老後2千万円に殺されない生活日記

老後の安心感を追求するお金ブログ

今年(2023年)年金がおよそ2%増額になるけど、喜べない人が出るハズ

   

表記どおり、今年は久々に年金受給額がアップします。この増額は年金の「物価スライド制」という年金受給者を物価高騰から守ろう!という趣旨なのです(でしょうと書いた方がいいかも)。ちなみにこの情報は下記日本年金機構などの公式なサイトで既に知らされていることです。↓↓↓
令和5年4月分(6月15日(木曜)支払分)からの年金額 日本年金機構サイトへのリンク

正確には67歳以下原則2.2%の引き上げ、68歳以上原則1.9%の引き上げですが、この記事では「およそ2%と書いて話を進めていきます。

老齢年金は基本、所得税や住民税がかかります

外国ではかからない国もありますが、日本ではかかります。そりゃかからない方がありがたいけど、まあ日本の少子高齢化を考えると致し方ないかもです。

それでも、年金額が「基準」より少ない人は非課税になり、社会保険料もお安くなる制度になっています。こういう低所得者の救済制度があるのは日本の良いところですね。

ちなみに非課税かどうかの線引きをしている「基準」は、

一般的だと思う扶養している配偶者がいる2人世帯の場合は、「扶養している人」の線引き基準額が211万円。これを俗に「211万円の壁」と言うようです(自治体の「級地」によって変わる場合もあります)。

つまり仮に旦那が妻を扶養しているという従来型のモデルでは、旦那が年金の他に所得が無ければ年金収入211万円までなら非課税になり、社会保険料も安い、となるわけです。ちなみにその場合の妻が受け取る年金が妻に扶養家族はいないので155万円がその基準。

以下に詳細情報がAllaboutのサイトに分かりやすく書かれていますので、リンクを貼りましたので参考にしてください。級地による差も書いてあります。↓↓↓
65歳以上の夫婦・年金受給世帯が住民税非課税になる「211万円の壁」って何? Allabout マネーのサイトへのリンク

問題は、物価スライドにより年金が増えて、211万円(妻や単身者は155万円)を突破!してしまう層がいるはずで、この方達はもしかしたらかえって出費が支給額を上回ってしまうかも!?

2%増額されて211万円を突破する金額は、計算すると207万円弱です。今現在の受取額が207万円ぐらいから210万円台の人は、この4月支給分から増額されると良くて再来年から、210万円前後の人は来年はもう課税世帯に昇進し、それによって健康保険や介護保険の保険料は上がり、介護サービス料も高額医療制度の限度額も上がることになります。障害者でNHK受信料免除の方は有料に戻ってしまうでしょう。ちなみに健康保険料と介護保険料の例を以下リンク先に貼ります。

健康保険料の例(新宿区の場合)→令和3年度 国民健康保険料 概算早見表
健康保険料は年額2万円ぐらい増えてしまうように読めます。しかし健康保険料は世帯別ですからまあいいとしても以下の介護保険料は個人別で、しかも増え方がスゴい!

介護保険料の例(江東区の例)→令和4年度の保険料
夫婦とも非課税の場合で上記リンク先表中の「第2段階」だったものが課税により「第4段階になると支払額は2倍ぐらいに、夫婦とも課税になったら3倍近くに増えると読めます。

他にもまだ介護サービス料も高額医療制度の限度額も増えますが、こちらはそれを使うかどうかで変わってくるから一概には書けません。

年額200万円程度の年金受取額の層はけっこう大勢いるはずなのですが、

現状では「なぜか静か」で、テレビのバラエティー番組もネットもこの話題はほぼほぼヒットしません。まだ気づかないのではないのかな?という感じがします。

ゲスの勘ぐりですが、政府や自治体は理由は何にしろ課税世帯が増えることは「歓迎♪♪」に間違いないのですね!なにしろ実入りが増えるんですから。

でも市民はこれで生活苦しくなるのは間違いないと思うのです。

私は8月までに年金受給をどうする、上記問題を考えて決めなければなりません

私は今年8月で65歳到達します。本格的な年金受取が開始されます。誕生日前にハガキが来て、最初から支給開始するのか、基礎年金と厚生年金のどちらかを繰り下げするのか決めなければなりません。

私はいままで「年金が物価スライドで増える可能性は低いのではないか」という期待を胸に、繰り下げして増やすことを考えていました。私の年金額は200万円に届かないので、数年繰り下げすると211万円未満の額になります。1回ぐらい増額が有っても非課税を外れないように!と思っていましたが、今年の増額を見て衝撃を受けました。

老後に非課税世帯としてローコストに生きる道は閉ざされたのかも!?

