リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

退職の計画はテストしてから実行

      2017/05/08

いちばんネックになるのは何と言っても生活費です。なので「退職後の生活費予算がほんとうに計画どおりにいくのか?」は、「やればできる!」ではなくて、実際にテストしてみることが大事です。

転職するための退職であれば、再就職後に今までのような給料が期待できますから、いちばんシンドイ期間を乗り切ることを想定するだけで済むかもしれませんが、退職して起業や完全リタイアする場合では、今後一生に係る重大案件が生活費が十分か不足か、だとお思います。この場合は生活費計画を前述の「企画」で考えた以上に丁寧に、安全サイドに考えて、もしダメだったらアルバイトしてでも稼ぐ、みたいなバックアップ策も決めておいた方がいいでしょう。

それにしても、退職の計画ができたからといってスグ会社を飛び出すのではなく、一度はテストしてみることです。

1.退職計画のテスト方法

やり方は簡単です。立てた生活費の予算内で、ほんとうに家計がやりくりできるのかどうか?を何か月か、できれば2,3年ウォッチするのが「テスト」です。その結果、余裕で予算に入るようならいいでしょう。

・では予算に入らない、あるいは漏れている出費があった場合は?

これも簡単です。計画を見直して変更すればいいのです!

「計画を変更しても良ければ計画立てる意味が無は①その変更を実行しても今後の生活費がきわどくなるような影響は無いか(変更したために今後の生活予算の見通しが崩壊するのなら変更できない)②その変更をしても、そもそも「こうなりたい!」と思ったことが貫徹できるか(例えば、それを変更したら起業できなくなるから転職に切り替えようでは計画崩れなので、この変更もできない)。

こんな影響を調べて大丈夫だ!と思ったら「見直し後の計画」を新計画としてテストをさらに続行するのです。ちなみに計画に変更はつき物です。変更の無い計画など有り得ません。大事なことはその変更を決める前に「変更しても良いかどうか」をシッカリ確認して、キチンと計画を新計画に直すことです。それを経て新計画で続行すれば何も問題は起きないはずです。

こういう計画の変更に慣れることも含めて、計画はテストしてから実行に移さなくてはなりません。

2.辞めるタイミングを見定める

辞めてからの生活予算も大丈夫だと分かったら、家計を預かる人(奥様?)もだいぶ理解と納得が得られているでしょう。なので辞める前のテストは大事なのです。

この時点になると辞めるために何かする相手は、家族から会社の上司に変わってきます。いつ「辞めます」と切り出すか?これが大事です。

それを切り出すタイミングは、その向きに風が吹いているようなタイミングです。アゲインストのタイミングではダメです。フォローの風、もしくは無風でないとシコリが残るかもしれません。シコリが残っても嫌いな会社を辞めるのだからいい!という考えもあるでしょう。それもそうですが、前述したように会社は多面的。会社自体とはサヨナラしても、同僚や上司とは引き続きギクシャクしない知人関係でいられるならそれに越したことはありません。なにしろ会社生活という短くない時間を一緒にやってきた人達ですから、会社を辞めたら友人に変化する可能性もはらんでいます。なので会社の同僚や上司は財産です。

タイミングとしては、会社都合退職が最高です。これは後腐れなく会社をあとにできる風向きです。次に誰もが「・・・そういうことなら・・・」と納得するような事態の発生タイミングです。これが何であるかは千差万別で一概には言えません。が、私の場合は会社が経営問題を引き起こし、その後始末に奔走して疲れ切って辞めました。こういう場合は「まあしかたないね」という人も「こんな時期にがんばらなきゃダメやんか!」という愛社精神満点の人もいますから風向きバラバラでしたが、みんなの結束力が乱れたタイミングを見はからって「ここが退職どきだ!」としたわけです。

3.辞めてからの手順は、スタンダードが出回っています

会社を辞めたら①ハローワークで再就職活動開始と失業給付金手続きをする②市役所で国民年金と国民健康保険手続きをする③翌年の2月になったら確定申告をする・・・などなど決まった一連の手続きがありますから、あらためてここで詳しく書かなくてもいいかと思います。

方法を見つけることが先、精神論はそのあとでもいい

ここに書いてきた会社を辞めるための方法と手順を踏んでも、理想的な退職はできないかもしれません。いくら退職後の計画を立てたからと言っても、家族は信用してくれないだろうし「そんな絵に描いた餅の説明よりお父さん!絶対大丈夫って強く言って!」とお父さんの気合に注目が集まるようなこともあるでしょう。

しかしせかっく立てた退職計画が家族に信用されないからと言って、何も計画なしで会社を辞めるより、少しでも計画を持っておく方がどう考えても「無いよりはずっとマシ」であることは断言できます。

たとえ「何とかなるさ!」と楽観視していても、いなくても、どっちみち避けて通れないのが、退職してから「何をどうする?」という方法のことがテーマになるはずです。

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とかく気合や意気込みが先で、方法などどうにでも考えられる、と軽視されがちな方法や手順ですが、これは逆でむしろ冷静に、淡々と現状や将来を的確に分析して次の手を打てるかどうかの方が「やればできる」という精神論より勝るでしょう。物事うまく思う方向に進みだせばおのずと「頑張ろう」と前向き精神になれるのです。

なお今回は「会社が嫌い」に端を発して「会社を辞める」までのことを書きましたが、これは会社は辞めた方がいいですよ、と言っているわけではありませんので誤解しないでください。会社生活は前述したように仕事や出世の場所だけでなく、辞めてみると部分的にすごく楽しかったことも思い出します。

ただ、何年経っても直らない「会社が嫌い」という感覚は私が思うには、それを反転させて「好き」になるのはとても難しい、というかできない相談なように感じます。そうであれば、まだその会社への嫌い度が増さないうちに、いろいろ冷静に考えておくのがいいのはなかろうか?という気がしています。

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