リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

リタイア後に自宅に引きこもるためのノウハウ

      2015/05/13

まず説明したいことは「悪い自宅引きこもり」現象のこと

道ですれ違った“近所の人であろうと思われる年配”それも男性に「こんいちは!」と声を掛けたら、十人中の一人ぐらいは能面になり視線をそらすことが観察できると思います。実は私の父にその傾向がありました。

仕事人生を70歳でリタイアした父は当初、進んで“近所からの孤立”を図ったのだと思われます。おそらく『自分の居場所は会社で、やるべきことは会社の仕事だった、それ以外の人に用はない』と暗に思っていたと、母の話からそう想像しました。

その後の父は、母の助言と努力により近所の同年代と打ち解け、近所付き合いと独り遊びの両立がある程度できるようになりました。父が抱いたネガティブな孤独指向は除去できたのです。父はリタイア初期にうつ状態に陥った模様で、医者に安定剤を処方されていました。多分上述のネガティブ理由による引きこもりが原因でそうなったのでしょう。

このようにリタイア後に感じる“今までの会社生活とは異質なものからの逃避”が発端であれば、これに由来する引きこもりは歓迎はできません。

では歓迎できる「良い引きこもり」とは何か?

創作活動をするために部屋に引きこもって活動すること!

これだと私は確信しています。
創作の対象はさまざまで、人によっては盆栽や家庭菜園、日曜大工というのがかつての定番だったと思います。そういう伝統的な創作対象でもいいのですが、私はインターネットの活用に焦点を当てることをお薦めしたいです。ネットを活用したら文章も写真も動画もできます。芸術作品の公開も可能だしビジネスもそれで開始できる可能性があります。ネット投資もできます。しかも伝統的な創作とは違い、作品は保管する場所も展示するスペースも要りません。作品が自宅を埋め尽くすことが無いのです。

伝統的でもネットでも、創作活動は独りが基本。仲間で集まってやることも無理ではありませんが、好きな時に好きなことをするのなら独りに勝る自由度はありません。創作はアイデアが命ですから、自分の気分やコンディションをタイムリーに掴むことが大事です。その点で”独り”は最適。独り部屋でアイデアを作品に作り上げる環境も大切です。

引きこもりタイムは臨機応変にするのがコツ

目指す引きこもりは「明るい引きこもり」でポジティブです。
独りでやる方が良いと思われる時間帯、あるいは目先の好きな事がある間だけ“独りでいる”、その後は引きこもりを解いて家族や仲間と和やかに過ごす。を心がけてするようにしたいもの。つまり部屋に引きこもることはフルタイムではなくパートタイムでなくてはなりません。

このようなパートタイム引きこもりを可能にする頭と行動の切り替えが必要です。

引きこもる時間帯の予定をたてる

いくら創作活動でも、それは自分がやりたい興味の対象なので、ついついのめり込んで朝から晩まで部屋に引きこもることが起きます。

私はもしかしたら今、そうなってしまっているかもしれません。時間が許せば朝から晩まで、寝る直前までパソコンの前に独りでいます。これは後述しますが良いことではありません。そんな無計画な引きこもりは害が出ますので、独りで何をいつからいつまでするのか、それが済んだら家族や知人のために何をいつするのか、紙に予定を書いておくことがその予防になります。

引きこもりし過ぎは精神面でマイナス

独りで本やネットで情報を拾っていると、自分の好みな情報や、自分に都合いい情報ばかり集めることになります。この結果、自分の偏見がだんだん強くなり、他人と話したくなくなる“悪い引きこもり”に遷移する可能性があります。それを防ぐには半強制的にでも、他人と会話する時間帯は必ず必要です。週に一日程度はサークルでも近所の人と立ち話でもいいから他人と接することは必須です。

引きこもりしていると必ず運動不足になる

独り遊びが得意になると、つい没頭して気づいたら」夕方になっていることがあります。
私はネットに没頭しますから、机の前に座りっぱなし。これが運動不足つながらないわけがありません。
これを防ぐには日常的に散歩の習慣をつけるのが標準的で、ついでにご近所さんと会話もできます。そうでなくても時間を決めて自宅の階段の昇り降りを20往復して、屈伸運動、斜め腕立て伏せぐらいは日に二回ぐらいやるようにしたらいいでしょう。

上述のようにリタイア後は「創作活動」によって、リタイアメントにしか許可されない「自室に引きこもる」独り遊びを思う存分にできる。それがリタイアメントの醍醐味だと思います。もしそうなりたい人がいたら、是非「良い引きこもり」を可能にする練習と、生活を支える“リタイア後の生活資金”を貯めることを現役時代に取り組んでいただきたいと思います。

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