リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

「プア充」がセミリタイアメントの切り札かもしれない

      2017/05/08

年収50万円から100万円の、会社を辞めて何かしらの稼ぎをしている人、
私もその一人で、その名を「セミリタイアメント」と呼んでいました。
が、もうちょっとそんな考え方を引き延ばすと「プア充」ってことになるみたいです。

プア充とは、ネットの説明によると出世や金稼ぎよりも実生活を楽しむことを目指して、なるべくお金をかけないライフスタイルをしている人、のようでして、これは私が「プア充」っていう言葉の無い時代からそんな暮らし方を目指していたこととほぼ一致するものでした。
偶然、ネットでプア充一家の暮らし方をドキュメントした記事を見つけ、自分もそうだったのか!と気がついたというわけです。

この話については別ブログの以下の記事に書きましたので、ご覧ください。
↓↓↓(URLをクリックしてページを開き、ご覧ください)
http://oniwasblog.seesaa.net/article/428221297.html?1445657181

このプア充について考えてみたいと思います。

プア充という言葉は、誰が創作したのかは分かりませんが、島田裕巳氏がその本を出版しているということのようです。私はその本を読んでいませんが、読まなくてもいい「大庭夏男のプア充」をここでは考えてみます。

1.プア充の「プア」とは、本気のプアとは異なっていなければならない

生活に困るほどの貧乏状態ではプア充は無理ですが、やや余裕ある収入や貯えがあれば、人により、やり方によってはプア充ができると思います。どのぐらいの収入か?その程度の貯えか?については決して一概には言えません。

プア充させるライフスタイルを先に考えて、その暮らしをしていくのに「いくら必要か?」と見積もって計算して、その必要額を満たすような収入か貯えがあればプア充生活は現実に開始できます。

本気のプアの方は「お金がこれしか無いからどう暮らせばいいのか」と考えます。私もかつて学生時代がそうでして、当時は昼食もケチって抜いていました。会社勤めしていた時期も「将来脱サラするからお金が要る!」と必死になって貯めていた時代は、給料は「まず貯蓄、使うもんじゃない」と本気で考えましたから、会社のランチは隠れて食パンと魚肉ソーセージばかりの毎日。これは本気のプアで、プア充ではありません。

2.「自分でする」がプア充の基本

多分、プア充する人より一つ上のライフスタイルをする人は「誰かに何かをやってもらうライフスタイル」ではないかと思います。

例えば外食する。
出される料理は、プロの料理人が食材を煮たり焼いたり盛り付けたりしてテーブルに出してもらいます。

旅行はパック旅行。
旅行会社が飛行機と送迎とホテルをセットにしたナントカパックは便利でリーズナブル。これも旅行者がアレンジしてくれたもの。

便利で満足も得られますが、誰かが何かをする限り、そのサービスのためのお金がかかるのも事実。そこを自分自身でやるとそれだけ安くなるのがプア充のテクニック。

さらに重要なことは、
自分でそれらをするのが楽しくてしょーがない!
そういう気持ちになれるかどうか?これが大事なポイントです。
もし楽しいならプア充が実際にできると思います。「そんなの面倒!嫌!」ならプア充はできずに、欲求不満だらけの貧乏暮らしになってしまうと想像します。

3.プア充ライフスタイルのポイントは、自由を得ること

上述のように自分で何から何まで全部することはとても自由です。そのための努力は勿論つきまといますが、その努力が楽しいなら苦労ではありません(その努力が苦痛ではプア充できないでしょう)。お金がかからず全てが安上がりにできてしまう「ドゥ イット ユアセルフ」をするのはプア充になるための基本ではないかと。これは実際にお金が少ない人も、金持ちもできますから、プア充ライフスタイルは貧乏な人だけがするものでは決してありません。

ひとつ上の「誰かに何かをやってもらう」幸せライフスタイルは、ある程度上に行かないと実際不自由です。パック旅行は楽しくて幸せな気分ですが、泊まるホテルの部屋はこのクラス、移動は乗り合いバス、ガイドが案内する見るべき場所はこことあそこです。みたいに「お決まりのパターン」がついて来ます。これは自由ではありません。ただ日本人はそんなお決まりや定番、いつものやつに慣れているから不自由さを感じないのかもしれません。

この不自由をお金の力で解消するには、すべてオーダーメイド、チャーターにしなければならないから、そういう世界は大金持の独壇場となるでしょう。

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4.家族の考え方がプア充で一致しなければ難しい

自分自身はプア充生活したいと願望しても、家族の反対に遭ったら、まず無理です。プア充ライフスタイルを楽しいと思うか?他人目線、体裁、依存心、自分でするなんてできない、などなどプア充に馴染まない人は珍しくないでしょう。

5.難しくても、一部だけならプア充はできる

いつもはフツーのライフスタイル。
だけど遊びはキャンプというスタイルは、キャンプしていればその時間はプア充をしているようなものです。自分でテントを張って、料理して、安いお金で一泊二日の旅行ができるから、この手法はプア充そのもの。

このようなことを広げて、家族もプア充の恩恵を理解し始めればリタイア後まで通じるプア充ライフスタイルに漕ぎつけられるかもしれないし、いつもお金のかかる観光旅行ばかりよりお金を使わずに楽しめるような目指すライフスタイルに近づけるでしょう。

当ブログはアーリーセミリタイアの話題を掘り下げていましたが、
早期退職するアーリーリタイアと、
リタイア後にもミニビジネスして収入を得るセミリタイアは、
両方ともプア充ライフスタイルを実行するための手順の一部ではないかと考え始めるようになりました。

「プア充」のネーミング自体は、本気のプアと混同して名前から概念が想像しづらいので名前の課題が残りますが、似たようなライフスタイルを示すスローライフやロハスなどより都会生活前提でも取り組めるような実用的ライフスタイルだと私は思います。

 - プア充