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ドキュメンタリー「外資のリストラ」

      2017/05/08

今回は私が勤めた外資系企業でのリストラについて、いくつかの記事に分けて詳しくその顛末を記録したいと思います。

私はリタイアメントに至る今日まで、日系と外資系の二つの会社に勤め、その間リストラに直面した経験が3回あります。初回のリストラ提案は拒否し、二回目は「近日中に管理職を対象としたリストラがある」とアナウンスされていたものの、なぜかそのリストラ計画が消滅。三回目の外資系企業では私にリストラ対象の矢が当たり、それを機会に退職、その後にリタイアメントになる決心をしました。

リストラは滅多に経験できるものではないし、それを受けた多くの方々は思い出すのも嫌なことでしょう。だから日記にその詳細顛末は書かないかもしれないし、不満として書かれてある場合がネットで見る限りでは多いように思います。

しかし私は“リストラを受ける”ということは、人により、場合によってはチャンスになる可能性もあり得ると思っています。どのような場合かの例は、その会社を辞めて独立起業、もしくは私のようにアーリーリタイアを企む場合です。それらの企みとリストラのタイミングが一致した場合についてのみ、リストラという会社都合退職は割増退職金によって金銭的に有利になるチャンスがあると言えます。このような「リストラがチャンスだ」という機会はレアケースかもしれませんが、長い会社生活で一回ぐらいは“人生の分岐点”が巡って来ないとも限りません。

そのような場合の参考用として、「リストラ、前兆、面接」などのキーワードで検索したときに当ブログ記事がヒットできるよう、私が前述三回目の外資系企業で実際に経験した事の顛末を記録します。

ただ、外資系企業(欧米系)と日系企業ではリストラのやり方に違いがあります。
日系企業では「希望退職」を募る方法が一般的であるのに対し、外資では指名して退職を迫る方がポピュラーではないかと思われます。私はその「指名退職」候補となり面接を経て退職しましたので、今回の記録はそのような内容になります。
日系企業でのリストラを受け入れた経験は私に無いので記録には書けません。が、リストラを受けそうな社員が自分の身を守る手段などに使える参考になり得るように記事をまとめてみます。

なお「リストラ対象になって、金銭的に有利な退職がしたい」と思う人に、注意点を前もって書いておきます。
1.提示された割増退職金に“飛びついて”その理由だけでアテもない退職をしない
割増退職金は普通時の退職金額より多額でも、その資金で将来の生活が賄えるような額ではありません。計画無しに収入を無くすことは家庭が壊れる危険に直面します。仮に生活資金は何とかなったとしても、今まで心のよりどころだった会社組織から突然離れたら精神的健康が維持できないこともあります。まったく準備なく突然リストラを提案されたら、断れるなら断りましょう。断れないならスグ再就職の手を打つべきです。

2.予め“その会社に冷めておく”
信頼して心身ともに尽くしてきた会社からリストラを宣告されることは辛いと思います。辛くないような退職は、既に関係が冷めていると感じている自分と会社の間柄であることが必要です。

3.いつリストラというチャンスが来てもいいように、資金的な将来見通しと辞めてからの行動計画を立てておく
今全部の収入がストップしたらいつまで生活を維持できるのか、継続的に調べて頭に入れておくといいです。それができたら割増退職金でさらにどの程度生活が延命できるか暗算できます。

4.“会社員”でなくなるとローンやクレジットカード、保証人、その他肩書きが必要な案件に対処できなくなるので、退職以前に対策しておく
権利や資格は早く使っておくことが大事です。しかしローンなど負担が残るものは会社員で居られる間に早く返済終了させるのが、退職してからの安心につながります。

5.会社を辞めてから始めようとするビジネスは会社在籍中から準備しておく
ビジネスを軌道に載せるのはすぐにはできません。時間もかかるしコツを掴む必要もありますから、できれば副業として、副業が無理なら確定申告不要な年20万円内の収入で、同僚に極秘で“副業めいた準備”をしておく方が無難だと思います。

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6.転職する場合は、再就職を探すエージェントなどを予め候補を決めて打診程度は開始する
退職させられると焦りますから、冷静に再就職先を吟味できないこともあります。道をつけておくことは必要だと思います。

7.家族にはできるだけ早期に「リストラ候補になるかもしれないこと」を話して理解を得ておく
一家の大黒柱のリストラは家族を本人以上に不安にさせます。リストラを受けたとしても「こんな計画で行動する」と説明して理解されていたら、その不安は半分ぐらいにはなるでしょう。いくら説明しても全部の不安を消すのは無理ですが。

<次回に続く>

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