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リタイアメントの生活改善研究ブログ

良いワンパターンな暮らし方がリタイアメント生活を楽しくさせる

      2017/05/08

「ワンパターン」はバカのひとつ覚えという意味合いでもあり、良い意味に使われていませんが、実は“良いワンパターン”を見つけることがリタイアメント生活を楽しくさせてくれます。

ワンパターン暮らしとは単調で面白く無さそうですが、前の記事で述べたように単調な生活と楽しいか楽しくないかは関係ありません。自分の気に入ったことを毎日繰り返すようなパターンの生活は、これは毎日毎日楽しくてしょうがない生活になります。この姿はやはり前記事に書いた「引きこもり」に相当しますが、若者の彼らの中にもかならず“それが楽しいから引きこもりをやっている”というケースがあります。リタイアメントはそもそも昔は隠居で引きこもっているのが定番でしたから、何も心配なく引き込んだらいいのです。

ただ引きこもって好きなことをやるのに、ひとつテクニックがあります。なるべく自分で考えて決定して実行する必要があることを採用すべきです。例えば料理、絵画や彫刻、ブログ書きなど。これはボケないために必要です。

リタイアした直後には、こんな暮らしをしていると「友人になんと思われるか?」「ご近所さんに変な人だと思われないか?」心配になります。それに「こんなことで大人として立派なことなのだろうか?」と考えたりもします。ですが、リタイア後4年を経る頃には、まったくそのような心配が無くなていることを実感できるでしょう。なぜなら人から自分がどう思われるかについて自分自身の関心が無くなるからです。

これはなかなか納得できないかもしれませんが、自分の好きな暮らし方が見つかって、それで十分楽しければ「自分さえこれで楽しめるならそれで良い」と思えるようになり、他人への興味が薄れることによります。

貯金の額でさえ、リタイア直後は「多ければ多いほど良い」と思っていますが、4年後には「足りさえすればそれで良い」がすっかり気分に定着することでしょう。だから他の人と比べて持っている車が小さいとか古いとか、まだ現役で頑張っているとか、頑張り過ぎて病気になったとかいう話は、会社員時代と比べると大幅にどうでもいい話に聞こえ「明日は何を作ろうか、書こうか」にばかり関心が向かうようになるでしょう。

この状態が定着したら、これが一応の“リタイアメント生活の完成品第一号”です。

多分今の私はこの状態にあるのでしょう。少し前までは、一応毎日やることができたから「次は何をしようか?」と新しいチャレンジを画策していましたが、この新しいチャレンジをわざわざやることは間違いだと“決めました”。会社員時代はいつまでもぬるま湯に安穏としているのは良くありませんが、これは“会社にとって良くない”のです。人にとってはぬるま湯を見つけて安穏とすることこそ最高!です。だからわざわざそれをぶち壊しにするかもしれない新しいチャレンジなど探さないべき!なのです。

他に関心がなくなることも心配しなくてよいです。

最期を迎えた人はべつにして、人は健康体であればそう易々と無関心になれるものではありません。飲んだくれのオヤジでも相撲が始まればそれに熱中するように、関心あるものは長く残っています。だからたとえ人から「あんた最近なんか無関心になったんとちゃう?」と言われても当たっていません。きっとそれは以前にはオーバーモーションで、関心無いものにまで関心を装っていた一種の義理、あるいは付き合いのための偽装関心だったものが消えただけなのです。

なので、リタイアして着陸体勢を築く場合には、まずは「自分で考えて決定して実行できること」で毎日続けられるものを見つけることが大切です。そういうものは会社員時代にやってきた壮大ですばらしく高度なこととは比べものにならないほどちっぽけで、書く、話す、手を動かす、という基本的スキルでカバーできることだと、早く気づいて取り入れるのがいいです。決して「いやいや“もっと”人が羨ましがるようなことがあるべきだ」とは考えないで「もっと〜」とか「さらに〜」は会社員時代で卒業させたと見るべきでしょう。

そうやって結局毎日パソコンの前に向かってパチパチとブログを書いて更新するばかりの日々になったとしましょう。他にもいろいろトライしたけど、みんな違和感があってゾッコンのめり込むことはできなかった。残ったものが一人でパソコンに向かう毎日。これが「落ち着くところに落ち着いた」状態です。私の場合はこんな暮らしに落ち着いたので、毎日この繰り返しをすることに何の違和感もありません。興奮するような高レベルの楽しさも無いですが、一日終わると「今日もよく書いた・・・」とグッスリ眠れます。つまり私にとって今の状態は、いつかこう成りたいと思っていた本質的なことをやっているからだと、最近はそう思うことにしました。だからとても意味あることなのです。

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ただ、これからベッドで寝たきりの暮らしになるまでには、多分20年ほどありますから、その間にはやりたいことが変わってしまうことがあるでしょう。でもきっとその変化はチャレンジではなくて、ある日降って湧いたように面白いことが私の目の前に出現したときになると思います。そうなったら徐々にそっちへ乗り換えです。もし乗り換えになったら“リタイアメント生活の完成品第二号”にできるかもしれませんが、今のところは何もそんな気配を感じません。

この調子で行くと20年後もブログ書きをやっているのでしょう。

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