では70歳と少し(女性では約73歳)が健康寿命だとされているようです。健康寿命とは日常的に介護を受けないで自立生活ができる生存期間ということですから、70歳以降は介護を受けなければならなくなる男性が半数ぐらいはいる、と見ていいのではないでしょうか。

だとしたら、私は今55歳なのであと15年後には半々の確率でもはや「好きなこと」をしたくったって、できる好きなことは非常に限られてしまうことになります。これはそう思うと焦ることです。あと15年間で何をしようか!?と、気が焦ります。

もちろんこれは私の感覚なので、もしかしたら三度の飯より会社で働くのが好き、という人が必ずいるでしょう。そのような方々はできるだけ長く会社生活を続けた方が幸せに決まっています。しかし長く働くことに疑問を感じるようであれば、早くそれに気づいて会社の仕事一本槍の生活から脱するのも、選択肢には有ります。

仕事一本槍の生活から脱するのも、選択肢肢にはある」
あえて歯切れの悪い書き方にした理由は、過日記事にしました「好きなこと」と「得意なこと」は一致していない場合があるからです。会社を辞めた途端に、自分で自分の自由を容易に設計できる人で、既に退職後の生活資金を貯めた人なら会社を辞めて大丈夫でしょう。しかし「会社があるからこそ自分らしく振舞える」という人がいます。
このような人は、たまに、たとえば海外旅行をするのは楽しくても、すっと自由な反面誰からも影響されない生活を送ることは退屈でつまらなくなるリスクがあると思います。

なので、もし自分は会社あってこその自分だと思う人はあえて退職することは無いでしょう。その代わりに仕事で先頭を走って活躍するのはスローダウンして、自分の時間を増やすように気持ちを切り替えたらいいと思います。
そうは言っても同じ会社で、同じ仕事では気持ちの切り替えと業務実態は一致し難いでしょうから、私は出来るだけ早くそれに気づいて、そのために転職を検討するのもアリだと思います。

私はかつて日系の製造業企業の社員でしたが、理由あって外資系IT企業に転職しました。ウワサで外資は実力主義だと言われていたように、業務はブラック寸前だったかもしれませんでしたが、業務範囲がとても明確で「ここからここまでが自分の仕事」がハッキリクッキリ。だから自分の責任を果たしたらプライベートは副業をしようが長期連休を取ろうが自由でした。この経験は私のリタイアを早くしました。

その会社は週休4日も可能な勤務を導入するという計画があったので、私はそれに応募しましたが、幸か不幸かリストラがそれより早く来てしまって、私はそのリストラの波に乗り、その外資系企業を辞め、しばらく同様に週休4日の仕事を探しましたが見つからなかったのでリタイアの道を選びました。

そういう事情で、健康寿命まであと15年は自由な時間が確保できました。あとはその15年を何に効果的に使うかを決める課題が控えています。

もし週休4日勤務が実現していたならば、それを使って、しかも給与収入が今よりも見込めるいから、休日を利用して頻繁に外国旅行していたかもしれません。しかし私はリタイアして身の丈起業しただけなので、あまり収入が多くありません。それならそれで海外旅行の回数は控えめにしてローコストな「やること」を見つけてすれば解決します。

私の好きなことは海外旅行のようにお金がかかることばかりではありません。

どのように「好きなこと」を振る舞えるかは、自分の生活スタイルによって変わるでしょう。しかし「好きなこと」の見つけ方とやり方によっては、超アラフィフという会社生活の最盛期超えの“利点”を活かし、働きながらでもやりたかった事は実行できると思います。

また私のように会社生活から完全に離れてしまうことが可能であれば、資金との兼ね合いを考えながら、70歳目標に淡々とやりたい事を制覇することを画策する毎日にでもできるでしょう。

公開日:
最終更新日:2014/04/17