リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

自分に「ないものねだり」しやすい

      2017/05/08

ネットで「好きなことが分からない」をググると記事がいくつもヒットします。ほんとうに好きなことがゼロ!という人もいるのかもしれませんが、私は多分、実は好きなことはあるけど、それを「好きとは認めたくない」と考えているんじゃないのかな?という気がしてしまいます。

認めたくない理由は、その「好きなこと」が人に言えるようなことではないから、とっても些細でつまらいことだから、もっと自分は違うことが好きになりたいから、とこんなふうに思っているから、実は好きなんだけど、そいつを人前に出したくないし、手もつけたくない。だからその「気が引ける好きなこと」を除外して考えたら、もはや自分の好きなことが見つからない。こんなことが多いのではないかな?と想像してしまいます。

なぜそう想像するのか?
私がそう考えていたからです。

私の好きなことは「部屋にひとりとじこもって考え事をしていることです」。これを本格的に極めようとしたら、世間から「ひきこもり」とラベルを貼られてしまう行為が、実は私は最高に好きなことなのです。

私の今は会社を辞めてセミリタイアメントに転身し、毎日ブログを更新してアフィリエイト収入を得るという、いわば「ひきこもりビジネス」をしていますが、これが性に合っているのでまったく苦にならないし、充実した気分を味わっています。ただ、このライフスタイルが自分に合っていると分かったのは、退職後に受けた働き方の適性検査の結果を見たときでした。

そこには「大庭夏男が一番パフォーマンスを発揮できる仕事のスタイルは、大枠だけ指示され、どうやるのかは自分自身で決められる仕事スタイル。それに仕事は一人でやるか多くても3人ぐらいまでの少人数」こんなことが書いてありました。でも当時私がやりたかったことは、そんなのではなくて、プロジェクトを推進するような実務実行担当者みたいなことでした。私にはやりたいことと得意なことにギャップが有ったのです。

以前私は研究職の仕事をしていた時期があり、その時期には確かに面白さは満点だったのですが、いつも「こんな個人戦ばかりの仕事をいつまでもやっていていいのか?もっと世界を渡り歩くビジネスマンを目指さなくていいのか?」と自問していました。研究職は「好きなこと」だったのですが、同時に「こんなことばっかりじゃイカン!」と考えていたのです。

それで偶然私に起きた畑違いの職場異動を機に、交渉や調整業務、それにプロジェクトマネッジメントやセミナー開催の仕事に取り組むことにしました。これが板についたら、やりたかった仕事ができた!と、きっと満足できると考えたからです。

それからしばらく「明日はもっとうまく説明しよう」とか「絶対に説得してやる」と、大勢を相手に仕切ることに頭と神経を使うことばかり熱中しました。ところが、なぜかいつも違和感がつきまとって仕方がありません。「これが俺のやる仕事」と思い込んだ仕事だったハズなのに、会社が終わるとガックリ疲れ、日曜の夜になると明日会社に行きたくない。こんなことばかり続くようになりましたが、原因がサッパリわかりません。きっとまだ慣れないせいだと思うことにしていました。

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しかし上述の適性検査の結果を見て、そういうことだったのか!と納得させられました。私は自分に無いものばかり探して追及しようとして、本当は得意なことがあったにもかかわらず、それを捨てて不得意な道に進んで行ったから、違和感ばかりの毎日になったのでした。

適性は人によって大きく違いますから、私みたいな「部屋にとじこもって独りで研究する」というのが得意な人ばかりではありませんが、「これは自分の短所かも・・・」と考えていることが実は自分に一番フィットした「得意で好きなこと」なことが、あるのです。

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