リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

行動パターン 「みんなで一緒に」 vs 「ひとりで勝手に」

      2017/05/07

きっとアーリーリタイア後のライフスタイルに「みんなで一緒に」と「ひとりで勝手に」の行動パターンは関係すると考えたので書きました。

私は思うのですが、世界の中でもとりわけ日本では「みんなで助け合い一緒に協力して」という行動スタイルが「誰の助けもアテにせず自分ひとりで勝手に」より高い評価を受けると感じています。むしろ「自分ひとりで勝手になんて許せない、あり得ない、間違った行動である!」そんなことするヤツはロクな考え方じゃないから、叩きなおさねばならぬ!っていうノリが、あるべき対応だ、じゃないかと思います。

だけど、「誰の助けもアテにせず自分ひとりで勝手に」のスタイルで行動してみると、案ずるより易しと言うように、案外「こりゃひとりじゃたいへんだ」と思うことでもやってしまえることがあります。

私はネットビジネスのように、自分の手に負えることがすでに分かっていることは、誰もアテにしないで最初から最後まで自分でやりますが、
1.経験の無いこと、
2.すごく苦労しそうな肉体労働が伴うようなこと、
3.自分の苦手なこと
これらに遭遇したときには「みんなで助け合い一緒に協力して」になるように「誰か手伝ってよぉ」を連発するのがふつうです。

でも先日そうできない事態が起きて、しかたなく「こんなにたいへんなこと一人でできるかなぁ~」と思うような「工事」とも呼べる事を、たったひとりで全部するハメになりましたが、結果的にその方が楽にできました。だから、上述の1.と2.についてはこれからも自分ひとりでやろうと思います。3.については「いたしません!」を貫こうと思います。

実際にあった「こんなにたいへんなこと」というのはこのようなことです。
私の住むところにある小学校の裏門付近で「カブトムシを呼ぶ腐葉土をつくる」というプロジェクトを小学校から私の所属する町内会の関連団体が受注?しました。
受注と言っても学校からは「お金はないので、タダでやってね」というスタイルでの受注なので、これは「お願い!やって」と言われた団体の長が「カブトムシですか、面白そうですねぇ、そういえばウチの大庭ちゅうのがそういうの得意かもしれんから、いっぺん聞いてみよか!」ってことになって、まあ私も「・・・やる」と返事したプロジェクトです。

そういうわけで「タダでカブトムシを呼ぶための腐葉土」を作ることになりまして、私は地元の町内会のお掃除の日で出た落ち葉を清掃局に出さないで「こちらで回収するから溜めておいて!」と頼みました。頼んだ先は一か所です。

ところがその頼んだ先の人は「何だか知らないけど、カブトムシ育てるから落ち葉がいっぱい要るの」とあちこちに目配り気配りしてくれて、あるところで大量の落ち葉が、まさに清掃局のトラック待ちになっていることを見つけ「待って!待って!それ欲しいの!捨てないで清掃局はキャンセルにして!」と言ってくれました、というか言ってしまいました。

その後私に当人から連絡が来て「大庭さん、今ね、落ち葉をたっくさんもらったの。なるべく早く取りに行ってちょうだい」と目を輝かせながら言いました。
私は何だか悪い予感がしましたが、好意でそうしてくれたことだし・・・と落ち葉の集められているところに夕方出向いてみたら・・・なんとアホほどの落ち葉を入れた大きなビニール袋が山になっていました。私は自分の軽自動車で運ぶつもりでしたが、この量は「ふつうこの量はトラックでしょ」ぐらいあります。

私は困って、くだんの団体の長に相談しかけましたが「いやぁ、ダメなんだよ全員。他に行かなきゃならないところあってね」と優しく断られました。結局私が自分の軽自動車で運ばなければなりません。一週間待って別の日にやることもできるけど、あいにくその日の夕方から雨になります。雨に湿った落ち葉は水がしたたり、ダンプカーでないと運べなくなってしまいます。でもお金の出どころが無いのでダンプカーなどチャーターできません。

私は全部自分ひとりで、翌日の夕方まで、雨が降り出す前に山のような落ち葉を運ぶことにしました。
どうしたら効率的に運んで、しかも小学校の先生方から「ちょっと、門のところにゴミおかないでよ」などと文句言われないようにキレイに置かなきゃならないか、計画をひとりで練り始めました。

それで前日の夕方に「俺の軽自動車には、あの落ち葉を詰め込んだ袋がいったい何個積めるだろう?そして落ち葉の山から小学校まで積んで荷下ろしして、また落ち葉の山まで戻ってくるのに何分かかるだろう」をハッキリさせるため、実際にワンサイクル試行してみました。そうしたら落ち葉の袋は8個。ワンサイクルの所要時間は15分だと分かりました。これで全部で50個ぐらいある袋の山を処理するのには7回の往復が要り、余裕を見ても2時間あったらひとりで運び終えるだろう。と予測しました。朝の10時からやれば12時に終わる勘定です。

もうひとつは、運んだ落ち葉をどうキレイに置くかが課題でした。
さんざん「簡単でてっとり早い方法」を考えた結果、小学校で「要らないから使って良い」と言われていた中古のベニヤ板の切れ端にノコギリを入れて四角く組み合わせて「いかにも腐葉土置き場」に見える大きな升を作って、その中に落ち葉を全部袋から出して放り込む作戦を考えました。でもこれも全部自分でやらなければなりませんが、余裕を見ても2時間あれば升を作って落ち葉を放り込めるだろうと時間見積りしました。これなら雨の降り出す夕方には間に合いそうだと。

で、実際に作ったモノがこの写真です。
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予定より早く午後1時半には終わりました。

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私がこの一件で学んだことは・・・
1.やる手順を明確にしておけば、たとえひとりでも作業は思うより短時間に出来ること。
2.ひとりですると、相棒への説明や相談や「ちょっと休もうか」みたいな気配りも要らず、夢中でやってしまえるので、かえって早く能率的に終えられる。
です。

この先、カブトムシプロジェクトの他にも、きっと「誰も手伝ってくれないプロジェクト」が降って湧いてくると思いますが、もしそういうことがあったら「これ幸い」と思い、みんなで一緒に方式ではなく「ひとりで勝手に」ができるように仕掛けていきたいと思います。

実際「手伝います」と言いながら誰か紳士がやって来ても、あれこれ口出しするばっかりで、少しも役に立たないどころか邪魔になるような人の存在も珍しくないので、それだったら「ひとりで全部」の方が簡単だし、終わったその日の夜のひとり酒も旨い!です。

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