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リタイアしてからが本番!「亭主元気で留守」の原則

      2017/05/07

亭主元気で留守がいい、という言葉は、大日本除虫菊株式会社のコマーシャルが発端とのことですが、もはやこれは立派な「格言」です。

「亭主元気で留守がいい」のオリジナル格言に派生して「女房元気で留守がいい」も「真」ですし、きっと「姑元気で留守がいい」とか、あらゆる同居者について言えることです。

先月、妻と一緒にマレーシアに2週間ホテル滞在旅行に行ってきました。現地であちこち観光してまわるわけでもなく、ホテルに泊まりB級グルメを堪能し、たまにビーチの長椅子に寝転ぶだけのぐーたら旅行を2週間もしましたが、同じホテルには、更に上手の一か月滞在者の年上ご夫婦がいました。

そのご夫婦とは意気投合したので、リタイア後の夫婦について意見交換し、さらに私は妻とも日頃の不満や疑問をディスカッションした結果、
夫婦とは原則日頃は別々に行動し、朝晩だけの限られた時間に一緒にいるべきだ!
との結果に至りました。

私はリタイアするずーっと前から「家族と一緒にいると疲れる」と感じてきましたが、それを口にするのははばかられました。それと言うときっと、お父さんは家族が嫌い、愛していない、本当は別れたい、こんなふうに誤解されると思っていたからです。

試しに2週間もある自由時間で妻の本音をほじくり出してみたら「私と一緒に居たくない」でした。これは私の上述意見と一致しています。
さらにマレーシアで合った上述の年上ご夫婦の話を聞くと、やっぱり二人だけでホテルの部屋に籠っていると、もんもんとしてくるらしく、このご夫婦も、私達と同様に「他の誰かと一緒に話したり食事できて良かったわぁ」と言っていました。

それでも夫婦一緒の二人だけで一か月もマレーシアに旅行に来てしまうのは、お互いが嫌いではない証拠なのです。
私も妻もお互いが決して嫌いなのではなく、だけど四六時中一緒に居ると疲れてたまらない!何とかしてぇ~っていう感じになってくるのです。

私は、というか私だけではないようなので「私達は」と言っていいと思いますが、つい、好きだから一緒に居られる、とか、一緒に居られないなら嫌い、と考えてしまいがちですが、よく考えると「好きとか嫌い」という感情と「一緒に居られる、居られない」はまったく別ものだ!です。

だから、相手のことが嫌いではないのに、一緒に居るのは嫌だ、は別に不自然なことではありません。マレーシア旅行を通して、これに気がつきました。

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現役時代では夫婦お互いが昼間は会社と家、あるいは別々の会社にいるから顔を合わせることがなく、朝と夜とだけ会うという理想的な関係が見事にできていましたが、専業主婦の夫がリタイアする、あるいは夫婦ともに会社を辞めて自宅暮らしすると、そこではじめて「こんなハズじゃなかった」「あの人とはもう一緒にやっていけない」「私はあの人が嫌いだったことが分かった」などなど好き嫌いと一緒に暮らすことをごちゃ混ぜにして悩み、ついに自律神経が失調するか、夫婦関係破綻するか、になる危険性が分かってきます。でもそれは分析不足です。

単に、二人の人間が四六時中一緒に居ると、互いに相手を「うんざり」させる、だけのことです。

だから、リタイア後の設計は・・・
なるべく夫婦だけで一緒に居る時間を短くするようにすべきでしょう。
別々の興味を持って、別々のことをするように。

例外はあるとは思いますが・・・
「今まで会社の仕事が忙しくてできなかったぶん、これからはずーっと夫婦一緒に居よう」という幻想は抱かない方がいいです。
リタイアした直後ぐらいはしばらく「二人一緒に」でもいいと思いますが、
しばらく時間が経ったら、お互いに別々のことをし始めた方が功を奏すると思います。

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