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漁夫の利式セミリタイアメントのつかみ方

      2017/05/08

私は、チャンスを掴もうと「積極的に動いてうまくいった経験」があまりありません。受け身の姿勢で「あっちから来たものを利用してうまくいった」ことの方がずっと多いような気がします。これは単に気のせいでしょうか?

そうではなくて私の性格に合っていたから、つまり私は「待っていてチャンスを得る」タイプだと思われます。「漁夫の利」式の受け身戦術。これはそれが合っているなら私のみならず、他の方にも多少の参考になろうかと思い記事化しました。

漁夫の利式戦術が合っているかもしれないタイプとは・・・

あくまでも私自身を振り返ってそう思うのですが・・・

1.性格が「引っ込み思案」な人

引っ込み思案な性格は、いざチャンスらしきことが目の前で起きても、そこに飛び込む瞬発力や機動性に欠けているから、逃してしまうことが多々あります。その短所を変えようとしても直るものではありません。むしろ引っ込み思案は“思案”な部分に着目し「よく考える」を根気よく続けられるようにした方が得だと思います。

どのような「得」なのか・・・
起こりそうな可能性、期待できる効果、心配な危険性など、もし思案することでこのようなことを察知できたなら、「あっちから転がり込んで来た」チャンスらしきものをモノにできる可能性が高くなります。しかもあっちから転がり込んで来たチャンスは、こっちから働きかけるチャンスより“長い時間待ってもらうことができます”。だからよく考えてから返事しても間に合います。

2.背水の陣で勝負することが苦手な人

私は真剣勝負を好みません。サラリーマン生活時代でも「できるだけ気楽に働くにはどうしたらよいか」が日頃の最大のテーマでした。

よく「仕事は自分で探せ、自分で作れ」と、私の勤めた会社では言われていたので、そのように振る舞ってはいましたが、たいてい自分で探した仕事と自分で作った仕事はこじんまりした小っちゃな改善で、大きな仕事は間違いなく「上司から命じられた仕事」として、あっちから転がり込んできました。

残念ながらその仕事とは、いわゆる「鼻つまみの仕事」の部類で、私には海外に飛び出してビジネスをして来い!みたいな花形業務は来ませんでしたが、私は「鼻つまみ仕事こそラッキーだ」とあるとき考えるようになりました。
なぜなら鼻つまみ仕事は、みんなの嫌がる仕事でしたから、それは大変な労力が最初は要りますけど、慣れるし、みんな近寄って来ないから、まさにマイペースでできる仕事だったと気がついたからラッキーだと思ったのです。
仕事がマイペースでできるということは、引っ込み思案タイプにとってはまさに独壇場です。「困ったな・・・どうしようか・・・ああしようか・・・いやこうしよう・・・」と多種多彩なアイデアを考え出す、まさに得意分野を仕事にできます。

そんな性格だから、あっちから来た「リストラ」という話にも乗っかり、思案しましたがリタイアを決めました。今から5年前のことです。
私は自分を「リタイアメント」と称していますが、それは他人から私を眺めるとリタイアメントにしか見えないだろうからそう言っているだけで、本音は「ゆるい起業者」です。

だから「セミリタイアメント」という造語を作り、基本生活費は預貯金と年金で賄った上でリスクゼロでお小遣い程度の収入のあるビジネスをする、という定義も作りました。つまり「ビジネスをするけど頑張りすぎない」、私の場合の「頑張りすぎない」はすごく「休んでいる」にしか見えないとは思っていますが・・・。

ただ、好きなことを長くやっていれば、そのうち芽が出るだろう。
ブログ長いこと書いていたら、それを見つけた会社から出版の話があるかも???
たとえばこんなハッピーチャンスがあるかもしれないです。現に一回だけ、ブログではないけど過去に自費出版した本の「改良版」を新たに書きませんか?と打診を受けて「失敗しない単身赴任マニュアル100」を出版していただきました。

きっとまたどこからかチャンスが、あっちから来ることがある。そう期待しています。が、その「チャンスらしきもの」は、ハッピーな顔して来るとは限りません。真反対に不幸な顔して来るチャンスらしきもの、の存在を逃さないようにすることの方が肝心だと思います。

で、「チャンスらしきもの」が来た気配を感じました!
近いうちに「寺子屋」式の学習塾を始めることになるかもしれません。
その経緯は別ブログに書きました。
↓↓↓
http://oniwasblog.seesaa.net/article/424044739.html

これは私にとって「面白いことを始めるチャンス」だと思っていますが、これは母の死という不幸な顔がきっかけとなり、偶然に通夜で知り合った近所の方から生じたチャンスなのでした。

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おそらく、この寺子屋を始めることが実際に動き出そうとするのに乗れた理由は、私はいつも「ビジネスするならこうしたい、ああしたくない、こういう事は好き、あれは嫌いだから絶対にやらない」と、よ~く引っ込み思案して、頭の中で整理できていたからだと思います。なのであっちから来たチャンスらしきものに「これは乗るべき」と判断できたと思います。

もし私が会社を辞めて「脱サラ起業」して本格的な学習塾経営をする、という前提なら、このチャンスは間違いなく見送ったことでしょう。なぜならそれは「挑戦」であり積極性や機動性が必要で、私の引っ込み思案な性格に合わないから。

この話はあくまでも私個人の性格を元にしたチャンスのつかみ方なので、もっと肉食系の積極的で行動的なリタイアメント予備軍なら全然別の行動が有って然るべきです。きっとその方がいっぱいチャンスは掴めるのかも。

でも私はこのまま引っ込み思案な漁夫の利式でこの先もやって行こうと思います。

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