リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

“天職”にはバリエーションがある

      2017/05/08

「私はいつか天職と呼ばれる仕事に就いてみたいと思っている」 なんていう話を聞くと、私は『なんてファンタジーな、青臭い、無駄な考え方・・・』と、思い、今まで「天職」という言葉を無視していましたが、ドイツ人の友人と話をする間に、天職には少なくても二つのバリエーションが有りそうだ!と見えてきました。

バリエーションのひとつは、その仕事の持つ意義に魅せられて、たとえその仕事が辛く苦しいものであっても、それが生き甲斐だと強く思って邁進して行けるような仕事。

もうひとつが、自身が心から本当に「それをやりたい!」と強く望んでいるワークスタイル。

こんな二種類があるのではないかと思いました。

天職はその名のとおり「天から与えられた職業」がオリジナルのようで、天はおそらく神様のことだろうから、神の指示を「自分の生きる道」と信仰してその指示に向かって仕事するようなスタイルだったのではないか?と想像します。今でも英語の天職(Vocation)の意味には聖職者会議というのがあって、それを想像すると、その会議で指示された仕事はまさに天職だということになる??わけです。

でも実際の多くの会社での仕事が天職にならないのは、指示が崇拝する神ではなくて、駄目オヤジの上司だったりするからとてもとても天職にほど遠いわけです。でもたまにテレビのインタビュー番組を見ていると「自分の仕事は天職だと思ってやっている」という人がいるようですが、多分彼らは世の中に貢献しているのがよく実感できるような仕事に就いているのではないでしょうか。その人達が天職バリエーションの最初のひとつでしょう。

さらに思い出してみると、かつて大学の教授に「天職だと思っている」と言っていた男がいました。彼のやっている研究は当時学生だった私にはいったいどのように実用的価値があるのかまったく分かりませんでしたが、彼は「いつかこの研究が産業に役立つ」みたいな意味のことを喋っていました。でもドイツ人の友人と話をする中で、きっとこの男は大学の研究室と研究費を使って、自分の好きな研究を自分の好きなやり方でやっていただけではなかろうか?と思えてきたのです。つまり結局世に出ることもない研究だけど、面白くてしかたがない研究ができる方法を彼は手に入れていた。これが第二番目の「天職」バリエーションではないかと発見?しました。彼はその大学から給料と研究費をもらい、その役立つかどうか不明な研究に毎日没頭できていたのだから、これは幸せそうです。

この第二番目のバリエーションの天職なら、自分で作れそうだ!というのが今回のドイツ人の友人と話し合って得た発見?です。

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今まで私は自分の「好きなことを、好きなときに、好きなようにする」を行動指針にしてアーリーリタイアして自由の身になったのだから、その指針に反することはしない、と決めていましたが、これではビジネスはできないだろうと考えていました。だから私のやっていることはきっと「趣味と実益の一種」なのだろうと考えていましたが、これからは「天職をやっている」もしくは「天職を作っている最中」と言い換えようと思います。

まとめると・・・

天職は見つけたり巡り合ったりするものもあるけど、

自分で作れる天職もある。

だから「会社を辞めて転職する」のもOKだし、「会社を辞めて天職する」も同様にOKのはずですから、セミリタイアメントは「会社を辞めて天職に就いた人」と言変えようかと。。

<次回へ続く>

 - 天職を自分で作る ,