リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

「自己向きタイプ」と「他者向きタイプ」で異なるリタイア後にとるべき「道」

      2017/05/08

人生の法則 [ 岡田斗司夫 ] 楽天ブックス」によると、人のタイプは大きく4種類に分けられ、それぞれ価値観や行動が大きく異なるという趣旨のことが書かれています。

どのタイプに自分が属するかは、本にある判定テストで知ることができるとされています。その判定結果から、アーリーリタイアを含めて、会社を離れて暮らしていく場合について、私(大庭夏男)の実感をプラスして記事化してみたいと思います。

岡田斗司夫氏の分類は、「自己向き」と「他者向き」の分類に、考え方が具体的を好むか抽象的を好むかという視点で4分類されていますが、具体的、抽象的という分け方についてはリタイアメントに及ぼす影響はそう大きくないと思います。が、「自己向き」か「他者向き」の違いは大きくリタイアメントの適性?に影響すると考えています。

「自己向き」と「他者向き」はどちらがアーリーリタイア向きか?と聞かれれば・・・まちがいなくリタイア向きは「自己向き」だと断言してもいいぐらい

「自己向き」な人はスムーズにリタイアメントライフに慣れ、落ち着き、新たな楽しみを見つけて暮らせるのに対し、「他者向き」の人は悩み多きリタイア生活になるだろうと想像します。

私自信は判定テストで「自己向き」の中の「法則型」にめでたく?そう判定されました。なので、当ブログなどで書いている記事は、すべて「自己向き視点」からのアイデアや気づきであり、これには実体験と実感に基づく自信が大きくあります。しかし一方「他者向き」な方々は想像しかできませんが、私自身とは異なるこのタイプの知人達を観察すると、多分ですが「失敗しないだろう他者的な方々のリタイアメントの道」が見えてまいります。

ここで「自己向き」という意味は、本によると一般に言われる「内向的」ではなくて「いつも判断基準は自分自身の人」というニュアンスなのだそうです。例えば「自分の理想」を持っていて、それに合うとか合っていないとか・・・あるいは自分が考えた推測と、その後に起きた実際が合っていたか、外れたか・・・このようなことを基にして満足したり不満になったり、そういう考え方をするタイプの人達、と私は本を読んで理解しました。

一方会社生活からリタイアすると、容易に進む方向はどの人も共通して「独りの世界」です。独りになるのは実に簡単

何も努力無しにその方向へどんどん向かうことに具体的な邪魔はあまり入りません。でもその反対、つまり会社を辞めたら別の人達と関わって人達に囲まれて活動する、ということは“努力と結果”が必要です。つまり「一緒にやって行ける仲間」が必ず必要になります。このような事情に「自己向き」「他者向き」をそれぞれ当てはめると、自己向きな人は自分独りの世界であっても、物事の判断基準が自分自身だから、満足を得られる行動と結果のつながりを築くことができます。

例えば私は日曜大工が好みですので、リタイア後には庭で独りでウッドデッキを作ったりして楽しむことができます。完成したウッドデッキが「こんなの作ろう!」と想像した通りのものが出来たら、それはそれは嬉しくて、その晩のビールはうまい!しよく眠れます。妻が「また作ったの!バカバカしい・・・」とグチってもあまりへこみもしません。なにしろ「自分で立てた計画がうまく行った!」というだけで満足なのですから、ひとがどう評価しようがあまり満足感は下がらないのです。

なので、上述の本にある判定テスト結果が「理想型」か「法則型」の人は「独り活動を含められる」という利点があるためリタイア後に選べる暮らし方の選択肢が豊富になります

しかし「注目型」や「司令型」を合わせた「他者向き」タイプの方々は「独り活動を含められる」とはおそらく言えないでしょう。なにしろ注目されるのにも司令を出すにしても、相手が必要です。独りではこれが難しいです。しかしインターネットという“幸運な道具”があるので、ネット上に書き込みしたらそれなりの努力で注目されたり、書く内容によっては「司令を出した」みたいな満足感も仮想的にできます。そういう目的ではインターネットで対戦するゲームにのめり込むのは他者的なタイプの方々には良さそうです。

それにしてもゆくゆくはオタクの方々がリタイア業界?に必然的に乗り出す歳が来るから、その時点ではネットゲームの効果が期待できますが、現在すでに“現役のリタイアメント”ならびにその候補生にとってはネットゲームじゃダメかもしれません。やっぱり人とふれあって・・・の世界じゃないと注目も司令も満足を得られないでしょうから、そうなったら誰か同じ道を歩く同志を見つけなければリタイアメント生活は暗いものになってしまいます。

私は見て来た中からこれら「他者向き」タイプの方々がリタイアメント生活で満足するためには「海外ロングステイ」が一番ではないかと思います

マレーシアとタイでそういう方々と会いました。みな週一か週二か毎日か知りませんがゴルフ三昧、あるいはマージャン三昧しているようです。私はそういう世界に足を踏み入れたいとはまったく思いませんでしたが、「他者向き」な人であればゴルフのスコアで注目されることも、ゴルフイベントを主催するなど司令官としての醍醐味を味わうことが十分可能です。おそらくこの世界に入って残っている人は「他者向き」な人がメジャーで、「自己向き」な人はもしかしたら早々に日本に引き揚げてきたのではないか?と想像します。

リタイアメント定番の「ボランティア参加」という道があります。

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これは「仲間」を見つける上ではいい機会になるのですが、「他者向き」な方々は「自己向き」な人より“最初の頃の忍耐”が大きいと思われます。なぜなら「自己向き」な人はその活動内容が「面白いかどうか」だけを追求すればいいのに対し、「他者向き」な方々は注目されたり、ましてや司令塔になったりすることはしばらく“慎むべきこと”になってしまいがちだからです。つまし内容自体は面白いものだったとしても、自分を満足させられることがタブーなので欲求不満になってしまうのです。だから『何で俺ここでやらなきゃならないんだ・・・』みたいな自問が始まり、参加第3回目ぐらいで最終回を迎えるような、そういう『あの人は他の参加者にいろいろ指示する司令官になりたいんだろうなぁ・・・』と思われる人が・・・何人も思い出されます。

ただ、リタイアメントのハードルがより低いと思う「自己向き」な人にもリスクがあります

それは、独りの世界にどっぷりつかり過ぎて、価値観に偏見が増えたり、人づきあいが下手くそになって、他人から煙たがられる存在になる、ということです。それでゆくゆくは他人に反抗的になり、どうしても当番でやらなきゃならない町内会などの活動で「総スカン」を食らうことになる。こういうリスクです。しかし本人さんは自分の価値観がすべて、になっているので「他人にどう思われようが構わん」と考えるだろうから、地元の困った人という評判になるかもですね。

私自身も完璧な「自己向き」人間なので、こうなるのが心配です。そうならないように努力しているつもりですが、すでに妻や子どもから「総?スカン」食らっているので、今年は素直な気持ちになろうかと「他者向き」な人を見習わないと。

そう思っています。

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