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リタイア後選択肢 サークル型のボランティア

      2017/05/08

会社を引退してボランティアに従事・・・
リタイア後の定番ライフスタイルのひとつだと思います。しかしボランティア活動はみんな定番ライフスタイルとして軌道に乗るでしょうか? いいえ頓挫する方が多いと思えます。

実は私、この引退後ボランティアで、いままでにいくつか失敗しました。
現在加わっているグループは、たまたまうまく継続できましたので5年以上続いていますが、それまでにトライした別のグループはことごとく「こりゃ、俺に合わんな・・・」状態に陥り辞めました。

なぜそんなことになったのか?
どのようなボランティアが自分に合うのか?
今回はボランティア活動を分類して、合う活動と、合わない活動の謎を探りたいと思います。

ボランティア活動を「使命感」の強い方から分類して並べると・・・

1.災害支援ボランティア

これはまさに人道支援の使命感100%で参加するものですから、一番ボランティアらしいです。しかし会社引退後に向かうべきボランティアとはあまり関係ないので、リタイアメントライフスタイルの範囲外です。ただ、リタイア後にたまたま洪水があり、時間余裕があるから災害復旧に携われるならきっと感謝されるでしょう。世界的視野で見ると、世界で起こる災害や貧困、避難民の救援を渡り歩くという選択肢もありますが、こうなると次の社会貢献型になるでしょう。

2.社会貢献ボランティア

リタイアメントになってから、まず探すのはこのタイプの活動だと思います。給料無くても社会に役立つなら無償奉仕も厭わない、まさに利他的な、立派な意気込みでこのタイプの活動に憧れを抱きます。

例としては、貧困支援、環境保護、市民オンブズマンなどニーズも多く、活動団体も立派なNPO組織で専従職員は安月給ながら有給であることもあります。もしこのようなグループで頼れる人材だと評価されたら、その職員への道も開かれ、その道の活動家として出世?も有り得ます。

3.サークル型ボランティア

世間に一番多くあるタイプのボランティア団体はこれではないかと思います。今日のお題もまさにこの「サークル型ボランティア」
このタイプのボランティア活動を理解するために、サークル活動と比べてみましょう。

サークル活動の例は、例えば草野球チーム。毎週末に河川敷の野球場に集まり練習したり、他チームと試合したり。こうやって自身が楽しみ、スポーツで健康にもなり、ストレス発散できて明日からまた会社へ元気で出勤できる。これがサークル活動のたとえばです。

これに対して「サークル型のボランティア」は、少年に野球を教え、彼らを鍛えて強くするような活動のこと。主体が自分ではなく、野球を教わりたいけど高額な野球スクールに通えない子供達をタダで指導する、これも自主的かつ利他的な活動だから立派なボランティア活動です。

ただ、教える側の大人どうしも野球に携われる楽しさがあるし、試合が終われば打ち上げのBBQをやったり、ビールが美味しいわ、試合の遠征での旅行も楽しい・・・などなどサークル活動と共通点盛りだくさんなのです。

私はボランティア活動は上述の3種類に分かれると思うのです。

災害ボランティアは別格として、社会貢献ボランティアとサークル型ボランティアは外見がよく似ていることが多いけど性格がまったく違います。これは実際にやってみて気づきました。

社会貢献ボランティアとサークル型ボランティア。
リタイアメントにお薦めなのは、後者の「サークル型ボランティア」です。

その理由は、活動が「ゆるい」から。
ゆるい活動だから、無理なく長続きでき、長く続けているうちに仲間と打ち解けて活動が楽しくなるからリタイアメントライフが充実するのが特徴です。

ただ、会社を辞めて引退直後は、この「ゆるさ」に馴染みにくいです。
私の最初に参加したのはまだ会社員時代ですが、やってみて「何じゃ!こりゃ、遊びだけか?」と感じて興ざめしました。しかリタイアメント暮らし続けると自身もゆるくなるので、最近はこれがよく自分にフィットすると感じられるようになりました。

でもサークル型ボランティアの場合、グループリーダーは参加意欲を高めようと「活動が楽しい」、「参加して嬉しい」を頭に描くので遊び要素が強くなりますが、この一見遊びみたいな活動がそのまんま誰か、または社会の課題を何とかする対策になっているわけです。

一方、社会貢献型ボランティア活動は「仕事」のムードが漂う、プロ集団のようで、この仕事する雰囲気がいいから会社引退直後の人々を魅了します。第一線を終えて、セカンドステージにふさわしいと感じられるのです。

私は退職後に週休3日の「ゆるい就職」は果たせなかったので、代わりにゆるくない社会貢献ボランティアを一時期目指して、めぼしいNPOに出入りしてセッセと活動をしました。

でも頓挫しました。

理由は「サークル型ボランティア」とほぼ真逆。仕事がきつく、しんどくて、しかも無給で・・・要するにやっていて楽しいと思えなかったのです。

もしそれでも堪えて続けていたら、有給職員の道も開けたかもしれませんが、もしそうするなら会社へ再就職の方が早いし簡単、とそう思いました。社会貢献ボランティアをやろうとするなら高い志が必須です。「試しにやってみようか」では無理とは言わないけど簡単ではないでしょう。

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社会貢献ボランティアとサークル型ボランティアの違いは、私は実際にやってみて分けて見えるようになりましたが、市や県のボランティアセンターでは、そんなこと分けていないから見分けがつきません。みんな似たような紹介文が書いてあります。

なので、もしサークル型ボランティアを希望したい場合は・・・
「これは!」と思うグループに加わってみて、もし自分の意図しないキツイ仕事だったらサッと辞め、ラッキーにもサークル型の活動だったら、活動自体の興味は二の次にして、そのに来ている参加者と打ち解ける努力を先にしてみてはどうかと思います。もし仲間が気が合って楽しければ、活動内容はどーでもいいのです。楽しい仲間となんかやっているのが楽しく、それが誰かの、あるいは社会の課題に役立っているのだから、自分にも社会にも、これでいいのです。

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