リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

「好きなこと」をして生活するときの課題

      2017/05/08

幸いにも自分の「好きで、しかも得意なこと」が見つかったとして、ではそれを実際に生活に取り入れるにはどうしたらいいのか?このブログでは「リタイアメント生活の研究」を書いているので、会社を辞めて好きなことをして暮らすには、どうしたらいいのか?に絞って書きます。

「会社を辞めたら自由時間がいっぱいできるから、好きなことがいくらでもできるのではないか」とふつう考えるだろうし、私も当初はそう思いましたが、なかなかうまく進みません。

1.「好きなこと」に使う資金はどうする?

何かするには、ふつうお金が必要です。おまけに「好きなこと」は際限なくのめり込んでしまうだろうから、場合によっては小原庄助さんのように身上潰すことになってしまう危険度大ですから、資金を予め持っておくことと、使いすぎないように歯止めすることが要ります。

資金を持っておく方法は「その好きなことをするために年間いくらかかるか?を考え、何年か先にやめるまでのお金を確保する」ということに尽きると思います。一方、使いすぎないように歯止めする方が難しいです。
この「歯止め」に良さそうな方法は・・・

・お金のかかり難い「好きなこと」をやる

もし海外旅行が好きなら、当然多くのお金が要りますが、例えば数学を研究するとか、古典文学の読書をする、などであれば図書館で本を借りて来るだけで済むからお金がかかりません。

他に、写生をする、写真撮影、ネットでブログを書くとかは、せいぜい交通費やネット有料サービス代金程度の「小銭」で好きなことができるでしょう。

こうしたことならあまり資金に頭を悩ませることもないです。が、そのような省資金カテゴリーに自分の「好きなこと」が無いと始まりません。

・「好きなこと」をビジネスにする

もし「好きなこと」をお金に変えることができれば資金フリーになります。それにリタイアメントはアラ還以降は退職金とか年金があるので、食っていくためのお金まで稼ぐ必要はありません。自分の「好きなこと」に使うお金程度を稼げればいいのだから、あまり大したビジネスでなくてもOK。しかもビジネスで好きなことをしたら、たぶん確定申告するでしょうから、儲かったか損したかを決算することが付いてくる。このときにもっと拡大できるか、損を出しているから何か対策を考えなければダメなのか、自分のやっている成果を見直すことができるので「身上潰し」しないで済みます。

「ビジネス」は起業をイメージさせる言葉なので、ハードルの高さを感じさせますが、ネットのアフィリエイトやオークションを利用すれば参入ハードルは低いと思います。

2.好きなことを始めると、やがて誰かに邪魔される

その「誰か」とは、九分九厘家族の誰か、多くは妻です。
女性に限ったことではありませんが、世の中には「標準的なライフスタイル」という、いわばジョーシキがあり、それを外れる生活を長く続けることを、かなり警戒して嫌う傾向があると思います。主婦業を長く経験した妻は、ご近所付き合いの経験から、よそ様が何に感心を寄せ、他人の何に興味を持っているか、会社に行きっ放しの旦那よりよく分かっています。だからジョーシキ外れに生活していると、ご近所の持って欲しくない感心や興味を持たれるのではないか!?と警戒し「もう!いい加減にしなさい」と、鳴り物入りで開始した「好きなこと」に制限をかけようとする。まあ、何割かは私の不満も入った偏見だとは思いますが、そういう「邪魔」に遭遇することも想定に入れておいた方がいいでしょう。

この件については私はかなり頭を痛めた問題で、どうしたらいいのか考えに考え、工夫もしてきましたので、後日改めて関連記事を書くことにします。

3.体と心の健康をどう保つ?

「リタイアしたら好きなことばかりして悠悠自適に暮らしたい」
私はリタイアするとき、そう期待しましたが、期待は半分ぐらい実現しました。憧れの会社に入社した後と似たような気分です。自由だなぁ、と思う一方、今までに無い不自由もあります。立派な会社に勤めてステイタスが高まった気分の反面、毎日出社して8時間拘束されなければならないことの、ちょうど反対側がリタイアメント生活です。

サラリーマン生活が長くなると、生活パターンがそれに慣れてしまっているから、その反対側の生活パターンには体と心が拒否反応する?のかもしれません。これは「好きなこと」に没頭すればするほど妙な体調の変化を感じるようになります。

心の変化は「偏見が強くなる」だと思います。会社生活が無いと、自分の好む情報ばかり集めてしまいます。ネットでもテレビでもそうです。会社では上司や同僚から好む話も、嫌な話も、興味に関係なく入って来て、それらの情報を使って仕事しなきゃならなかったですから自然に思考の調和がとれていたと思うのですが、リタイアしたら全部自分の好き嫌いで判断して納得に落とし込んでしまいます。

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その結果、ひとつは偏見が強くて他人に嫌われるという問題が出ることがあります。でもさらにもうひとつ「あまり頭を使わなくなる」ということがありそうです。人と議論する機会が減るから頭が働いていないのではないか?・・・最近なんかそう感じてきました。ボケてきたんじゃないか!?って。

なので意識的に週に1回ぐらいはボランティア活動に参加して他人と話すようにしています。それに運動が好きでない人は、リタイア後にはサラリーマン時代に増して運動しなくなること間違いないですから、これもボランティア活動していれば、体を動かさざるを得ないので「強制運動」ができるでしょう。

 - セミリタイアメントとは ,