リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

ボランティア活動は“諸刃の剣”

      2017/05/08

リタイアメントになったらボランティア活動、でもやってみたら楽しめなかった・・・ありがちです。かつての失敗と成功例を書き並べたいと思います。

会社を辞めたらボランティア活動に参加して社会に貢献したい、と考えるのは悪くない考えですし“高尚な行動”として周囲からも高く評価されて、リタイアメント生活のやり甲斐につながるでしょう。私はそう考えて退職前から参加するボランティア活動を探していました。が、うまく続けられない活動もありました。その理由を考えると、ボランティア活動は“諸刃の剣”で、もしかしたらボランティア活動に参加したことで自信を失うことがあるかもしれないと思います。

“諸刃の剣”になりそうなのは、どこにでもある普通のボランティア活動
ボランティア活動には、災害復旧ボランティアのように、臨時に人手が要る場合にするものと、常設の団体によって、いつでも参加自由な、普通のボランティア活動の二つに分けられると思います。このうち後者の方が“諸刃の剣”だと思えるのです。

なぜ諸刃の剣になるのか?
「ボランティアをしたい」と意気揚々と参加したまではいいのですが、その団体や活動自体に馴染めずに、失望する場合が少なくないと思えるからです。実際にボランティア活動団体の集会に行くと、参加者の定着率が悪いという話しはよく聞きます。これを参加者の側から見ると、参加前に期待していた活動実態とは大きくかけ離れていたので失望した、ということが理由の一つにあると私は経験からそう思います。

なぜ期待と活動実態が合わないのか?
1.会社を辞めた直後は、実はまだ会社に未練が多く残っていて「どこか組織に属していたい」「肩書きが欲しい。できれば名刺も」「会社にいたときのようにピシッと仕事をしたい」このような“本音”があるからです。前述した「社会に貢献したい」は建前です。私はそうでした。
ところが実際のボランティア活動では、このような期待が実現されることは難しく、そんな活動団体に出会えることは稀だと思います。

2.さらに、既存の活動団体に入会したとしても、いきなり“上層部員”になれません。これは特に会社で名誉ある地位にあった人にはギャップとなるでしょう。もう一回下積みの地道な活動をすることができるかどうかの挑戦となってきます。

3.悪いことに、定年近くで退職する人は、会社では管理者や監督職に就いていたため「人を使う」仕事スタイルが身に付き、ボランティア活動中の他の参加者へ指示したがる傾向が見えます。これがあからさまだと他の参加者から仕打ちを食らうことになりかねません。仕打ちの代表的なものは「無視される」です。目を合わせてくれない、近くに寄って来ない。

4.もう一つ意欲を削ぐことは、ボランティア定番の“無償奉仕”です。これは、分かっちゃいるけど「なんでタダでそこまで・・・」と思えることに遭遇してしまうことがあるからです。参加者の中にはなぜか有償で来ている人が混じっていることがあるし、無償とは言え活動するのだから責任がついてきます。このとき割り切って続けられるかどうかが試されます。

5.以前の会社勤めの頃とつい比べてしまうこともありました。会社にはちゃんとした組織構造があり、経営計画があり・・・。でもボランティア団体では、団体の組織と言っても様々です。立派な組織を持つNPOもあれば、組織とは名ばかりで、その場の雰囲気で活動しているように見える活動もあります。私は前者なら良いとは思わなくなりましたが、後者のスタイルの活動員になって、当初の期待「会社員のように活躍したい」が満足できるかどうか疑問です。

私は今まで4つの活動団体で参加し、活動して辞めて、を繰り返して結局最初の活動団体に戻って2年前から定期的に活動参加できるようになりました。

なぜ4つの団体を渡り歩くことになったのか?
なぜその活動に興味を示し、どんな期待を持って参加し、なぜ辞めることになったのか?
会社を辞めてボランティア活動へ参加したい人の参考になるかもしれないので、
具体的な経緯を順を追って説明したいと思います。


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