リタイアしてから「すること」はぜひ複数持って!
2017/05/08
リタイア後に「すること」、多くの場合は趣味のことですが、これは複数持っていることが得策です。それもそれらの中から決める「すること候補」ではなくて、実行する行動の種類を、たとえば2つとか4つとか。そうすることによって飽きずに長続きするんです。
私の周囲にいる、もう会社勤めしていない「リタイアメント」を観察し続けたところ、目に見えて「これ一つだけしかやっていない」と思われる人は少数派。
その人に「毎日こればかりで飽きませんか」という趣旨の質問をさりげなくしてみたら「飽きないよ」と返事が返ってきました。その人は「この道一筋」で行ける人なのでしょう。
多分私は一つのことだけではきっと長続きできそうもありません。
他の人もたとえば釣りとボランティア活動、料理と山歩き、のようにすることを二つ持っていそうな人がメジャーで、しかも女性の方が多彩な「すること」を持っているように感じられます。
それで、主観的で感覚的ではありますが、どんなふうに複数の「すること」を持てたら良さそうか、まとめました。
1.7,8割は「独りでする行動」に充てる
自分のために使える時間の7,8割は・・・という意味です。その他の時間は家事とか食事、睡眠時間などがありますので、それらを差し引いた「自分が自由にできる行動時間」の内7,8割は、たった一人で行動するようにしたらどうか、という提案です。
こうする理由は、誰かと一緒にする行動では、必ず仲間と意見合わせや日程調整が要りますから、なかなか自分の思い通りになりません。絶対服従の友人がいれば話は別かもしれませんが、そんな幸運?は実際には無いでしょう。だから独りで、相談も調整も無しに「思い立ったらスグ活動開始!」ができる「独りですること」を重点に据えたらいいと思います。
2.残りの2,3割は「誰かと一緒に何かをする」に充てる
比率は少なくていいと思いますが、他の人と協同する、会話するということは是非持っておきたいと強く思います。なぜならずーっと独り行動していると思考が狭くなり、偏屈になり始めるのを如実に感じるからです。なんだか月並みなことですが精神衛生のために社会に出ることが要ります。と言えます。
実際にも、そう思っているリタイアメントは珍しくなく、私が通うボランティア団体にもいろいろな人が新たに参加し始めますが・・・残念なことに長続きする人はほんの一握り。多くの新入参加者は、たった一回っきりでもう来なくなってしまいました。
その理由が何か?と思いを馳せてみると、多分ですが事前のイメージと実際が違ったからなのでしょう。「イメージ」とはたとえば「もっとかっこよく」とか「活躍できそうな」みたいな期待で、しかし参加してみたらそれが叶わないと直感したのだと思います。なぜそう思うかと言うと、私がリタイア後に参加したボランティア、町内会活動、昔の仲間との飲み会・・・いずれも、かつて会社員時代のような「同じ目標に向かって!」みたいな気合いが無いから、なんだか気分が盛り上がらないものを感じるからです。
地域活動には給料がありません。そうすると頑張ってみても「無給でこれかよ・・・」の屈辱感みたいな雰囲気にさいなまれることが起きるでしょう。それが原因になって「それな自分独りでなんか見つけるわ」と、孤高になっていく。こういう構図があるような気がします。あくまでも主観的で感覚的ですが。
でも、前述のように精神衛生上、社会参加することは要ります。
誰かと一緒にするコツは好きなことで、特に「得意なこと」を考えると良さそうです。得意なことも「経理」など会社員時代の得意スキルで考えるばかりでなく、おばちゃんと話するのが得意、みたいなのでもOKです。
3.「独り」と「みんなと一緒」はバランスが大事
ただし、半分づつでない方がいいです。私はどう考えても上述理由により独り活動が多くて、協同活動が少ない方がいいバランスだと思いますが、人によってはバランス比率が私とは大きく違う人も当然いるでしょう。
私自身がこだわることは「自分が自由にできる連続した時間を多くとること」で、それには単独行動にメリットがある。ただそれだけの理由です。特に人嫌いということではなく「これやりたい!今からすぐ始めよう」が許されるのは、全部自分一人でする以外に無いからです。
4.以下は例です。
一番時間を多くとっているのは「ブログを書くこと」。こんな書斎?で書いています。これはもちろん独り行動です。
座ってばかりいると体に悪いから、ときどき一人で日曜大工をします。
車でツーリングすることも好きです。というか、最近かつてのツーリング熱が再発しました。愛車は軽自動車。これも独りで行きます。
海外旅行は、まだ単独行は実現できていません。幸か不幸か妻とでかけますが、妻の存在は「空気みたい」??ですから単独行と大差ないです(でもないか・・・)。
以上が独り行動の例でした。これらはどれも繰り返し行っています。次が「他の誰かと協同してすること」の例です。
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下の写真は、ある小学校で野外生き物観察の先生役をしているところ。写っている大人は私ではありませんが、こんな臨時先生業?のボランティアを続けています。私にとって「教える」っていることはかつて会社員時代にやった経験があるから一応「得意なこと」です。
こちらは別の里山で、たまたま集まった近所の子ども達と一緒にシイタケの菌打ちをしているところ。これは上述の先生業と比べると、単に子どもと遊んでいるだけみたいな活動ですが、精神衛生上すごく効果があることだと思っています。
でも、みんなと一緒・・・は私は月に数日ぐらいしかやりません。
もっと参加したら・・・と思っても、強いて「みんなと一緒」は多くても3割ぐらいまで!と決めています。それが私の場合のベストバランスではなかろうかと。