リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

成功者は「アーリーリタイヤしたい」という人は多くありません、への反論

      2017/05/07

今日はある記事への反論を書きたいと思います。
その記事は
↓↓↓
http://allabout.co.jp/gm/gc/465777/
成功者はほぼ仕事を楽しんでいるので「アーリーリタイヤしたい」という人は多くない、というのが主張点のようす。「多くない」と書いてあるので、アーリーリタイアしたい少数派の存在も認めていると読めますが、最後の部分では「アーリーリタイヤ」という発想は捨てて・・・と結んでいます。アーリーリタイヤしたい人は、理由はともかくその考えを捨てなさい、との主張と見ます。
反対します。

「アーリーリタイヤの発想は捨てるのがいい」ではなく、アーリーリタイアする場合としない場合をそれぞれ考え抜いたあと、両者を天秤にかけ、好む方に進むとしたらどうでしょう。大多数はアーリーリタイアしない方を選ぶとは思いますが、ひとのあまり踏み込まない道でうまくいく少数派も居るのだし、多くの人といっても全員が同じ目的意識や価値観を持っていないことは人間社会の常なのだから、そんなひとの性格や好みの多様性を前提にしたら「アーリーリタイヤの発想は捨てるのがいい」は、可能性の芽を摘むことになるでしょう。

ひとの性格・好みの多様性を前提にするなら、仕事が嫌だとアーリーリタイアに突き進むだけではなく、転職や起業や、あるいは社内異動でもして環境や仕事内容が変わればヤル気も生まれて、仕事が面白くなり、その結果働くことで成功を納められるようになるかもしれませんよ、は言えるでしょう。ただし「かもしれません」は付きます。

アーリーリタイアしたとしても成功は約束されませんが、成功しないとも言えません。
私の会社勤めは標記リンク先記事にあるように嫌いでした。なので会社を辞めて、実際にアーリーリタイアしました。いかにも仕事らしいビジネススタイルも同時に辞めましたが、ブロガーと株式トレーダーの「仕事」は、会社を辞めたあと、ずっと毎日毎日飽きもせずに続いています。それはまさに、そういう「仕事」が好きで、仕事に没頭し、それで自分の能力が開眼したからであり、これはリンク先記事に書いてあることと一致しますが、周囲はだれもそれを仕事だと認めるようになりません。でも私自身はそれで楽しくて退屈しない日々が送れています。私はこれを「成功」の一つだと考えます。ずっと勤めても成功したかもしれません。どちらも成功できる可能性があります。決して成功はひとつの手段に限らず、どの場合でも成功させる方法があります。

なので会社生活あるいはビジネスマン生活を引退して「リタイア」に移行した少数派の人も、やり方によっては「仕事らしきこと」が楽しく、お金も稼げて、退屈しない生活を送る、つまり成功させることができることは事実です。これがセミリタイアです。

あえてオーバーに言うならば、
人生どこにでも成功は転がっているものだと思います。やり方次第で。
なのでリンク先記事の中で、「海外では、稼いだあとはアーリーリタイヤするという人も少なくないようだ」と書いて不思議がっている様子が伺えまして「そのため張り合いがなくなり寿命が短くなっている」と考察しています。私はそうでなく彼らは仕事で一つ目の成功を納めたので、その後は自由に生きることの二つめの成功に向かって進んだのだと考えます。

しかし問題は、リタイアして自由に楽しい時間を得て、自己満足する姿を「成功」だと呼ばれるかどうか?、特に日本ではそれをとりわけ気に知る傾向が強いのではないかと想像しますが、もし誰か他の人に「あんたは成功者だ」と認められることが成功者になれる条件だとしたら、他の誰かが成功かどうか判断する基準が要るはずです。おそらく世間にはそのような成功者かそうでないかを測る「常識」とか「定番」など不文律があり、そういう基準を通じて成功や失敗を判断していると推測しますが、
私は自分が他の誰かに成功だとか失敗だとか判断されてたまるか!
という気持ちがします。

他の誰かから見たいわゆる「いい暮らし」や「お金持ち」だけが成功ではありません。自分が満足できれば、それが成功です。これは私の考え方です。

自分が満足するには65歳よりずっと前に会社を辞めて、自由な時間が必要だと考えた人はアーリーリタイアする選択肢を選びたくなると思いますし、私はそれを決行して海外に何度も出掛けられたことは非常に満足です。そのためには旅費が要りますし、それを稼ぐためにブログをせっせと書いてアフィリエイト収入を得たり、株で儲けたりもしました。それぞれに努力は必要ですが、会社員と違ってそうやって仕事すること自体が楽しいです。
ただ、これはブロガーや株で食っているのではなく、あくまで贅沢費稼ぎのゆるい仕事だから、間違いなくこれはリタイアメントのひとつのスタイルです。

こんなセミリタイアのライフスタイルは現在極めてマイナーなので、前述リンク先記事の筆者は無視したのだと想像しますが、もし無視したのならそれは「無視し過ぎなのだ」と思います。

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人は働くだけが能ではありません。

働かなかったら稼げないものでもありません。

人生の成功は一個や二個ではありません。

成功したら、その成功に拘る必要はありません。他に転身できます。

アーリーリタイアして成功することは、やり方次第で不可能ではありません。

意志があって、将来家計への貯えも準備でき、今までの仕事中心のライフスタイルを転換することに意欲が高まれば、ましてやビジネスの成功者であれば、アーリーリタイアだって暮らし方の選択肢になるはずです。

成功者は「アーリーリタイヤしたい」という人は多くありません、ではなく
成功者が「アーリーリタイアしたい」と思わせないようにしたい、なら腑に落ちます。
ただし私は反対です。

 - セミリタイアメントとは