リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

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早期期待退職!三種の神業「買わない 作る 節約する」

      2017/05/08

Forbesの記事にアーリーリタイアに関する、そのまんまズバリの記事がありました。単刀直入に「アーリーリタイアするためには超節約」を短く書いているので、早期退職希望派にはモロためになると思い照会と感想を書くことにしました。
Forbesの該当記事は下記です。

↓↓↓(下記URLをクリックしてお読みください)
http://forbesjapan.com/translation/post_8970.html

この記事の中で基本だと実感するのは1.項に書かれた「ゴールを決める」です。が、早期退職&リタイア希望者は既に「○歳でリタイアする」とゴールがあり、そのために家計歳出を抑えるよう管理することは既にやっているでしょうから、新しく新鮮な知識ではないと思われます。

「目新しい!」と感心したことは4.項にある、なにも買わないで暮らし続ける挑戦、これはいい取り組みです!

「なにも買わない」についてあまりマジメに考えるのはいけません。食料は食べなければ生きて行けないから事実上絶対に買わなければやっていけません。これを「自給100%暮らしの挑戦」と勘違いしたらすぐに頓挫します。「なにも買わない」は「できるだけ買わないで済ませるためのアイデアを捻出し続ける」と訳すべきです。

記事を読むと、服やアクセサリーのことが例として書かれています。アクセサリーはふつう無くさなければ減りません。服は多少すり減りますが1年は楽々着られます。けっこう20年ぐらい持つものです。下着も上手に着れば3年はOKでしょう。このような純粋に消耗品でないものについて、手持ちだけで半年か1年使いまわして「なにも新しものは買わない」挑戦は実際にできます。

これだけでもかなり節約してリタイアのためのお金を貯められますが、この挑戦の効果はそれだけではありません。
「あまり買わないで、なにも不自由なく暮らせる知恵と習慣が身に着く」ということがかけがえのない生活スキルとして身に着くことが最も大きな成果物です。

リタイア後に何をするかはその人の自由ですが、リタイアと言う限りはその後の収入がそれまでと比べて大きく低下することを受け入れる用意があるのが一般でしょう。よほど大金を稼いでリタイアする場合は別として、お金にならないけどやりたいことがあってサラリーマンやらビジネスをリタイアすると、お金は貴重さが格段にアップします。だから「買わないで済ませられる」スキルは絶対に身に着ける必要がある!と言えます。

5.6.7.の各項は「買わないで済ませる」ための具体的な行動を説明しています。特に7.項のD.I.Y.(自作すること)は買わない生活のために効果がすごく大きいです。手先が器用かどうかもD.I.Y.に係っていますが、家具を作ることと自分の髪をヘアカットすることは同じスキルではないと思うし、雪かきなどを自分でする、という行動は手先の器用さより体力とやる気に左右されます。なので体力派は掃除、引っ越し、洗車にタイヤ交換などをD.I.Y.し、手先器用派は家の修繕や料理などに取り組めばいいと思います。いずれにしろ業者にサービスを依頼しない、材料から自作する、改造か修理して使う、はお金がかかりませんし、それでいて目的のものが手に入りますから無駄の無い暮らし方として身に着ける価値は大きいです。

最後の10.項の「収入が上がっても生活レベルを上げない」は意味深です。でもアーリーリタイア志願者であればこれは自動的にそう行動してしまう自然な行為でなないでしょうか。むしろ家族の生活レベル上昇志向をどう抑制するかがキーです。あまり抑制し過ぎると家族間に亀裂が生じます。野放しにはできません。うまく舵を切ることはとても難しいですが、使ってもいい年間予算を先に提示して相談の上、計画的に贅沢も取り入れる、こういうやりくりは実際上要ります。

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ただ、この必要最小限なやりくりと、上述した「なにも買わない挑戦」が両立できるかどうかが試されるところです。他の家族は買っても自分は買わないとか、もし奥様と共同歩調が可能なら、親は買わなくても子どもには買ってあげる、という硬軟両立作戦もありでしょう。

これらの超節約はリタイアするまでの貯蓄期間 兼 修業期間だけの取り組みです。
実際にリタイアしてしまったら、徐々に姿を換えることがむしろ大事になるかもしれません。なぜなら現役時代は「給料からいかにたくさん貯蓄するか」が焦点でしたが、リタイアしてからは「貯蓄をいかに有効利用して暮らすか」に焦点が移ります。だから超節約ばかりして死ぬときに莫大なお金を残してもしょうがない。計画的に全部使い果たして死ぬにはどうしたらいいだろうか?に興味が移っていくことでしょう。

だけど、そういう場合になっても「買わない暮らし」の習慣が着いているなら、無駄使いすることはあまりありません。計画的に粛々と楽しい生活を毎日送っていけるか!?リタイア後5年ぐらい経過するとそんなふうに変わっていくのではないでしょうか?私だけがそう思っているに過ぎないのかもしれませんが・・・。

 - リタイアメントのお金管理