リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

「食っていく」ってどーゆーことか、よーく決めたほうがいい

      2017/05/07

「食っていくために働く」「これだけ貯えがあれば食べていける」という「言い方」がありますが、いったい「食っていく」「食べていける」とはどのような生活を指すのでしょうか?

そういう私は当ブログや姉妹ブログの「アーリーセミリタイア生活日記」で「衣食住の基本生活」という「言い方」をしています。実は「衣食住」も「食っていく」と同様に、なーんとなく曖昧な漠然とした「質素な暮らし」程度にしか伝わらない「言い方」ですので、今回は、大庭夏男はこの曖昧な「食っていく」をどー決めているのか、を(既にどこかで書いたけど)改めて記事化したいと思います。

「セミリタイア」も定義が曖昧なので、当ブログや「アーリーセミリタイア生活日記」ではこのような意味ですよ、が分かるだろう説明を下に貼りつけました。
セミリタイア構想図

この説明図の中の「食っていくための生活費」をどう決めるかがセミリタイア生活が安定するかどうかにかかっています。

1.「食っていく」とは、とりあえず生きて行ける生活ではなく「質素だけど楽しく暮らせる」でなければなりません。
ときどきは旅行して、外食するときもあるし、子どもや孫にはお小遣いもあげて、犬とか猫が飼いたいならそれを養えて、身の回りもキレイにしていられる程度の暮らしぶりでないと「やってられません」。質素過ぎる暮らしは疲れるし、周囲に住む他の人の暮らしと比べて引け目を感じるのもストレスになるでしょう。

ただ、じゃあどの程度の暮らしぶりなら心やすらかに暮らせるか?は、すぐに見つけ出すことが難しいから「ヨソのご家庭より上」って考えがちになりますが、そういう気持ちを抑えて「ヨソ様がどうあれ、自分はこのライフスタイルでOK」という暮らしぶりを編み出さないと「食っていく」生活がどんなものなのか、決めることができなくなります。

2.「質素な暮らし」の限界を知るには、限界を少し超えてみなければなかなか分からない。
これをするには少なくとも妻(夫)の協力が無いとできませんが、相談して「ケチケチ生活」に取り組んでみることは将来役立つことだと思います。
最初は意気揚々としてケチケチ生活を始められると思いますが、1年、2年と続けていると次第に疲れて、家族の中から不満が出始めると思います。これが出たら「限界を超えた」サインなので、そこから少し緩めたところが質素な暮らしの限界になります。

3.質素にできないこともあります。私の場合は子どもの教育や経験のためのお金は基本節約しませんでしたが、ただ一回だけ、私がリストラで「失業」した時期に、子どもの通う公立大学の学費免除手続きはやってもらいました。これが後々まで子どもの脳裏に残る「惨めな暮らし」となったようです。

4.このようにトライをして、惨めでない、ずっとやって行ける、継続可能な、だけど質素な暮らしが「食っていける」暮らしなのだと、私はそう決めています。
なので例えば、
・年に一回程度、東南アジアに一週間程度夫婦で旅行できる予算は「食うため」として基本生活費に入れています。
・月に一回はちょっと小奇麗なレストランにランチに行ける費用は食費に含めて予算しています。
・犬を一匹飼っています。
・エアコンやテレビなどは10年経ったら買い替えだと予算しています。

海外旅行は見方によっては「贅沢」なのですが、私ども夫婦に限っては、それが無いと人生がつまらない、という意識で一致しているので、60歳代までぐらいは年一回の近場の海外旅行はどーしても必要!と判断したので「食うため」のお金に入れました。他の人はきっとこうならないでしょうから、それぞれ決めなければならないことです。

では「遊ぶための贅沢費」にはどんな予算が入っているか・・・
・東南アジアよりもっと遠くに旅行する場合は、私と妻とそれぞれの稼ぎから出し合って、お金を足して出かけます。
・服は一度買ったら10年程度は毎年着ているので、衣服を買うお金は夫婦それぞれが買うことにしました。なので「衣食住」の「衣」は、大庭家では「贅沢費」です。
・犬を養うための「犬ごはん代」は基本生活費ですが、犬を購入したお金は夫婦で折半しました。贅沢費です。
・お酒を買うのは私の自腹です。なのでこれは「贅沢費」。

などなど、このように夫婦で相談して・・・というか姉さん女房の力関係で、基本か贅沢かが決められました。

上述の「食っていくためのお金」である基本生活費が年金と預貯金取り崩しで余裕を持って賄えることはリタイアメントが本当にリタイアメントライフを送れる基本だと思います。
その上で、上述の贅沢費を稼ぐ「ゆるーいビジネス」が「セミリタイア」の「セミ」の意味です。ただ贅沢費のために稼ぐお金は、せいぜい年間100万円も稼げば十分ではないかと私は実感しています。

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年収100万円はあまり高水準ではありません。どこにでも転がっている収入額と言っても過言ではありません。妻は既にその水準を突破して、化粧品も衣服も鞄も好きなのを買って満足していますが、私の当ブログをはじめ事業収入は年収30万円。それに過去数年は株取り引きなどで年間週十万円を稼げていたので合わせて7,80万円という水準でした。それでも私のしたい贅沢生活には十分な額なのです。

でも各ご家庭で、個人で、何が「食っていくため」か「贅沢」なのかはまったく違い、一概に「これが食っていくための金額です」とは言えませんから、自分で決めていくしか方法が無いと思います。

 - セミリタイアメントとは