例えばのザックリばなしですが、夫の年金額がたとえば170万円程度、妻は長年の第三号被保険者で80万円ぐらいの年金額、合計で250万円ぐらいの場合、これで日常生活はなんとか営めるなら65歳で年金を受け取り始めたら、この先よほど物価が上がらない限り非課税世帯でローコストに生きられる選択肢があると思っています。

私の今の状況がまさにこれに当てはまるので、第一の選択肢は「繰り下げしようかと思っていたけどヤメて65歳から受給を開始してしまう」です。

しかし私にはひとつ心配があります。妻より私が先に逝ったら残った妻は大丈夫か?

この問題を解決するため、既に65歳になっている妻の基礎年金を「繰り下げ」選択しました。こうすることで妻の基礎年金が増えるので、それに私の65歳時点の厚生年金の4分の3を載せた額が妻の遺族年金になるから、これなら私が逝っても妻の生活費はなんとかなるだろう。こういう選択を既にしました。

妻はパートもしましたが、ほとんど第三号被保険者でいたので基礎年金ぐらいし受け取る年金はありませんし、70歳ぐらいまで繰り下げしても155万円にはまだ遠いです。しかも私が逝ったアトの遺族年金は非課税ですからローコストは維持できそうです。

むしろ妻を扶養している身の私の方が懸念事項いっぱいです

懸念事項の一発目は上述したように、私も年金繰り下げして増やそうかと思っているのですが、既に書いたようにそれが税負担増や社会保険料増になって跳ね返ってくる可能性が高くなったようだ!ということです。これではもはや繰り下げしない方が良いのか?と気が弱くなりました。

二発目は、もし妻に先立たれたら・・・

私は65歳での年金受取額が170万円ですから単身になった私はもうこれで課税に昇進してしまいます。私が遺族年金を受け取る選択肢は現実的でないので、あり得ません。しかも、今後の物価上昇が延々と続くとしたら、私の生活は物価に追いつかない増額に加えて税負担と社会保険料負担の増加でアップアップになるだろう。しかも蓄えた預貯金は物価高つまり進むインフレによって目減りしてしまうだろう。

では、どうしたらいいのだろうか??

新たな選択肢として、75歳まで年金を繰り下げてしまう選択肢は、あり得るのか!?

これが成立するかどうかはもっとよく考えなければいけないのですが・・・

「ありえへん」とは言い切れないです。

今後の物価上昇により、どの道生活に余裕幅が少なくなるのなら、いっそ年金をパンパンに増やしてしまい、75歳以降になったら年金だけで税負担増や社会保険負担を巻き込んでも暮らして行ける年金額を得た方がマシか!?
こう考え始めました。

そうすると貯蓄が75歳まで底づきしないように倹約生活を送ることになります

ただ、インフレが今後も継続するのなら、預貯金という増えない現金資産は早く使っておく方がマシとも考えられます。

その後に、物価には追い付けないだろうけど、物価連動の仕組みが装備されている年金で生きて行く方が「老いたアタマには楽」なのではないのかな?こう考えています。

65歳から年金を受け取るか、繰り下げするか・・・

この答は誕生月の前月までに固めなければ

ちなみに繰り下げを選ぶ場合は「いつまで繰り下げるか」はもっと後で決めればいいことです。例えば75歳まで繰り下げようと思ってそれを選んだとして、だけど途中の69歳で考えが変わり、ただちに受け取りたくなったら、その時点で年金事務所に出向き、開始手続きしたら済むことです。さらに5年間までなら過去に遡って支給開始したことにできるそうです。

そういうわけで、多分私は今後生活の倹約化(今までもそうだったけど)に努めて、私の年金の内、大きい方の厚生年金を75歳まで繰り下げする方向に舵を切ることになるだろうと思います。

そして基礎年金は65歳から受給開始するのではないかと。それに加えて過日投稿した年金生活者支援給付金制度も可能な期間について適用申請しようかと。

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