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「好きなことができる!」夫婦二人 年間200万円ライフ

      2017/05/08

この「夫婦二人 年間200万円ライフ」は、生活の基本だと思われる衣食住に少しの“ゆとり”を加えた、いわば“質素な暮らしをすれば”ずーっと生活して行けるだろう年間生活費のことです。

ただ今後日本は強引にインフレに持って行くことになるらしいので、もし年間2%のインフレがずーっと続いたら10年後には22%程度は生活費が増えてしまいますから220万円ライフになるでしょう。でも20万円程度の差は「よし」と楽観的に考えて、「年間だいたい200万円の生活」と考えれば多少のインフレが起きても同じような暮らしはかなり続けていられると思います。

ではなぜ「夫婦二人 年間200万円ライフ」をしようと思ったのか?

ネットで得られる多くの情報は「お金を貯めて余裕の老後」か「65歳以降も働いて稼ぐ」は比較的簡単見つけられますが、この中間あたりにあるハズの「ちょこっと仕事して稼ぎ、残った自由時間をふんだんに楽しむ」リタイアメントライフ情報はあんまり見つかりません。このニッチなライフスタイルを実現できそうなのが「夫婦二人 年間200万円ライフ」。

おそらく20代から30代前半の頃のように何も深く考えずに、多くの人々と似たような暮らし方で“遥かなる幸せ”を夢見ていたら「仕事一途で頑張っていればいずれ優雅な老後を迎えられる」と信じていたでしょう。

でも「それは本当にそうなるのでしょうか?」「真面目に働いて貯蓄が増えたとして、やりたいことが出来ない犠牲者になってしまったら死ぬときにどう思うでしょうか?」。ひょんなことからこう考えるようになったのでした。

それで「会社に居続けたのでは『真面目に働いて・・・』式しか選択肢が無いか???」と思ったところに「副業があるじゃないか!」「もっと自由な会社に転職したらどう?」と思い着き、転職と副業をやった後、紆余曲折の後に「ゆる起業」に行き着きました。そのゆる起業を支えるのが「夫婦二人 年間200万円ライフ」なのです。

その「夫婦二人 年間200万円ライフ」の長所は・・・

1.夫婦で協力したら年間200万円という生活費を得ることにあまり困難がない

①年金で暮らすシニア夫婦の場合、旦那か奥様のどちらかが10年程度会社勤めをした経験があれば厚生年金が受け取れ、国民年金だけの奥様(あるいは旦那)の年金は多分年間80万円程度ですが、夫婦合わせれば200万円に到達することはできるでしょう。

②そうは言っても、65歳までは公的年金は受け取れないし、将来のインフレや年金受給額が減らされるマクロスライド制というのが2015年から開始されるので、年金だけでは足りず、補助的な稼ぎは要るかもしれません。もしそうなっても夫婦でバイトやパート、あるいはネットで稼ぐことをしたら、その稼ぎだけで夫婦で年間100万円づつ稼ぎを得るネタはかなり豊富に転がっています。

つまり夫婦で「年間200万円の収入を仕事の稼ぎでも年金でもいいから、とにかく準備せよ」という課題には、割と簡単に応えることができる、200万円とはそういう数字だと、実際にやってみてそう思います。

2.夫婦で年間200万円の収入なら、自動的に節約生活ができる

夫婦それぞれに100万円づつの公的年金を受ける場合、65歳以上だったらその年金に税金はかかりません。「公的年金控除」という制度があるからです。

(詳しくは国税庁ページ→https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1600.htm

夫婦それぞれがパートとアルバイトで年間100万円づつの収入がある場合、それが「給与」だったら税金がかかりません。「給与所得者控除」という制度で最低でも年間65万円までは控除になり、基礎控除の38万円と合わせたら、いわゆる103万円の壁以内に収まるから所得税がかかりません。(ただし給与は源泉徴収されているので翌年に税務署で還付申請しなければなりませんが)

この結果住民税非課税世帯となり(住民税の基礎控除は38万円でなく33万円程度のため100万円給与でも住民税が若干出ることがある)、これを受けると普段は高額な国民健康保険料も格段に安く、おそらく年間3万円程度に収まってしまいます。

節約生活は食費などでトライすると、質素な生活が「貧しい生活」に早変わりしてしまいますが、税金や健康保険料の節約で済むなら生活の質を落とさずに節約生活ができます。これを実現させるのには「夫婦一人あたりの収入は年間100万円に抑える」がキーです!

ただ、個人事業主、つまり自営業では給与所得者控除がありません。なので青色申告(これをすると青色申告特別控除65万円というのが受けられます)をするのが良いと、私は思います。

仮にめでたく200万円の年間生活費は確保できる目途がついたとして、それを実行するためには・・・

3.普段の暮らしは「質素」、 使うときには予算目一杯使う

つまりメリハリをつけた生活にはしなければなりません。

ただ、持ち家で暮らすのであれば夫婦で年間200万円の生活は「多少の贅沢」を入れても大丈夫です。

多少の贅沢とは私の場合は「月に一回だけホテルのランチを夫婦で食べに行く」。この程度の贅沢なら月に1万円ぐらいで収まるから、年間200万円に収まってしまいます。

昔々誰かが「人はパンのみに生きるにあらず」と言ったように、質素な暮らしだけでは長続きできません。必ず質素暮らしのストレスが溜まりますからときどきガス抜きしないと質素生活のリバウンドで浪費が始まる危険があります。このストレスのリバウンドをしないためには生活費の1割程度は「本来質素生活には無くてもいいこと」を加えると良いと思います。

さらに「質素」は「節約」がつきまといますが、節約は必要なものをケチることですから、これもストレス原因です。節約は前述の税金や保険料に集中して、日々の暮らしはケチるのではなくて「今要らないものは買わない」ことにする方がストレスを感じないで済みます。

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間違ってもせっかく使おうと決めた前述プチ贅沢の予算をケチることはやめた方がいいです。これを始めると質素が貧祖になってしまいますから、使う!と決めた贅沢予算は、予算までシッカリ使い切ることが「長続き」上大切です。でも必ず予算を決めて、それ以上は使わないようにしなければなりません。

<次の記事へ続く>

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