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「二兎を追う者は一兎をも得ず」は、信じ過ぎない方がいい

   

格言やこどわざは、盲目的に信じやすいかもしれないけど、
ほんとうに信じるに足るのかどうか、いっぺん考えた方がいいと思う。

たとえば「二兎を追う者は一兎をも得ず」とは、欲を出して2つのことをいっぺんに追求すると、両方とも達成できずに失敗する、という教えだと言われているけど、そうとも言えない。

もし「二兎を追う者は一兎をも得ず」が全部とは言えないまでも大半のことに通用する「ほぼ真実」だとしたら、なぜ副業する人が大勢いるのか?を想像したら、二兎を追う者は一兎をも得られないかも知れないけど、実際に得ているヤツもけっこういる!ことが容易に分かることでしょう。

なのでこの格言は現代の特にビジネスとか生活とか、日常生活に関しては編集しなおした方がいいのではないか?と思えてきました。なので編集版の「二兎を追う者は一兎をも得ず」を考えてみました。

1.二兎ぐらいは追えるかも知れない、だけどもっとたくさん追うことは難しい
二兎という言葉からダイレクトにウサギを追いかけている姿を想像してしまったら、この格言の思う壺というか思考がそこで停止してしまうでしょう。なぜなら逃げるウサギは決して待ってくれません。ところが世の中とりわけビジネスや生活の中ではそんな余裕ゼロの状況ばかりでは決してありません。昼間は一兎目を追いかけて夜は二兎目。これは副業の常套です。そのように考えると二兎ぐらいはそう無理せずに追いかけることはできましょう。
ひとによっては三兎とかもっと可能な達人もいるでしょうけど、限界があるのも事実です。きっと二兎ぐらいが良いかげんといったところでしょう。

2.いつも二兎追っていなければ、一兎どこかへ消えたら、もうどうしようもない
一つのことにまっしぐらの心がけは、立派なこと?らしく〇〇一筋という表現は尊敬に値するらしいです。特にスポーツ選手や芸術家がその代表格と言っていいでしょう。しかし一般人は違います。
時に挫折します。
最初に挫折したときには絶望っぽいムードですが、二度目三度目になるとだいぶ慣れ、それに加えて「挫折したらアレ」という具合の二兎目を並行してこしらえておきたくなる。そういう打たれ強さが現れてくるものです。
♪別れたら~ つぎのひと~ という曲(だったかな?)もそうです。

3.二兎追っていても、他人には一兎追っているように見せなければならない
これは非常に大事なことですから、決して誰にも「俺は二兎追っているのさ」なんて公言しないように心がけなければいけません。
なぜなら世の中「この道一筋」を敬い、八方美人を軽蔑する風潮は強くあるからなのです。たとえ会社が副業自由だったとしても、傍目には副業などには目もくれず社業にまい進する姿を同僚に上役に見せつけておかねばなりません。そうでないと何かあったときに「オマエ、二兎なんか追ってんじゃねえよ」ってオチになります。
ひとはマジメさが無ければいけませんが、マジメなのにこんなことでマジメでないと評価されることが無いように、スキを見せてはいけません。
二兎追うのがマジメではないわけではありませんが、他人目線の前では一兎だけ追っているマジメに見える姿を常に演じていることが何より大事です。

4.二兎追う場合は優先順位をつけておかなければならない
二兎追う場合に特に注意するべきことは、両方がブッキングしたときです。ここでマゴマゴしているとマジメでない姿を意図せず晒してしまい、誰かからの評価を地に落としたり、ここぞ!という機会を逃してしまい、まさに「そーれ見ろ!やっぱ二兎を追う者は一兎をも得ずじゃねぇか」と誰かに貶められることになります。
ブッキングしたときには、ポーカーフェイスで予め「こっち」と決めた方だけにとりかかるべきものなのです。

5.二兎追っていたって、それをどうしても掴まえなければならないとは限らない
最後に、二兎追っていたってバカバカしくなるときだってあります。
そうなったら、寝て、次の日に冷静になって考えましょう。
ほんとうに、それらを追っていていいのか?ってことを。

結局だれでもいつか寿命が来て、死んでしまうものなのです。

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