リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

リタイアメントを「退屈」から救う ”空想上手”

      2017/05/08

もう10年以上前にテレビで早期リタイアを果たした男性の日常を扱った特集番組がありました。登場したリタイアメントの男性は、金持ちで、広い家と庭を持ち。

「自分は毎日午前中、リビングから庭を眺めて過ごしています」とインタビューにこたえ、実際にその男性が座り心地良さそうな椅子に座り、庭を眺めている様子を映していました。

私のリタイアメント生活も、お金持ちで広い家と庭という以外は似たようなものです。

当時の私はリタイアすると庭を眺めて過ごせるのか!と思いましたが、
テレビの男性は、庭を眺めてはいましたが、きっと実際に庭を眺めているのではなくて、空想にふけっていたから毎日飽きもせずに午前中庭を眺めていられたのではないでしょうか。

私はリタイアしてから気づきました、
「目の前にある現実だけ接しているとかなり短時間で、それに飽きて退屈してしまう」のです。

リタイア後に限らず、同じようなことを毎日飽きずに、退屈にならずに続けるには、目の前の現実を車窓の風景のように眺め、頭の中では現実離れした空想にふけっていることがコツではないかと思います。ただし目の前の現実が退屈するような“どうでもいいこと”の場合に限りますが。

この「空想」とは、
昔を出来事を思い出すのではなく、具体的な困りごとを考えるわけでもなく、庭の景色や、見ているテレビ番組の一場面から連想して、最初はやや現実的なことに端を発し、やがてまるで夢を見るように空想が空想を生んでどんどん夢が勝手に頭の中で膨らんでいくようなことを指します。まあ「白日夢」と言ってもいいでしょう。

もしかしたら、これは最近流行りの瞑想や禅に近いのかもしれませんが、私はそういうものをやらないから分かりませんけど、頭の中が自由な気分で好き勝手に考え事をするので、瞑想や禅に近いかもしれない、一種の「トランス状態になること」のようです。

「空想」していると時間が経つのを忘れるので退屈しません

空想は考え事でもありますが、まさに夢中で考え事をしているようなものですから時間の感覚がありません。「ハッ」と気づいたら1時間経過していることがザラです。

「好き勝手な空想」の多くは楽しくて、それだけでも満足する

空想の範囲なら何をどう考えても自由です。なので“楽しい空想タイム”から「ハッ」と我に帰ったときは満足したような楽しい気分になれます。

ただ「誰かに仕返ししてやりたい」みたいな野蛮な空想をしてしまうこともありますが、こんな空想はすぐにイライラし始めますから、それに気づいたときにただちにやめて、掃除や皿洗いなどの家事仕事をした方がいいです。

この「空想」は癖になる

多分空想上手は「内向的」になれることだと思います。他の人と話す代わりに、自分の頭の中のもう一人の自分?と対話するような感じです。いつも便利な話し相手である「もう一人の頭の中の自分」を作ってしまうようなもの。一旦そんな思考になると、すぐにもう一人の自分と対話するようになってしまうのです。

決まったことをキッカケに、すぐに空想にインできるようになる

私は朝目覚めてベッドに座ると、空想のスイッチがONになるみたいです。
なので目覚めてから1時間は起き上がってリビングに行かず、ベッドの上に座ってコーヒー飲みながら1時間空想します。

今日のこの記事を書こうと思ったのも、今朝に10年前にテレビで見た庭を眺めている男性リタイアメントのことを思い出したことがキッカケなのでした。

瞑想の先生でも禅宗の僧侶でもない私が、こんなことを書くのはあまり説得力も何もないと思い、書きながら『くだらないかも?』とも思いましたが、それでも書く気になった理由は、過日2014年9月14日放送の「NHKスペシャル 臨死体験 立花隆 思索ドキュメント 死ぬとき心はどうなるのか」で、「臨死体験」の謎にクローズアップするのを見たからです。

その番組で、臨死体験はいわば死に際に見る一種の夢のようなもの?で、臨死体験でとても美しく心地よく無限の愛を感じられる人は、自分の内面と対話することが上手な人。多分、空想をしたり、自分一人の頭の中で別に自分と対話するのが上手な人であると、そのような意味の解説がありました。

私は臨死体験を考えるつもりは今はありませんが、
空想することで現実を離れたような気分になり、嫌なことや、煩わしいことをしばらくシャットアウトできるのはどうも確かだと実感しています。

実際この空想のシャットアウト力は効き目があり、飲み過ぎの二日酔いで苦しいとき、寝床の中でうまく空想モードに入れたら、不思議と苦しい気分に気づかないようになれます。

空想は「退屈」でも効き目があり
長くてすることもない長距離バスや電車の車内でも、うまく空想モードに入るとまったく退屈せずに最後まで乗っていられます。

ただ、本を読むときに空想モードのスイッチが入っているとちっとも本が読めません。
少し読み進める度に、そこに書いてあったことから連想が始まって、頭が勝手に本の内容とは別のことを考え始めてしまうので、本の内容がぜんぜん頭に入らないのです。

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リタイアメントは生活費が間に合うかどうかの課題のみならず、何をして暮らせば楽しく過ごせるか、というもっと難しい課題があります。

このリタイア後にやることは、ずっとやりたかったことを始めるのが一番良いのですが、毎日そればかりやっているわけにもいきません。しかし「空想」することが無意識的にできるようになると、まず退屈ということが無くなる、ということは確かでしょう

それで空想上手になることができ、最期に臨死体験も上手にできる能力がついて、楽に気持ち良く消え去ることができたら、私は最高だと、上述のNHKスペシャルを見てそう瞑想しました。

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