リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

生活の無駄を、他人に聞かないことの大切さ

      2017/05/07

無駄かどうかは、当人が決めることです。
いくら他の人全員が「それは無駄です、やめなさい」と言おうと、本人が「これは要る」と考えたら、それは無駄なことではありません。会社をリタイアした後に「精一杯自分の好きなことをしよう!」と思うのなら、自分で決めた「無駄でないこと」をやる気が必要です。

「衣食住」という言葉がありまして、当ブログでも「衣食住のような基本生活費は・・・」という言い方にそれを出しています。なぜなら衣料品と食料品と住処は無駄ではない、生活していく上で絶対要るものだからです。

絶対要るものを賄う家計を私は「基本生活費」と言っています。
この中にはもちろん衣料品と食料品と住処のための費用は入りますが、その他のものはどうしましょうか?という疑問がたちどころに湧いてくると思います。
たとえば、煙草を買うための予算は基本生活費でしょうか?
一般的に煙草は健康に悪いものだから・・・ということは無い方がいいものだろうから・・・もしそうなら煙草を吸うことは無駄だから・・・だから煙草を買うためのお金は「基本でない」となるのかもしれません。

私は煙草を吸わないので、吸う人の気持ちを正確に分かりませんが、煙草が好きでしょうがない人には、煙草を買うお金は必需です。だから基本生活費に入ります。

私の場合は「海外旅行をするための予算」は必須!です。今まで毎年複数回海外旅行に行き、そのための予算はバカになりませんが、全部ではないにしろ、毎年1回は日本の近くであっても外国に旅行するための旅費は基本生活費の一部だと思い確保しています(年24万円)。でも他人から見れば「ベツに海外興味ないし」と無駄扱いする人は少なくないでしょう。

私にとって海外旅行をすることはとても大事です。
その反面、私は他の多くの人が大切にしていることを「無駄だ」と考えて、滅多にやりません。それは冠婚葬祭のことです。

私のアーリーリタイア生活はもう足掛け7年になりますが、このように自分で「勝手に決めたやること、やらないこと」を元に基本生活予算をたてたので(今のところは)個人年金収入と貯金取り崩し生活でも順調に生活していけるのだと思います。

もちろん「私」と書いても家族がいますから「私達」が決めた「必要なこと」「必要でないこと」なのですが、それら家族の必要なことが賄える生活費が確保できるお金があることが分かれば、事は順調に進み、たとえ他人が「アーリーリタイアして生活していけるわけがない」と言っても、実際に困らず生活していけます。

この自分勝手な(正確には家族の「自分達勝手な」ですが)ライフプランを組もうと思ったら「お金がかかることで、他人に薦められたこと」は入れてはいけません。
○○会に入りましょう、とか、一緒に▽▽へ毎週通いましょう、みたいなことは一見楽しそうですが、自分の本音で「そうしたい」と確証できないと、いずれそれは単なる「お付き合い」になり、無駄になるからです。「たまには一緒に酒飲みに行こうや」が恒常化してもおなじように無駄になるかもです。
ただ、お金がかからないことなら入れてもあまり問題ありません。それによって自分達の使うお金が減らないからです。

また、衣食住は終生あまり変わりがありませんが、
私の海外旅行費用はそのうち変わってしまいます。きっと後10年後にはもう行きたくても行けないかもしれないです。たぶんその理由の大きなものは「そんなことができる体力が無くなるから」だと想像しています。だから10年経ったら海外旅行費用は要らなくなり、代わりに医療費のニーズが台頭してくるでしょう。
そのように年齢によって基本生活費の中身が入れ替わることがあります。

そしてまた、自宅のリフォーム費用も、到来するかもしれません。
私の所有する建物は築30年です。
これは今でも私の家族が「このままじゃ快適じゃない」と言っていますから、最近年々リフォームのニーズが高まっていて、しかもまとまったお金を工面しなきゃならない案件だから「何を削ってリフォーム費用を捻出させるか」が課題になっています。

削る候補は前述した海外旅行費用です。
今は必須アイテムの海外旅行なので、今すぐこの費用を削減する気はしないし、将来は医療費に置き換えするつもりでもあるので決断は難しいですが、快適な自宅と海外旅行の楽しさを天秤にかけた結果、あるとき海外旅行予算はゼロで、その分で自宅をリフォームする決心をする可能性があります。

もしこのような「どうしようかなぁ」を他人に相談すると、その他人様はその人の価値観で「○○にしなさいよ」とアドバイスをくれるでしょう。ただその他人様は自分達とは違う価値観ですから、その他人様アドバイスが自分達の生活に適合することは難しいです。

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もし今後のアーリーリタイアを目指して将来生活費の算段をするのであれば・・・
趣向、嗜好品、贅沢、これらの中身については単に「要らない」とか「もしお金が余ればね」のように簡単に決めてしまうのではなく、自分の、あるいは自分達の生活に欠かせないと考えられるものは厳選して「基本生活費」の中に入れて足りるか足りないかを計算してからリタイア時期を考えるのがいいと思います。

それと・・・
他のご家庭ではあたりまえにしている、あるいは持っているものが大事そうに見えても「ウチはそれをしなくて済む、持っていなくても構わない」と思うものは基本生活費からどんどん外してしまって構わないと思います。
この例は上述の私の場合の冠婚葬祭予算とか、大きな車を軽自動車にするとか・・・探せばけっこう見つかると思います。

 - リタイアメントのお金管理