リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

会社に勤める問題を解決するための「早期リタイア」のはず

   

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「夢の早期リタイア 果たして充実感はあるのか」NIKKEI STYLE記事へのリンク

はなしの展開は、会社の仕事は辛くて多くのサラリーマンは早期リタイアに憧れを抱くが、実際は働かないでのんびり暮らすことが幸せではなく、現役時代のようにバリバリ働くことを辞めるだけでいい。会社退職後も引き続き社会とつながりを持つことをしないと、もったいない。と、こんな具合ではないかと私は思いました。

私の8年間のアーリーリタイア経験者視点からこの記事を眺めると、ほぼその通り。だから完全リタイアではなくて、なんかゆるい起業してお小遣い稼ぎしながらストレスフリーなビジネスをする「セミリタイア」が相応しいと思います。上述リンク先記事とここまでは総論として一致していると思いますが、リンク先記事の最後は「早期リタイアしてしまうことは“もったいない”ことだ」とまとめているところが私の感覚とはずいぶん違います。

「もったいない」を意識すると今までと違うことに取り組むことが困難です。

むしろ、サラリーマンを早期リタイアするなら今までのビジネススタイルは捨ててしまう方が得策で、サラリーマンを捨ててももったいなくないので、その後にフリーランスになることも海辺でゴロ寝する毎日も選らべる自由が生まれると思います。

仮にフリーランスをするにしても「今まで慣れ親しんだ仕事を捨てるのはもったいない」と思えば、今までの仕事とよく似たことを自営業で始めようか、という発想になり、それはそれで悪くはないけど、その方が幸せな脱サラ人生を送ることが出来る人と、全然別世界の活動をする方が幸せな人の二種類が存在して、後者の仕事についても可能性を否定しないのであれば「もったいない」をやめて「過去のことは捨ててしまったらどうか?」とも考えてもいいんじゃないかと、私はそう思います。

「会社を早く辞めて違うことを始めよう」と真剣に思ったら、次は、会社に勤めることによる「問題」は何か?を具体的に特定することです。

そして、問題解決策に選べるのはどのような手段が候補にできるのか?必ずしもリタイアだけじゃないかもしれないので、転職も起業もリタイアも並行的に利害得失を検討してみるべきだと思います。

その上で、解決方法がアーリーリタイアだと決めたなら、どうしてリタイアすることで問題が解決されるのかをよく検証し、リタイア後の何が問題解決に直結するかを決めておくことが大事です。これによって決めた「何」はアーリーリタイアの目的であることがハッキリさせられます。

逆に言うと、会社に勤めることに明確な問題が見つけられない(なーんとなく辞めたい)、あるいは問題があるけどそれがリタイアすることで解決できることが見えていないとリタイアは失敗する可能性が高いと思います。

大庭夏男の場合、会社に勤めることによる「問題」は、「自分のやりたいように出来ない」ことでした。自分を殺して仕事をしなければならない毎日がとてもストレスフルだけれど、会社員としてお金のためにはそうするしか仕方が無かった。だから会社を辞めて起業する道を探り始めました。

その後、上述リンク先記事にも書いてあったように、現役時代のようにバリバリ仕事しなくても生活は回ることが判明し、それではゆるいビジネスを選択しようと方向が少し変わりブロガーになり「お小遣い稼ぎ」ということにしてセミリタイアメントになりました。

ブロガーでも稼いでいるから起業家ですが、仕事はまさに「お小遣い稼ぎ」として「好きなことを好きなように」を徹底するようにしているため「起業家デス」では収まりが悪いからセミリタイアメントと公言しています。

もうちょっと本格的な起業であっても、会社を辞め、自分のビジネスを確立することで自分がビジネスのオーナーになるわけだから、その気さえあれば「やりたいようにできる」は実現させられるでしょう。

ただ「やりたいようにする」ことが許されるのは仕事の対象が今までやって来た仕事の延長線では狭すぎて多くの場合は無理だと思います。私のブログ書きはそれを会社員時代にやっていたわけではありません。いままでの仕事を捨てて新しいのを始めたから軌道に乗れました。

そういう私も元の仕事は「もの作り」でしたから、会社を辞める前後は「もの作り」で起業しようと企みました。具体的には家具製作を開始しようと空想しましたが、今にしてみればそういう道に入らなくて良かった、と思います。なぜなら「もの作り」は今でも好きで、確かにそれを手放した「もったいない」感はありますが、家具を作ったとしたら、営業して販売して発送して代金回収して、という「やりたくないこと」が多く付随します。

しかし、もしかしたら、リンク先記事の作者が言いたいのは、そういう「もったいない」ではないかもしれません。

せっかく今まで会社で腕を磨き、そのスキルで社会貢献できていたハズなのに、そういう社会貢献の機会が失われるのは“社会にとってもったいない”出来事だ。とそういう第三者からリタイアする人材に向けたもったいなさのことを指しているのかもしれません。

もしそうであるならば・・・
「そんなこと放っといてくれ!」と、私は考えます。

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