リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

セミリタイアのための研究材料記事「稼ぐ力」のはなし

      2017/05/07

下記リンク先の記事を読み、私は「うーん・・・」と考えました。
↓↓↓
老後資金最大の準備は稼ぐ力・・・へのリンク

この記事に賛成だとか反対とかいうことではなくて、この記事を読んでヒントを掴みましたので、その事を書きたいと思います。

上記リンク先記事は「退職後の孤独」を解決するために「稼ぐ力」という解決策は「老後破綻」も「孤独な老後」も、両方解決できるため、優れた解決策だとは思います。が、私も含めて数ある老人の全員が「働き続ける老後、それで満足楽しい暮らし」とはどうしても思えません。約半数の人は「働き続けること」で満足ではないかと思いますが、残りの半数は「できれば他の手段で両方解決したい」と、方法を画策するのではないでしょうか。

大庭夏男の場合は上述「残りの半数」に入っていますので、その立場での感想を書き述べてみたいと思います。

1.孤独について
「孤独な老人」自体を世間は問題視していますが、この問題には二つの側面があると思います。
(1)孤独な老人は、その老人の気分が落ち込んだり、病気や加齢で生活に問題が起きた場合に周囲の支援が遅れること。これは当人にとっての問題。
(2)孤独な老人は、周囲から「のけもの」にされていると勘違いしてそう思い込み、周囲に対して敵対するような行動に出る場合がある。これは社会にとっての問題。
なので「孤独な老人」は、そうならないように対策を打ちましょう、という趣旨は正しいと思います。その対策のひとつは「働いて稼ぐ力」で、これもいいアイデアです。

ただ、老人の全員が全員そうはなりません。十人十色というように、それぞれ個性が違うからです。中には、というか全体の半数ぐらいは「わしゃ独りが好きだし、それが楽しいからそっとしといて」って言いたいでしょう。そういう老人には「働いて稼ぐ力」ではない別の対策が適していると思います。

2.「働く」について
「働く」とは社会に役立つということではないかと思います。だから家事であってもそれが家族に役立てば「働く」ことですが「わしゃもうリタイアした」という老人に限っては生活費に問題が無いのであれば、働こうが働かないでいようが、どっちでもいいのではないかと考えます。

「働かない」より「働いて微力でも誰かの役にたつ」ことの方が、社会に生きる人として良い評価だとは思いますが、働くか、働かないかは、生活費さえ満足であれば誰か他の人がとやかく干渉して合意決定するのでなく、自身の意志で決定することだと思います。

「働いて微力でも誰かの役にたつ」ことの方が良いと考えた場合でも、私は「働くいて稼ぐ」と一律に考えず「働く」と「稼ぐ」は別々のことだと考えれば、
(1)お金にならなくても働く、
(2)働かなくても稼げる、
この二つの手段を考え、アイデアを生み出すことで、老後の世界は広がると考えています。

3.「稼ぐ」について
「働いて稼ぐ」ではない稼ぐ手段は「不労所得」と呼ばれ、それは新しいアイデアではありません。そういうものが現に存在しますから「不労所得」は不道徳などと思わずに、その道を追求することが「働かないでも稼げる」につながります。

むしろ私は「働く」と「稼ぐ」は分離した方が両方一度に潰れる可能性が低くなり、ついでに稼いだお金に頼った暮らしをしないことで、老後の生活はより安定すると考えています。
だから「働く」「稼ぐ」「暮らす」この3件分離を私は推奨します。

とは言え、上述の私の主張は、私はたまたまそうであったように退職して孤独に苦しまない性格の人に限って選択肢に入れられるのではないか?とも思います。

上述リンク先記事では、私とは違う、退職したら孤独に苛まれてやるせない毎日を送る人、ですから、入口で「自分はどっちかな?」を自己判断しないと道を誤ることになります。

もし自身が孤独になったら「やられてしまう」と認識するなら上述リンク先記事が非常に参考になると思います。

もし自身が「孤独になっても全然平気」であれば、いたずらに働いて稼ぎ続けることは、自分の自由な生き方と楽しみの時間を放棄してしまう危険があると考えます。

ついでに・・・
どんな人でもサラリーマン出身者は、退職直後の半年か一年ぐらいは会社という組織から離れた「離脱症状」に悩まされます。

SponsoredLink

このときに、孤独感を強く感じて半年経っても少しも慣れなければ、それは治癒できにくいですから働いて稼ぐ道を再び目指すのがいいのではないかと思います。
しかし、ほぼ誰でも会社を離れたら何~んか違和感を感じます。この違和感は孤独感とはちょっと違う不安感というか「所属する組織も肩書きも無くなって頼りない感じ」です。でもこれは半年ぐらいで慣れてしまって「昔を忘れる」場合がありますから、もしそうなったら「孤独感」とは違います。このような人であれば「働いて稼ぐ」以外の選択肢が有望だと思われます。

ちなみに・・・
「働いて稼ぐ」ではない働き方と稼ぎ方はとは、たとえば「株式投資をやる専業主夫」が一例で、他にも工夫すればいろいろあります。この場合、金にならないから他の人が見向きしないような仕事が目のつけどころだと思います。売れない芸術家、小説家、音楽家などいろいろありまして、そういうものでも続けていると千載一遇のヒットは出てくると思います。

また、「稼ぐ」は、生活のためではなく、純粋に稼ぐことで充足感が得られることもあります。私自身もこれがあり、ネットや株式取り引きで稼げた日はすごく気分がいいです。たぶんこれは遠い先祖が得た、狩りに出て獲物を追う楽しさの遺伝子を引きずっているからなのでしょう。なので「稼ぐ」は、働いて稼ぐ以外の方法でも、それだけの目的しか無くても老後を充実させられる人はいます。

 - リタイアメント生活 ,