面接翌日から退職日まで
2017/05/08
リストラを受けるときの流れはザッとこんなものです。
リストラ面接後の社内の雰囲気は「いつもどおり」
このリストラによって会社を去る人の社員の何割にも達する大規模だったにもかからわらず、社内の雰囲気はいつもと変わりませんでしたが、これは珍しいことではありません。私が知る限り、前々職の会社でのリストラのときもこうです。
業務引き継ぎが残務として残っていましたので私は出勤を続けましたが、消滅する部署に所属する社員はそもそも引き継ぎもありませんでしたから、面接翌日から会社に出て来ない社員はたくさんいました。消滅前夜の部署に行くと席には誰もいなくなっていましたから“自宅待機”という名目の事実上の“次の生活の開始”だったのでしょうか。
退職日に会社から渡される書類は念入りにチェックした方がいい
退職証明書や退職金、清算金などの支払内訳が送られて来たので目を通すと、退職日にミスがありました。実に“有り得ない日付”が書いてありました。
人事に電話したら「あ!すみません。後で正しい日付を入れて送り直します」と。こんな初歩的ミスでしたが、このまま再就職や失業給付の手続きにその間違えた日付の入った書類を提出したら、どうなったでしょう?しかし一番気にしていた退職金額や有給休暇清算の金額は私が自分で計算した数字一致していました。
再就職支援会社に自動的にお世話になる手はずになっていたが・・・
会社はリストラ後の再就職支援の一環として、退職者全員を一括して再就職支援会社で援助できる契約を予めしていました。後で非難されないための一手だったのではないかと想像しましたが、私にとっても、他の退職する同僚にとっても、これは余計なお世話だとその時思いました。特に同僚は既に再就職エージェントに紹介を依頼済だったので、どのようなパフォーマンスか分からない支援会社に興味が無かったようなのです。
そのような事情で念のため人事へ「再就職支援会社のお世話にならずに、その契約金を私に現金でくれ!」と要求してみましたが、断られました。きっと一括契約だったからなのでしょう。しかしこの期待しなかった再就職支援会社で、結果的に私のリタイアメント生活に移行するための準備ができたので、まんざら悪くはありませんでした。ちなみにその再就職支援会社との契約は、ウワサによると一人当たり50万円だったようです。
退職したら、実に速やかに会社とは縁が切れるものだ
前々職の日系企業とは、かつて私は自己都合退職しました。その時も、前職の外資系企業も、退職後に会社や同僚から仕事についての問い合わせ電話・メールが有ったことがありません。「あの仕事は今後順調に進むのだろうか?」と思うようなことも、一切音沙汰無しです。これは間違いなく後任が自分のやり方で業務をうまく進めている証ですから、喜ぶべきことなのです。
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また「今度家に遊びに行くからさ」とか「またメールするよ」というような、以降の交流をつなげるような言葉も、それが実現する可能性は十に一つも無いぐらいです。「去る者は日々に疎し」という諺どおり、退職し職場を離れたら人の交流も黄昏時になることは自然の摂理ですから、間違っても「こんなハズじゃなかった・・・」と思わないように、予め悟っておいた方が後でガッカリしないでしょう。
ただし、辞めた会社、あるいは同僚と、今後も“ビジネスのつながりがある”場合は連絡がつくようにメールやSNSでつながっておく必要があります。LinkedInやmixiなどのSNSは、多くの元同僚とのコミュニケーションが可能で、一対一のメールより勝ると思います。