リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

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アーリーリタイアは目的なのか?手段なのか?

      2017/05/08

結論から書くと・・・
アーリーリタイアに限ってはそれ自体を目的にしたらダメってことはないけれど、手段と考えた方がうまく事が進む。そんな気がします。

「目的と手段を混同しちゃあいけない!」なんて会社勤めしていた頃は誰かにそう聞かされたし、最近はテレビのニュースで中東情勢なんかのときにニュース解説者のエラい人がそういう言葉を言っているのを聞いたりしました。

「目的と手段」ってそんなに大事なことかとニュースを眺めながら、我がアーリーリタイアの「目的なのか?手段なのか?」を考えてみたところ「ま、どっちもアリかなぁ」。

アーリーリタイアじゃなくて65歳リタイアとか(これが現代の定年退職リタイアか?)になると「今までお勤めご苦労さま」と会社に見送られてリタイア生活にゴールインなのでしょうから、目的が叶ったことになるのでしょう。

しかしアーリーリタイアの場合は、会社は一応の送別会はしてくれるかもしれないけど「おまえ、早期退職してこれから何するんだ?」と必ず誰かに尋ねられ、そこで「しばらく自室に引きこもってブログ書きまくるんだ」などとつい本音を言わされることになります。

「アーリーリタイアして○○をする」のだから、アーリーリタイアはそれ自体が目的じゃなくて○○するための手段

になっていることに、そのとき気がついてしまうのです。

だからもし「アーリーリタイアは手段だなぁ、やっぱり」と感じたならば、完全に悠悠自適な暮らしじゃなくて、ゆるいビジネスを始める式のセミリタイアを画策するのがいいのではないかと、ブログで多少の稼ぎをしている私としてはそう意見を述べたくなるわけです。

もし「自分はまだ若いうちに会社から離れて身の丈でもいいので自力で稼ぐことを始めたい」という意志を持てるなら、そうするために退職後の生活費を貯め、早期退職し、セミリタイアメントとして本来目的の「夢を追う」っぽいビジネスを開始する。そのためにアーリーリタイアを用いる。こんなアーリーリタイアスタイルは、会社を離れても(慣れるまでは落ち着かないけど)自分の目的や目標に向かって毎日自分なりに切磋琢磨できるから、うまく事が進みます。

だからアーリーリタイアって目的じゃないから「手段だと考えるべきですよ!」と書きたかったのですが、絶対そうだとも言えないんじゃないか?とも思うのです。

アーリーリタイア自体が目的になってしまうケースには・・・

例えば体か心かの病気のせいで仕事を続けることは無理になった場合があるんじゃないかと思います。まあ病気と言えないぐらいでも会社で働くことが苦痛でしかたがないのも似たようなものでしょう。そういう人達が幸運にも生涯の生活資金を確保することに成功したならば(例えば宝くじ当選とかで)「この先は悠悠自適生活で行こう!」と考えアーリーリタイア暮らしに飛び込む、こういうのもあると想像します。

彼らは若くしてリタイア生活に飛び込んだ後、きっと暇つぶしと興味を兼ねて趣味を始めると思われますが、この場合の「趣味をしている」はリタイア生活を支える手段ですから、リタイア生活自体が目的になっているはず。

こんなふうに、ここまで考えると頭が沸騰して、どっちでもいいじゃん!と思考するのを投げ出したくなるけど、アーリー7リタイアする前に「俺はどっちで行くか」を決めて「こっちで行くぞ!」と決心することは、その後のライフスタイルを維持するのに大事なことだと私は思います。

もしアーリーリタイアが手段ならば・・・
早期退職した後は余計なことは考えないで好きな事に向かって突き進ようにすべきで、まあ儲からないけど「自分は起業家だ」と内心思っているぐらいがちょうどいいでしょう。

もしアーリーリタイアが目的ならば・・・
リタイア生活が退屈で苦痛にならないように、暇つぶしアイテムを日々実行し、あるいは次の暇つぶしアイテムを見つける努力をすべきでしょう。

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どっちもアリですが・・・
「暇つぶし」と「趣味」は自分の興味が支えの大半で、それ以外に有っても誰かと一緒にする楽しさが支えでしょう。それが欠けるといっぺんに興ざめして飽きてしまい易いのも私の経験では事実でした。

だけど「自分は起業家だ」スタイルでゆるい起業をするのであれば、必ず「稼ぎ」という結果が金額でハッキリ見えてきます。金銭欲というのは不思議なもので人をやる気にさせますから、始めて軌道に乗ったことなら飽きないで長続きし易いです。これは会社の仕事がつまらなくても給料が毎月もらえるから「まだここで働きたい」と思うのと一部共通しているからなのでしょう。なのでアーリーリタイアする前に「自分はどっちか?」考えることは無駄ではありません。

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