リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

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退屈させない、リタイア後にやる趣味のコツ

      2017/05/08

「リタイア後の毎日を退屈しないように趣味を持つ」これは良い方法ですが、たとえ趣味を持ったとしても退屈してまうことがあります。

さらに趣味は「金食い虫」ですから、大金叩いて始めた趣味が短期間で飽きることになったらお金の損失が大きく、次の趣味に乗りだせないリスクも出てしまいます。このような「リタイア後の趣味で失敗!」とならないようにするためには、いったいどうしたらいいのでしょうか?

失敗しないリタイア後の趣味は「繰り返し欲望を満足させられる機会を趣味に加える」ことがコツです。

 

では失敗し易い趣味とは・・・

目標達成が明確に分かる趣味です。

例えば何かの資格を取得することを趣味とする人がいたとしましょう。彼はリタイアメントになった翌日から机に向かい猛勉強することが可能です。資格はターゲットがハッキリしているし、教材は揃っているから勉強するための本を揃えることは簡単です。資格取得までの勉強方法も分かり易く、スイスイ毎日勉強に没頭できるから、そうしている間はとても楽しい毎日が続きます。そしてある日資格試験を受けてめでたく合格!

しかしこの合格の後にいったい何をすればいいのでしょうか?

彼は「必勝合格!」だけを目標にしたので、その先のことを考えていません。資格を活かしてビジネスを始めることは資格取得の勉強とは大違い、そんなことに興味すらありません。もはや彼の趣味はこれでおしまいです。

上記はあくまでも例ですが、趣味を始めるときに、このような「趣味の終わり」が来ることはなかなか想像していません。しかし一旦目標が達成されてしまうと、また同じようなことを繰り返す気になれず、いっぺんに飽きてしまうことが起こり得るのです。

私はかつて模型キットを買ってきて組み立てることをやったことがあります。モノ作りは好きなので組み立て作業中は没頭しましたが、出来上がってしまうと「模型」なので部屋の飾り以上に役に立つことはありません。最初は完成した模型を眺めて惚れ惚れしましたが、それにも飽きて、結局は無用の長物となりました。さらにそれだけで済まず「安くない模型キットを買った結果が無用の長物化だったか!」との反省も加わり、もう二度と模型キット組立はやらない!と決心までしてしまいました。模型キット組立という趣味がたった一つの模型を完成させたところで終焉したのです。

もしこんな趣味の失敗が、私のリタイアメント生活で起きたらきっとやることが無くなり、私のリタイアメントの日々は、きっと退屈な毎日になってしまったことでしょう。

 

それに対して、失敗しない趣味とは・・・

嬉しいことがたまに起きるようなことを趣味にすることです

「嬉しい!」を感じるときには頭の中では「快楽物質」が出ているそうなので、言い換えれば「脳内快楽物質が時々出るようなこと」を続けていくと飽きることが無いので、長続きできるリタイアメントにふさわしい趣味にできるでしょう。

なので自分の趣味探しするときには、みんながやっている流行の趣味ではなく、自分の本能のおもむくまま放浪して巡り合うような、趣味との出会い方が理想です。

BS-TBSで「吉田類の酒場放浪記」という番組があります。

この番組は吉田類という人がうまい酒と肴を求めて酒場を飲み歩くという、実にシンプルなストーリーです。この「酒場飲み歩き」を吉田類が続けられる理由は「それが彼の仕事だから」という現実は別にして「うまい酒と肴に巡り合ったとき、嬉しくて、脳内快楽物質がだくだく出るから」であるに違いありません。たまに巡り合わない失敗もあるかもしれませんが、せいぜい2,3千円とその日の2時間ぐらいの損失で済むから「また明日、きっとリベンジ」が可能です。

こうした仕組みを趣味に加えることが「長続きさせる飽きない趣味」を持つことにたいへん有効です。

 

現実的リタイアメント世界に適応するには・・・

仮にリタイア後はボランティア活動を始めたい場合、あまり自分の主義や興味で活動を絞り込まない方がいいかもしれません。

本音は女性に「モテたい!」と思っている人がいたとしましょう、ボランティア活動での貢献もさることながら、その人は女性にモテたときに脳内快楽物質がだくだく出るわけですから、いくら活動が有意義であっても男性ばかりが活動メンバーの団体に加わってもダメです。飽きてしまいます。そうでなくて、多少やりたい活動とは違っていても女性メンバーが多い団体では「モテる」ことにチャレンジする、こうした方が新たな目標できてボランティア活動が長続きできることになるのです。

しかもこの目標はきっと一回では終わらず、増えたり減ったりを繰り返して飽きさせることが無いでしょう。「モテたい」に限らず、「威張りたい」とか「褒められたい」など他の人の存在が脳内快楽物質を出すことに欠かせないのであれば、必ず人とのつながりがあることを趣味にする必要があります。

反対に自分の世界に入り込み、誰からも邪魔されず、自分にしか理解できない無類の楽しみを持っている人は他人の意見やお節介が邪魔になりますから、一人きりを維持せきるようにしなければ楽しめないはず。

そういう自分の本性を見誤ると、今やっていることが、いつか必ず退屈になります。

ただ、このような欲望満足を単刀直入に仕事としてできる人は、多分吉田類を除いて滅多に無いでしょう。欲望満足の結果が収入になることなんて考えられません。なのでサラリーマン時代の仕事はとてもこんな具合に行きませんが、逆に言えばリタイアメントはむしろ欲望満足を、給料のしがらみ無しに追及できる、人生最後の特権を持っていると見ることができます。

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当然ながら欲望満足と言っても法律に抵触するような悪事はできませんので、充足不可能な欲望もあるでしょうが、人の欲望は数え上げるとたくさんあります。大きな欲望は実現困難ですから、そういうのを数えるのでなく、小さな欲望を数えることが有効です。「うまい酒と肴」に巡り合いたい欲望は、ごく小さいことですが、その気になれば、健康を脇に置いておけば、毎日でも繰り返しできる継続性の極めてよい欲望満足の連続になります。

あくまで酒と肴は例ですから、これに限りません。

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