リタ研ブログ 大庭夏男の早期退職法

リタイアメントの生活改善研究ブログ

退職提案を受けた面接日

      2017/05/08

私が受けたリストラの面接は、リストラ対象候補者だけでなく、社員全員が上司の面接を受けるというものでした。

候補者だけを面接する方法でも事足りると思われますが、全員が面接を受けるのであれば、誰が対象者なのかは他の社員はしばらく判断がつかないので、全体像を見え難くする効果は出るでしょう。

こんなとき会社としてあまり起きて欲しくないのは、リストラ候補者が集結して団結し、会社に対抗するという構図でしょう。その発生確率を下げるには“誰が対象者なのか”がすぐには分からないようなやり方が選ばれるわけです。

面接は直属上司と人事担当者二名が相手だった

面接は順番にひとりづつ会議室に呼ばれて行われました。直属の上司は外国人。面接は英語で行われます。私のひとつ前の順番の人は「その上司一人がテーブル向う側に座り、英語で会社状況を説明した後「引き続き会社で健闘して欲しい」と言われたそうです。

そして私の順番に・・・
会議室の前まで行くと、いつもお世話になっている人事担当者が二人、ドアの前で待っていてくれました。これを見たとき『お!これはホンモノだ』と私は直感しました。
「面接は英語なので、一応私達が通訳しますので」と彼らは言いました。私は何とか英語も操れますから、そんな通訳は要らないのですが「はあ、そうですか。ご丁寧に・・・」と挨拶して一緒にいつもの直属上司のいるテーブルのこちら側に、人事担当の二人は上司の横に座りました。上司はとても緊張しています。

最初に上司は原稿を読み上げるように「あなたは今までよく働いてくれました。あなたの働きの成果で○○も△△も計画どおり達成することができました。しかしその仕事はもう無くなりました。それで今日、あなたに退職の提案をします。よく聞いて考えてください。その結果期日の○月×日までに、提案を受け入れてくれたなら、次に説明する特別な退職金を支給いたします」とこのような説明を私にしました。通訳はワンセンテンスづつ日本語で私に説明してくれましたが、簡単な英語だったので本当は必要ありませんでした。

人事が通訳する理由は別にも有ったのでしょう。おそらく私の上司が説明を間違えないようにチェックする。さらに私がするであろう質問に、余計なことを答えさせないような“人事部による監視”が行われていたように思いました。彼ら人事担当者は普段から私の“仲良し”だったので後でそう尋ねてみましたが「いえ、ただの通訳でしたよ」という回答でしたが。

面接では退職条件について質問する場にしたらよい

この面接は公式な会社と上司の話し合いの場です。ここでした会話は重要なので、退職条件について事前に送付された案内で分からないことは、予め整理して質問を用意し、この場で尋ねることがいいと思います。
私がした質問は以下のようなものでした。

退職金はいつ私の口座に振り込まれるのか?

案内には書いてありませんでした。後日回答すると約束がありました。

未消化の有給休暇はどう扱われるのか?

「今回は特別に残存日数を買い取る」と説明されました。また買取金額の計算方法まで説明されました。

退職日後に支給日が来るボーナスは支給されるのか?

この外資の場合、契約年俸の10%を会社業績と個人目標達成度で評価して翌年に支給するとなっていたので、退職後に支払われることが説明されました。ちなみに前々職の日系企業の場合はそれとは違う支給形態でしたので、支給日に在籍していないのならボーナスはゲットできなかったでしょう。

退職提案受諾後ただちに再就職活動を始めて良いか?

これは面接では「後日回答」となりましたが、結果的に「よし」となったと記憶しています。でも私は実際には退職してから再就職活動をしました。

SponsoredLink

退職日までの出勤は必要か?

「引き継ぎ以外は待機」と言われたので、出勤する必要があるのか?という質問でした。「出勤する必要が無いなら自宅待機でよい」ということでした。

私は“このリストラで退職するつもり”だったのでやりませんでしたが「面接にはボイスレコーダーを持って行け」がこの会社では社員の間で“恒例”となっていたようです。証拠を記録して、もし不利な条件だった場合には弁護士に対応を依頼するためのもの、ということです。

<次回に続く>

 - 外資のリストラ , ,