リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

大庭夏男が作りたいボランティア組織のイメージ

   

私は会社を52歳で早期退職し、以後はもう会社勤めとはサヨナラしてしまいました。そのようにした最大の理由は、将来の生活資金を確保することができたから、ですが二番目に大きな理由は会社のような「組織」が嫌だったからです。

だから会社を辞めてから今までは、なるべく独りでネットビジネスに精を出し、他人との一期一会以外の関わりは持たないと、そう思っていましたが・・・
そういう私も次第にボランティア活動に手を染めていくことになりました。

組織の嫌いな私がどうして組織で行うボランティア活動に向かえたのか?
私は他人とうまく協調して共同で仕事をすることが苦手でした。だから組織が嫌い、とこういう流れになっていることは以前から分かっていました。
でも、私と組むボランティア仲間が「私とうまく協調してくれるなら」組織の中に身を置いても苦痛ではないことが分かりました。

これは会社で比喩するなら、ワンマン社長の姿だと思います。
ワンマン社長は経営方針を社長が決める。
社員は意見を言うだろうけど、社長が首を縦に振らない限りその意見は却下されるか変更される。
社長の思ったとおりに社員は動く。

もしこのような体制を上手に、私がワンマン体制の大王だと仲間に決して悟られないように、それどころか私は極めて遠慮深い人だと仲間に印象づけられるように振る舞えたなら、こういう「協調性に欠ける」私であっても組織の中にまた身を置くことができるのではないか!??と考え、現在そんなことを念頭に団体設立の種撒きを始めました。

その団体はボランティアとして地域貢献をする事業なので、サービスを提供する相手がいます。その相手さえも私に協調するようにしたい。これが私の作りたいボランティア組織のイメージです。しかしこんな殿様商売みたいな「殿様ボランティア」が一目瞭然に相手に悟られるようなヘマしたら活動は当然できません。

仲間からは「遠慮深い人」、相手からは「なんて親切な団体」
しかも実はすべて私の構想する方針や運営方法や活動に仲間も相手も協調してしまうような仕組みにしなければなりません。ここが肝要です。

私はもちろん、以前はそんなの無理に決まっていると思っていました。誰が私の方針や活動に尻尾振って追従してくるものか、と考えていましたが、実はそうでもないことが最近分かってきました。

その理由は・・・
1.無償活動だから
ボランティア団体が進化すると法人化してNPOとなったりしまして、そういう高度なボランティア団体は無償ながらビックリするぐらいの社会貢献活動をしています。例えば国内外に賞味期限ギリギリの食品を回収して日々の生活が困難な人々に分配する活動をしている団体がありますが、そういう団体の活動は他がなかなか追従できない高度なノウハウを持っているから活動が継続できるのだと私は思います。

しかし一般のボランティア団体はそうではありません。だから同じような活動をするボラチームが狭い地域の中のあちこちにあるので、もし相手が「この団体よりあっちの団体の方がいいなぁ」と思われたら、次の活動の出番はもう無くなってしまうでしょう。
私もそうなるのではないか?と今やっている地域活動を悲観していました。しかし他にはなかなか出来にくい「強み」を持っていると「余人をもって替えがたい存在」になれそうだ!と気づきました。しかも無償なら相手も私に協調してくるようなのです。

2.どこにでもあるようなのが「強み」になれるかもしれない
私の場合は「企画」です。
今までやった事が無いようなイベントの企画も、それが私に興味を抱かせるようなことであれば引き受けられる、というのが今の私のウリです。そんな事ができるとは私も想像していませんでしたが、やってみたらできてしまった、ということでした。

世の中にはイベント企画会社があり、当然お金を払うとその会社は立派な企画を作って立派なイベントをやりますが、私の相手はそういうお金を払う財源がありません。タダでやろうとすると、それは難しくてやれたとしても年に二つとか三つしかできないのが、まあふつうです。

私と仲間はこれを引き受けて毎月の新企画イベントを始めてもう半年が過ぎました。今後もやれそうな実感がします。

私は元々妄想するタイプなので、イメージを空想して走馬燈を見るように膨らましていけるタイプでした。そういう妄想をババッと紙に書いて仲間の意見を聞くと、なぜか大筋その通りに事が動き出すことが分かってきました。これが私の強みなのだろうなぁと思います。

3.うまく進む仲間の個性
私は今後、団体を設立して運営する中で、一番注意している点は、邪魔する人はメンバーに受け入れないということです。その理由は上述したような私自身の「強み」だと考えている事がもし邪魔されて別のモノになり、私のやりたい事がやりたくない事に変わってしまったならば、もはやそれは破綻としか思えないようになるのです。

ただ仲間はイエスマンでになれと言っているわけではありません。
違う意見はみんなあるだろうし、それは打ち合わせで忌憚なく言って欲しいし、そうしたら私は早速その違う意見をイメージして、また頭の中の走馬燈を回転させて企画バージョン2をすぐに考えます。そうやって決まって行けば私も満足なのです。

でも真向否定だったら、私はその人を敵と見做すことになるでしょう。敵は排除します。どうやって排除するかは今はそんな敵がいないので見当もつきませんが、絶対にその人の居心地を悪くして排除します。でもその人が内心我慢していても妥協してくれるならいても構いません。

4.サービスを提供する相手からは一円ももらわない
代わりに自治体から補助金を受けることで、相手には無償奉仕しながら経費は賄えるボランティア事業モデルができるようです。
「ようです」と書いたのは、今はまだ補助金が無くて完全無償の経費持ち出しでやっている試行段階だからです。来年は補助金申請してやっていこう!と考えています。
相手からお金をいただかないことで、相手は「お金を払っているんだから、黙ってヤレよ」と言えなくなります。ちゃんとこちらの考えに沿って来ます。もしそうならないなら止めても痛くありません。

5.変形する組織づくり
「組織の発展」という言葉がありますが、これは私は感心しません。所詮組織には寿命があります。立派になった組織はそれなりに寿命が長いですが、私が今から作る組織はいつ倒れるか分かりません。だから作った組織は最初から「倒れ方」を考えておきます。
倒れそうな要因の最大なものは、活動する相手側担当者が変わってしまい「そんなサービスはもう今後は要らない!」と言ったらもう活動はそこでオシマイです。それでボランティア組織は必要無くなってしまいます。だから一つの相手だけでなくいくつもの相手、別の事業と、事業拡大を図る必要が出てきます。しかし組織が大きくなるということは問題です。上述の私の強みは発揮し難くなります。私が全然興味を持てない活動もメニューとして出てくるようになるでしょう。

そうしたら、誰か仲間が別組織を作ってそこを引き受けて欲しいなぁと思います。そういう別組織だけど素性のよく知れた類似組織が複数あれば、私が作った組織が近い将来廃業したら、私はまた面白そうな活動にスーッと移って行ける。そういう具合になりたいなぁと思います。

なので、まだ試行段階なのですが、いつか似たような別組織を私ではない誰かに次々に立ち上げてもらう。私はその組織設立のサポートをして、面白そうなイベントだけ次々に関わっていく。興味の無いイベントは誰かに任せっぱなしにする。そういうようになりたいと切に考えています。

こんな私の都合に合うような活動が本当になるようにこれから努力邁進してまいります。

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