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早期退職して「しあわせか」どうか?前もって知る方法

      2017/05/08

完璧とは言えませんが、私の経験から早期退職後に「しあわせか?」どうかが推測できる!?チェック項目を作成してみました。

まだ働ける体力を持ち、働いている同年代がたくさんいる時点で会社を退職してしまうことを「早期退職」と思うことにしましょう。以前は60歳定年の前に止めるのが早期退職でしたが、定年延長や再雇用制度のため、何歳で辞めるのが早期退職なのか不明確になってきました。なので非常に多くの人が会社を辞めるとき「俺はもしかして早期退職することになるのか?」と疑問を抱き、はたしてこのまま会社を辞めてしあわせなのか?と自問することになると思います。

早期退職後に「しあわせか?」チェック項目は・・・

1.退職後の生活資金が十分でないと幸せではない

これは確実にそう断言できます。退職後の生活に心配ない預貯金があるから「とりあえずは生活に困ることはない」という安心感が生まれまるから、今後の生活に十分な資金という存在は退職後のインフラです。

ただし「今後の生活に十分な資金」はいくらそれが必要なのか、見積もって計算しないと十分かどうかは決して分かりません。

その見積りや計算については、以下を参考にしてみてください。

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「今後の生活に十分な資金の額」は人によってピンからキリまでいろいろです。ただ、この場合はピンよりもキリの方が早期退職にはとても有利!

つまり日常生活にあまりお金を使わなくて成り立っているような質素な暮らしは、それなりに少額の資金でやりくりできてしまいますから貯めるべきお金は少なくて済むのです。

反対に充実したハイソ生活は高い生活コストがかかりますから、かなり資金を用意しなければ十分になり得ません。

早期退職後に“頼れる収入”があるのなら、それを入れて計算できます。

たとえば公的年金は今後年に1%程度は支給額が下がり続けるかと思いますが、それでも入金はありますから頼れます。家業収入も欲張らない限り頼れるでしょう。そういう収入は今後手にすることにしても皮算用して生活費に入れて計算しても安全です。

しかし逆に言えば、投資や遺産相続のような“頼れない収入”は計算にいれるべきではないです。投資して実際に儲けたお金は収入ですが、元手は株式なら最悪ゼロに、投資信託でも半分とかに下がる可能性があります。配当は有れば幸い、無いかもしれません。遺産は“当人が亡くなってから”初めて遺産になるもので、生前は当人が自由にその財産を使う権利があるのだから、それをアテにすることはできません。そのような“頼れない収入”を入れて生活費を計算したら、かなり高い確率で生活が成り立たなくなります。

2.退職前に「熱中できること」があると退職後3年程度はしあわせな気分

退職前の「リタ活」で、退職後の趣味を見つける活動は、やらないよりマシだと思います。特に熱中して時間も忘れるようなことが見つかったら幸運です。

しかしながら「飽きる」というリスクがかならずそれについて回ります。一旦熱中していたことの熱が冷めたら元の木阿弥、ひまで退屈な隠居生活に転落する危険があります。

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なので退職直前にリタ活して趣味を探すことより、もっと前から熱中できることを始め、長い期間継続して行けることを確認してから早期退職を迎える方が安全です。しかしこれでも「ひとつだけ」では熱が冷め始めたときに同じ危険を迎えますから、3つぐらいの種類の違うことを同時並行することをお薦めします。

3.心底気の合う仲間と頻繁に会話できるなら、かなり長くしあわせな気分

早期退職するなら「会社人間」はできるだけ早く脱しておく必要があります。これは必須と言っても過言ではないでしょう。会社を退職したら同僚とはたちまち疎遠になります。かつて何でも話し合った会社の同僚は、会社という同じ目的でつながったから、その目的が外れるや否やすぐ絆はプッツリです。

なのでそれに代わる第二の「話し相手」を作っておく必要があります。

ボランティアや地域活動などに参加し、気の合う仲間を探すことがいいのですが、

できることならもっと積極的に、そのボランティアや地域活動へ、自分好みの気の合う人を引き込み、自分の意に沿う仲間集団を作ってしまうことがいいと思います。そのような会に参加して、その会の中心的な人の行動を見ていると、意図してかどうかは分かりませんが、自分好みの人材を育てているのは間違いないことです。会社で部長が部下を育てるのと似ています。

4.夫婦間が“うまく冷めていれば”自由になれるのでしあわせな気分を味わえるかも

「会社を辞めたら夫婦で仲良く旅行するさ!」がうまくいく場合があります。
が、うまく行かない場合もあります。

うまく行かなかったら・・・
夫婦お互いに、相手は自分とは違うのだ、ということをしっかり認識し合い、互いの自由を侵さないように、私は私、あなたはあなた、と冷静に生活共同体としての夫婦関係になれるのなら、これはこれでうまく行きます。

反対にマズいのは・・・
夫婦お互いに相手に頼り、相手を盲目的に信じ込んで、夫婦お互いに実現困難な期待を持つことです。相手に「こうあって欲しいのに!」と強く期待して、それが実現されないと「裏切られた」という感情になりますから、うまく行けません。

実際には、「夫婦一緒」と「私は私、あなたはあなた」の中間と言うか、状況に合わせて使い分けすることになるので、相手は自分に何を期待し、どれが実現できて何は無理なのか、退職前に相手の気持ちがハッキリ分かっていることが大事です。

5.自分勝手な性格なら早期退職でしあわせになり易い

「自分勝手な人ね!」は、相手を非難するときに使う文句ですが、本来、自分勝手は自分の考えをどこまでも突き通すという精神であり、考え方の価値観がそうなっている人を指しています。価値観を伴うことなので、自分勝手は文化です。

ところが会社生活という集団活動では自分勝手はよっぽど上役にならない限り実行できませんでした。いつも他人と意見を合わせなければなりません。協調的でなければ勤まりません。これが会社生活で我慢しなければならない最大の難点・・・と、このように考えている人は、退職こそがまさに「水を得た魚」になれる唯一の方法です。

退職した途端に会社とは縁を切れますから、自由になれ、自分勝手に振る舞えます。

ただ、家族という自分勝手を阻害する存在がいます。

なので、前述する夫婦関係の基本を退職前によく見極めておく必要があるのです。でもあまり「俺の自分勝手を許すのか?許さないのか!」と迫ってもダメです。よく見極めて、「妻には、子どもにはこう接するのだ」と決心を固めておかなければ後でしあわせ気分が萎える懸念があります。

6.孤独が気にならない、むしろ好きな人は早期退職でしあわせになり易い

会社生活に比べ、早期退職後は孤独になります。逆に言えば集団生活を余儀なくされた長いトンネルをやっと抜け、学生時代に一人旅した時のような、独りだけどたのしかった日々が帰ってくる!と思えるような人には、早期退職は向いています。

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