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リタイアメントの生活改善研究ブログ

そういえば、地域活動 リタイアメントの落とし穴だとか

      2017/05/08

案の定またこの手の記事が出てきたか!
↓↓↓(下記URLをクリックしてご覧ください)
http://www.nikkei.com/money/features/90.aspx?g=DGXMZO9216774028092015000000

定年後は、地域活動が落とし穴になってしまうかも!といった記事です。
しかし上記リンク先は日経オンラインの会員ページのため、読むにはメンバー登録が要ります。当ブログではこの内容そのものはお披露目しませんが、読書感想文として思うところを書いてみました。

キーワードは「ヒエラルキー」
階層、カースト、ピラミッド、上下関係、目上と手下、みたいな、あの序列のことです。これが地域活動にはねっとりあって、そこにはまり込むと会社の上下関係以上にキビシイ現実になるかも?というのが上述リンク先記事の超ざっくりの内容です。

リタイアしてから「何かすることはないものか・・・」と、気が付くと地域の活動がすぐ目に入ります。街を美しくとか、運動会を主催とか、子ども達に明るく楽しいイベントをなどボランティア活動の一環として、自治体も後押しするような実にやりがいがあるし社会のためにもなる地域に根差した活動の数々が実際身近にあるんです。

上述記事は、そういう活動組織では今までの会社より難しい上下関係ができ、ヘタをするとそれが原因でストレスを抱えて苦しみますよ、ということを指摘しています。

ここから先は私の経験ですが・・・
私は既に2種類の地域活動をやっています。が、かつてはもっとやりました。しかしいくつかは辞めにしてしました。その辞めた地域活動を振り返ると「そういえば、あれが上記リンク記事が言うところの“会社と違うヒエラルキー”だったのか!」と思い当たります。

その弊害は・・・こんな陰口、ウワサを聞いたら出口を探した方がいいかも。

1.こき使われる

「あの“新人”もうちょっとやってもらおうやないか」
言えばやってくれる便利な人、と思われているんじゃないか?

2.皮肉のオンパレード

「あんた力ないけど口は達者やな」
会社で限りなく言われた言葉をまた聞くのか!

3.聞く耳持たず

「あんたの言うことは俺には何にも分からへん」
こんなんじゃ、やる気出ないよ。

私がかつてやっていた地域活動で、今から思い出せばこういうことがありました。ただ“オブラードに包んだように”。私がその地域活動を辞めたのはこれとは別に、約束したことを破られることが日常的にあったので、業を煮やして辞めました。上記リンク記事を読んで、きっとあの地域活動組織はよそ者だった私を、上述の言葉を何度も私に投げかけて、私が出て行くように仕向けたんだ!と、今にしてみればそう思います。

今参加している別の地域活動は、そんな感じがありません。

その理由は・・・
おそらく私自身がその活動組織のヒエラルキーの中にパッチリはまり込みに、自然に成功しているからなのではないか?と思われます。
偶然にも?他のメンバーから疎外されなかったのでしょう。気が合ったのかもしれません。
でも一番大きな理由は、私自身がその地域活動の古参だから。これが一番デカイ理由だと思います。

上述リンク先記事も言っています。「長く住んでいる人がボスになる」
これは地域住民活動の場合は「住んでいる」ですが、一般には「長くやっている」です。長くやっているとボスっぽくなるんです。私の場合も古参だからボスっぽくなったのかも?

もしそうなら“新人”が上手くメンバーを続けたいのなら上述リンク先記事が言うように、礼儀作法が一般には欠かせないのかもしれません。要するに威張らないこと、謙遜し過ぎもダメだと思います。
こんなのがいいとは思いませんが。

ではリスクを少なく地域活動に踏み込んでいくには・・・
あくまでも私の流儀ですが・・・

1.参加する地域活動は“スープの冷める距離”にあるところにする

自宅近所の、すぐ近くにある、地元の地域活動で失敗すると、これは困ったことになります。なぜなら失敗後も近所で元メンバーと鉢合わせることになるからです。けんか別れしたらもう最悪。なのでちょい遠くの地域活動を「よそ者として」参加するとマシでしょう。私はこれで鉢合わせは防げています。

2.活動日に参加できない言い訳を用意しておく

「ちょっと明日来てアレやって欲しいんだがね!」
「ダメです。明日は○○があって行けません。前にもお話ししてあった通り・・・」

これが私の活動参加戦術です。参加できない「言い訳」を予め用意するのです。
「アレ」の中身を聞いて、面白そうな場合は「都合つけましたので参加します」と、こういう調子。あんまり良く聞こえない戦術だと私自身もそう思っていますが、自分のプライベートを地域活動で乱されないようにするにはこういう作戦が必要です。実際に活動をやっていると、参加者の誰もがこの戦術を採用しているんだな!?と分かる瞬間があります。

3.複数の地域活動に参加する

「地域活動に積極参加」は、何もひとつの活動に専念することばかりではありません。いくつも違う活動に参加していると、その中の自分に合う活動団体が自動的に分かりますから、そこに重点を置くようにするんです。ただ、私の経験では自分に合う活動は気分によって変わり易いということです。新しいメンバーが入ればその人によって優先順位が変わることもあり、季節によっても変わることがあります。だから一業専心しないことが大事だと思います。

これで後から参加する人が皆後輩になりますから、自分がある程度上に位置するヒエラルキーを建設することが容易になります。
唯一の問題は、新人の困ったちゃん。年配の新人で、しかも頑固者のケース。日本の風習により年長者は猫も杓子も敬意を払うことになっています。それが災いしてせっかく築き上げかけたヒエラルキーをひっくり返される可能性があります。
もしそうなりかけたら、共闘を組んでその「困ったちゃん」に色々仕事を押し付け、皮肉を言い、聞く耳持たず戦法で当たりましょうか!

その結果・・・

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だんだんその困ったちゃんに自分が馴染んでいく不思議があるかもしれません。困ったと思ったけど実はいいやつだった、みたいな。
でももしかしたら、その困ったちゃんは空気を読んでやがて活動に来なくなることがあります。これは勝利!です。
ただ、その困ったちゃん側から視点に切り替えて考えてみてください。

この困ったちゃんは、上述の私自身のことだったのかもです。
このように、地域活動への参加は悲喜こもごも、まさに人間模様なのです。その人間模様とは人のDNAに記憶された闘争心かもしれません。
それがある限り、地域活動組織に会社みたいな人事制度が無い限り、リンク先記事に書かれてあるようなリタイア後の悩みが収まらないのだと思います。

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