リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

実はセミリタイアと相性が悪い妻の期待

      2017/05/08

下のリンク先記事の「ビジネス」とか「経営者」とかいう立場を、セミリタイアメントに置き換えたら「リタイア後には、やりたかったアレを思う存分実行しよう!」と考える人の“見えないリスク”が見えてきます。
↓↓↓(下記URLをクリックしてご覧ください)
http://allabout.co.jp/gm/gc/459478/

セミリタイアメントとは、会社生活(自営業でもいいのですが)という仕事本位をリタイアした後に、余裕を持って、あるいは楽しみの範囲内で、収入には重点を置かずに新しい仕事を始めるようなことを指す・・・とここでは考えてください。

私は自分がそうだから、他の男性にも女性にも意見を聞いてみましたが、
男は面白い事に当たると他は見えなくなってしまう動物だ(その傾向があるようだ)と、だいたい一致した意見が得られましたので、多くの割合の家庭で私に起こった葛藤が起こるのではなかろうか?と考えています。その葛藤とは、面白い事に熱中しているときに限って妻から「自分勝手だ!」と怒鳴られ、後まで根に持たれ「こんなんだったらアーリーリタイアを許すんじゃなかったわ!」と言われ続けることです。退職後に楽しく取り組める事ができて嬉しくて、私は妻もきっと「面白いことが見つかってよかったわね」と思うものと確信していましたが、実際はその反対です。

なぜそうなるのか?
その答えらしきものが上述の記事に書いてあるように、
男は妻に居心地の良さ、つまり「癒し」を求め、女は旦那に「家庭」を作ることを期待する。ビジネス界で起きる場合はまさに上述記事のとおりだと思えますし、ビジネスを引退したからそんなの当たらないと思いきや、実はほぼ同様な男女のすれ違いが確実に起きると私はこう確信するようになりました。

実際はこんなふうにです。
私は「ブログ書き」というものをセミビジネスにしましたので、日頃は一日中自室でパソコンの前に座り続け、記事を考えて書いて・・・の連続をしています。もう5年もこんな暮らしで、しかし少しも飽きずに熱中し続けています。まさに退職後にうまく「面白いこと」を仕留めた!と自己満足しています。

私は妻もそれで良かった、と感じるのだろうと思っていました。
ブログ記事は多彩で、旅行記を更新するブログもあって、その取材のために海外へも行きます。その取材旅行は自分の仕事のための出張の“つもり”なのですが、妻にとっては100%観光旅行になるハズです。

私は妻も海外旅行ができて満足に違いないと期待しましたが、実際はなかなかそうならない。その原因は、妻があまり興味が湧かない場所に連れて行かれるとかなんとか。妻の期待は海外旅行は観光なんだから、美しい風景を眺めて、美味しい料理をレストランで食べて・・・などに対し、私は“取材”なのだから列車に乗りまくったり、カフェに座って現地の人が何をしているのか人間ウォッチングする、こんなふうにズレるのです。

この他に、私は家計は「家庭の経営」と考えて、将来計画を考え、出費や投資で増やすことなども計画して実行して評価するのが好みなのですが、これも妻の期待とは合いません。

妻が言うには・・・
家庭は家族が一緒になって、みんなで仲良く和気あいあいで、たくさん話して気持ちをひとつにして・・・だからそんな家族の場に「経営」とか「効率」とか持ち込まないで!と言い「こんなことになるんだったらアーリーリタイアさせなければ良かった」と悔しがるのです。

私がセミリタイアして「面白い」と感じるのは・・・
前述のブログや海外旅行はその具体的一例ですが、もっと大きなくくりでは、自分が「これはいい!」と考えたアイデアを即実行し、その結果を自分自身で評価できることです。

その手段が今はブログや海外旅行ですが、将来はきっと変わるでしょう。
だけど「面白いことは可能な限り全部やってやろう」と考え、そのために早く会社を辞めたのだ、とアーリーリタイアの意義を思っています。だからビジネス界ですごい実績をあげている人と、スケールの点では月とスッポンの差がありますが、たとえスッポンでも根本の気構えはビジネスに熱中する男の精神とあまり差がありません。

そうなると妻は「放置されている」と感じるのです。

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旦那が会社を辞めて家に居るということは、今まで無かったことなので、それ自体「嫌だなぁ」と感じることですが、一方では「これから夫婦の新しい生活が始まる」と期待もあります。その新しい期待こそが「温かい家庭を築く」ことにほかならず、そうなるためには「いつも一緒で、よく話をして、同じ価値観を持って、旅行では景色を眺めてお互いに綺麗だと思い、夫婦一緒にレストランで並んで料理を楽しむ」とか、とにかく旦那に放置されない家庭しか期待していなかった模様。

やや昔から存在した「熟年離婚」の理由はいろいろあると思いますが、
もしかしたら「今まで会社が忙しくて、わたしは放置されてきたけど、夫が退職して、さあこれから二人の暮らしがはじまるのね!と期待したけど、やっぱり夫は自室にこもって株のオンライン取引ばっかり熱中して、やっぱりわたしは放置されたまま・・・」

こんなセミリタイア由来の熟年離婚も、上述リンク先記事が言うビジネスマンのスピード離婚の理由と同様なケースが混じっているのではないでしょうか?私の妻も、私の予定外の「熱中」症でそうとう悩んでいると思われます。

まあそれでも、
退職してからやる事が無くて、まいにちブラブラして退屈で、妻にヤツ当たりするようなシチュエーションより大きくマシじゃいか!?と、
私は妻にそう言っているのですが・・・。

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