老後2千万円に殺されない生活日記

老後の安心感を追求するお金ブログ

どう身構える? ベーシックインカムとやらを

   

ある程度遠い未来では日本でベーシックインカムが取り入れられているだろうし、それならそれで“ある程度遠い将来のこととして”私は身構えようと思っている。ただこの「遠い将来が10年後程度先のことかも知れない??けど。

過日、BS-TBSの報道1930で、まず竹中平蔵氏が2020年9月23日に1人毎月7万円のベーシックインカム持論をこの番組で言い出しました。この持論については以下のサイトが参考になると思います。案の定というか総スカンです。

↓↓↓

竹中平蔵氏に、もう一度ベーシックインカムを聞こう・・・(J-CASTニュース)へのリンク

その後、今度は2020年10月5日の同番組で長妻昭氏、森永卓郎氏、小林慶一郎氏が竹中氏の持論に対して意見する内容がありました。

竹中氏の持論に対して10月5日の3人から真向反対意見が飛び出すのかとも思いましたが、3人中一番反対しそうに思った立憲民主党の長妻氏も完全には否定していなかったと私は思い、各論は反対もあるけど総論は「出来ることなら将来はベーシックインカムを導入するのも悪くない」と、そんな雰囲気をこの番組から悟りました。

特に長妻氏の語ったベーシックインカムには「左派ベーシックインカム」と「右派ベーシックインカム」があり、左派は働かない自由を得ることを目的に社会保障を削らないベーシックインカムを主張し、右派は社会保障とバーターにして「社会保障は無くなるけど、これだけ国が個人に配るから、後はよろしくね!」と言いたい、という解説を聞くと右派も左派も目指すところは違うけど、双方が妥結したら導入が決まるかもしれない!? あとは落としどころを一人いくらに設計するかだけが今後の課題か!?と思え、日本の政治家は誰もベーシックインカム絶対反対という人は居ないかもしれないと私は想像しました。

そう言う私も長妻氏が言う「左派ベーシックインカム」だったら賛成!です。

ただ、そんな世間は甘くないのは間違いないです。限りなく右派の思う方強力に引っ張られていくでしょう。

仮にベーシックインカム導入となったら・・・

まずカットが容易な社会保障はベーシックインカムに置き換えられてしまうことはもう「手中に収まった」と私は見ました。なぜなら長妻氏、森永氏、小林氏の3人は、基礎年金、失業手当、児童手当の3つは置き換えられるだろうことに異論はほぼ無かったからです。

基礎年金は満額でも年に約78万円なので月当たり6万5千円だから竹中氏説の7万円に収まる。

失業手当は45~59歳で日額8330円だそうなので月あたり25万円、4人家族なら7×4=28万円以内。

児童手当は児童1人につき月額1万5千円。全然問題無さそう。

なので反論は出なさそうという具合。

ただ生活保護は支給されるお金の他に医療費や住居費の補助もあるので一人7万円ではダメな可能性があります。ここらへんがボーダーラインぽい感じがして、それ以外の社会保障、たとえば健康保険や厚生年金、障害者、高齢者の保障はそのまま残して左派ベーシックインカムにするのか、全部切り捨てて右派ベーシックインカムにするのか、あるいは折衷案にして・・・とか。

ふつうこういう決め事の場合は折衷案がよくあるパターンですが、折衷したら最後!もうその時点で社会保障は今の半分とかに削減されて「あとはよろしくね!」に押さえ込まれてしまうわけです。

今はまだ霧の中状態で「さてどうすべか?????」と考えてもどうしようもありませんが、ひとつ、基礎年金だけはもう左派も右派も政治家たちはお鍋に入れてしまっている感がありますから、きっとある程度遠い将来(10年先??)には7万円とかに置き換わるかもよ!と考えておく必要があると言えます。

しかし「6万5千円から7万円に増えるんだからエエやないか♪」と楽観的に考えてもいいでしょうか?

基礎年金は繰り上げも繰り下げもできます。繰上して例えば60歳から給付を受けると、月に4万5千円ぐらいに減ります。反対に70歳まで繰り下げて給付を受けると70歳以降は9万2千円ぐらいに増えます。

想像できるでしょうか?

もし仮にの話しですが(まだ何も決まっていないですよ!!)10年後から基礎年金はベーシックインカム月7万円に置き換えます、と変更されたら、将来増えるだろうと70歳まで繰り下げした人は9万2千円いただけると思った夢は消え去り7万円に減ってしまうわけですね。

反対に60歳からいただいている人は月額4万5千円から7万円に2万5千円も増えて、しかも既に受け取った基礎年金はまず「返せ!」なんて言われないで済むから貰い得!みたいな。

こういう新しい制度が作られるという場合は、今年2020年のGOTOイートのように鳥貴族錬金術みたいな、その仕組みを知り抜いて「やった人」には濡れ手に粟の成果を手にすることができることが、くしくも今年に実証されてしまいました。

だからどうしましょうか?

あと10年後にベーシックインカムが導入される可能性はあるでしょうか?無いでしょうか?

答えは今はまった予想もできませんが、状況を睨みながら考えておく必要はあります!

どう考えたらいいか分からんという方々は、折衷案として、基礎年金は繰り上げも繰り下げもせず、65歳から受け取り始める、はどうですか?

しかし繰り下げ(65歳から支給がふつうだけど、たとえば70歳まで給付をガマンする)の場合は、その待機中(65歳を過ぎても年金を受け取らないでいる期間中)に「やっぱり今日からください!」と65歳まで遡及して受け取ることができます・・・と、こういう手もあります。

このようにベーシックインカムはもう既に試行している国もあり、将来の日本の国の財政負担は強烈になることは間違いないから、右派の路線で執行されてしまうかもしれません。なので、まだそうなるか分からないけど「見えてから考えよう」では遅いので、それより前に頭の準備体操はしておく方が良さそうです。

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