リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

「社会に貢献」でも不得手な仕事は難しい

      2017/05/08

ボランティア活動を長く続けたいなら「やりたいこと」より「得意なこと」で探した方がいいと思います。

三番目のボランティアも「有償ボランティア仕事」でした。
「有償」にこだわったのは、いずれこれを生業にしたいと願望があったのと、その頃は退職した私に代わって妻がパートで家計にいくばくかの生活費を入れていたため「俺もお金をいただいて仕事しているのだ」と、ボランティア仕事をやる理由を妻に説明したかったからです。でも「永遠に有償ですよ」という保証はどこにも無かったのです。

有償にこだわった理由は・・・
以前に妻から「いっくら仕事って言っても、タダならいっくらでも仕事ぐらいあるわよ」と会話中に私の意見を覆されたからです。なので「タダではない。有償だ」という盾が私にはその頃必要だったのでした。

この仕事は3年も続きました。
仕事の内容は市民の参加を促す年一回の魅力あるイベントを開催することでした。
私が参加する以前から試行錯誤でその活動は続けられていましたが、いまいち定着できるイベントになれずに毎年、試行錯誤が続いていて、私はその試行錯誤の話し合いに加わり「次回は何を、どのようにやるか」という“イベント開発”の活動に参加したわけです。

この仕事は結構楽しいものでした。
アイデアを出すのも、それでイベントが開けるかどうかを検討するのも私にとっては楽しいものでした。ひとつだけ不得手なことはイベントが決まった後に、イベント参加者を集めるという仕事は苦手でした。でも有償なので多少は我慢しなければならないのは当然です。

ある年、企画したイベントは大成功しました。
来場者は大勢!イベントに出品する方も人気で、この後はこのときのやり方が定番となり、活動は一応の定着を見ました。
ところが、これが私にとってはその活動から離れるキッカケになってしまいました。つまり「イベント開発」という仕事はもうやらなくて良くなり、代わりに参加者をどう集めるかという「イベントコーディネーション」に仕事内容が変わって行ったのです。

前述のように「このイベントに参加しませんか!」と参加者を募って回るような仕事は私は不得手です。会社員時代にはこれも仕事の内だと自分に言い聞かせて似たような仕事はかなりやって来ましたが、まさにそれが原因の一つになって会社を辞めたと言えるからです。それをここに来てまたやるとは・・・ちょっとネガティブな気分になりました。

しかし有償ボランティアという存在自体滅多に出会うことではなく、お金欲しさに多少のことは我慢しようと更に1年続けて、ある日・・・
その活動事務局の人が年の瀬も押し迫ったころある“重大発言”をしました。
「エー、今回は交通費はお出ししますが、それ以外は・・・ありません」
なーんとなく今年はもしかしたら「有償」と言っていた額は減らされるのかも?との疑念がありました。なにしろイベントが成功したので活動に加わりたいという参加者がかなり増えたからです。

「エー、活動の総予算はご察しのように限られたものでありまして、こんなにたくさんの方々に去年までのようにお金を出せないことは・・・分かりますよね」
それならそうと今年の始めにそう言ってくれたら良かったのに・・・妻にはこれで「お金をいただいているんだから」という言えなくなり、活動内容も私の得意とするところから変わってしまったので、この辺が潮時かと思い、その年を最後にこの活動もやめることにしました。

でもまだ「有償ボランティア」にはこだわっていました。
それで、その頃たまたま引き合いのあった「町おこし」という活動に加わってみました。<次回に続く>


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