リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

「暇で退屈」を観察して分かったこと

      2017/05/08

私の妻は退屈女です。すぐに暇だ退屈だと文句言いまくり状態。
その妻の「暇で退屈」を観察して、リタイア後の暇つぶしと、もう一歩進んだ退屈しない手段を見ることができました。

私の妻は仕事の無い日は四六時中「暇だ!」と嘆いていますが、本当は「暇なので退屈だ」が正確です。妻にそのような議論を持ちかけると即座に「うるさい!」と一蹴されて議論できませんから、なぜ暇だと退屈するのか?詳しい分析ができません。しかし妻の行動を観察していると、妻が退屈しないキーワードは「褒められる」であることを発見しました。

妻は最近、雇われの販売仕事をすることに喜びを見出しています。子育てを終え、家事仕事は私と折半した妻は主婦業をセミリタイアしたような状態。主婦業をセミリタして販売の仕事で活躍し、たまに店主から「よく売りました!」と褒められるらしい。なので70歳になるまでは今のパートを続けたいのだとそう私に語っていました。

では、妻の現役時代つまり子育て専業主婦時代はどうだったのか?と尋ねると「なんで?そんなことも分かっていないのか!」とまた怒られるのですが、その怒りの背景にある感情は、とてつもない子育て苦労の連続と、私から感謝の言葉も無い不毛の毎日だったと、鋭い言葉で語るのでした。子育ては試行錯誤の連続で「家事は半々にしようね」と約束したはずの私は、自分から勝手に単身赴任して東京に行ってしまう裏切りを働き、おまけに助けて欲しいときに親は助けに来てくれない・・・。私の妻の現役専業主婦はそのようだったようなのです。

しかし妻は子育て自体は退屈ではなかったとも証言しています。

毎日夢中で余計なことを考える「暇」が無く忙しかったから退屈しなかった。と、子育て論については少し口を開いて回答してくれました。私はこれを聞いて『それは退屈しなかったのではなくて、忙しさで退屈を感じなかった、つまり忙しさで誤魔化されていたのだろう』と言いたかったのですが、また妻の鉄拳を買うといけないのでやめました。

この妻の話を整理すると・・・

1.忙しいと退屈は感じない →「暇つぶし」という退屈のごまかし

2.欲望が満足させられたら退屈しない →退屈の根本解決

こう言えると思います。

妻の子育ては「暇つぶし」だったとは思いませんが、おそらく退屈感が現れる以前に子育て忙殺されたのでしょう。子育てが一段落した頃から「犬」という、これまた子育て同様に“厄介な”ものを飼い、一昨年までその世話で、まさに「暇つぶし」していましたが、その犬が寿命尽きてしまい、また退屈だと言いわめくようになりました。

サラリーマンからのリタイアするとき、上述した私の妻の「暇と退屈問題」は誰にでも多かれ少なかれ起こります。だから同じようなアプローチで退屈を誤魔化したり根本解決したりできます。

リタイア後の退屈対策の手順はこうです

1.「きょういく」と「きょうよう」を身に着ける

「きょういく」と「きょうよう」はポピュラーになったキャッチフレーズで、それぞれ「今日行くところ」と「今日の用」のことです。
http://blogos.com/article/75978/

これら行くところと用事の連続で毎日忙しくしたら確実に退屈を感じない毎日にすることができます。
できればそれらを日課にしたら「今日何しよう」といちいち考えなくて済みますから暇つぶしは効率的になり、充実した気分になれます。私が実際にやった主な「きょういく」と「きょうよう」は銀行が開催する投資セミナーに出席することと散歩、それにブログを書くことでした。

銀行のセミナーへの出席は「いい気分」がします。実際に銀行の客としてセミナーに出るのでお客様扱いを受けるから気分がいいです。
散歩は体力作りのエクササイズですから、これも気分良く毎日続けられます。
ブログ書きはちょっと別格でしたが好きだったので日課にしました。

毎日の気分良い「暇つぶし」を作ることはリタイア後の第一歩としてたいへん大事なことです。もしこれをやらないとたちまち退屈という「未病」に取りつかれ、やがて気力がなくなり、うつ病などの心の病に向かう危険があると思います。

2.「おつとめ」を発見する

「きょういく」と「きょうよう」が身に着いたら、その中から「おつとめ」を探し出すことです。「おつとめ」は会社にお勤めすることではなくて、お坊さんの毎日の「おつとめ」のように「これが自分の使命かな?」と思えるようなことを探し出して、それをすることに特化することです。

探し出すというより、偶然発見するという感覚でそれは見つかるのではなかろうかと思います。私の妻のケースでは、暇だから暇つぶしになるかと販売の仕事を始めたら、意外にも同年代のお客さんに顔を覚えられ、毎回買に来てくれる“お得意さん”ができたことで売り上げが上がり、店主から褒められるようになった、ということでした。最初からそんなことは予測できていなかったのですが、まさに「きょういく&きょうよう」の販売仕事が「おつとめ」に転換できたわけです。

「おつとめ」は欲望が満足されるようなことです。私の妻の欲望は「誰かに褒められたい、他の人に高く評価して欲しい」なのですが、妻は「高い評価を得たい」という自分の本音には自分では気づいていませんでした。

自分の欲望をさらけ出すことはなかなか難しいです。人になんか言えたものではありません。

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人によっては「他人に偉ぶりたい」「格好いいところ見せたい」「モテたい」「強いと思われたい」など人に言えない欲望があるのでしょうし、別の人は「隠れてしまいたい」「別の人格に変わりたい」かもしれません。そのような、自分でも「くだらない」と思うようなことが退屈の根本解決手段となる可能性が高いと思います。

大庭夏男は会社を辞めてブロガーになりました。有名ブロガーでもないので収入はスズメの涙です。いつも「今日は何書こうかな・・・」と部屋の壁や天井見つめて白日夢に近い状態で部屋にいます。

実は私の欲望とは実は「白日夢を見ていたい、白日夢を文章にして世間にさらけ出したい」そうやって、書いたことを「珍しがられたい」。このようなくだらないことたったのです。なので私は毎日空想して、その空想結果を文書に書いて世間にさらしていられるのです。そうしている間は決して退屈しないでいられるでしょう。

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