老後2千万円に殺されない生活日記

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投資信託は「売り時」というものが無い!?

   

投資信託を買おうとするとき、銀行に行くと信託投信担当のキレそうな担当者の方がとても親切に丁寧に「このような商品はいかがですか!」と薦めてくれます。「ホントに儲かるの?」と尋ねると、騰落率とかチャートを見せてくれて儲かりそうな雰囲気を醸し出してくれます。「騰落率教えて」とか「チャート見せて」と言えば、そいつをすぐ見せてくれるし、まさに上げ膳据え膳で投資信託選びができてしまうから、買うのは簡単!

だから(銀行窓口で買う場合の)投資信託の買い時は、まさに銀行が薦めてくれて、自分もその気になったとき!と言い切ることができます。
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問題は投資信託の「売り時」の方です。
「お客さん、今が売り時ですよ」とは銀行は絶対言いません。それは投資信託をお客が保有していれば、銀行に「管理手数料収入」が入るからです。持ち続けているとこの収入は長~く銀行の“タメになります”。だから売り時は自分で見つけなければなりません。
どうやって売り時を見つけるのでしょう?

これがなかなか難しくて、スッキリ見渡せないのです。

投資信託を買う前に「本を買って勉強しよう!」は誰でも考えること。そういう考えで「初歩の投資信託」的な本を買いあさって読むと「投資信託は、基本は長期保有」なんてことが書いてありました。要は株みたいに買ってすぐ売るようなものではない、とそう書いてあったのでした。でもいくら長期保有って言ったってどこかで売るでしょ!その時の見極め方を教えてよ!って怒りたくなる感じ。。

銀行が主催する「投資信託セミナー」に行ってみると、案の定そこにはたくさんの高齢者の方々が集まっていました。ざっと見渡して8割が白髪の紳士淑女の方々。私は自身の投資信託の保有状態をここに照らし合わせて想像すると「ここに集まっている方々は投資信託を購入してずーっと保有し続け、本人が死んだら家族の手によって売り手続きをするんだろうなぁ」と感じました。

すなわち一番ありそうな投資信託の「売り時」は、自分が死んだとき。
これは悪くない売り方だと思います。なぜなら死ぬまで売らなかったということは、死ぬまでお金に困らなかった証拠。死んでからはもうどーでもよくなるから、いくらで売れても関係ないのです。

次に想像する売り時は「強制売却
つまり信託投信の資産が減りに減って、運用できなくなったとき「繰り上げ償還」という残酷にも「この投資信託はここまで!」と清算されて、損しようが得していようが「THE END」になるとき。高齢者にこの事態が突然知らされたら、きっと寿命が縮むことがあるのではないでしょうか??
でもまあ、投資信託の長期保有って、ホッタラカシにしている人は少なくなさそうですから、こういう売り時に遭遇する人も少なくないはずです。

また次に想像できる売り時は「とにかくお金が要るとき」
キーワードは「とにかく」
この「とにかく」が頭に着く状況になると、もう利益だの損だの言っていられない事態でしょうから、損も損に感じられなくなているはず。だから「損して売る」という痛みを感じることなく「あーとにかくお金の用立てができて良かったぁ」とくるわけですから一種幸せだと想像します。

あんまり無さそうな売り時として「損を出し続けているなぁ」と実感したとき
投資信託は長期保有が基本だとされているので、値下がりしたときの投資家心理は「またそのうち上がる日がきっと来るだろう」です。だから滅多に売らないわけです。しかしなんぼなんでも「こりゃヒドイ」と憤ったときが「売り時」です。もうそんな投資信託は、突然火が着いたように再上昇する!なんてことは無いから。ただスグに「こりゃヒドイ」と思う人は売って損してまた再上昇があり得ます。

一番無さそうな売り時は「今が頂点だ!ここで売りだ」
あの時が一番良かった・・・なんて後から分かるもので、頂点に居るときにはまったく分かったものではありません。なので頂点から少し降りたら売るのが無難だと思います。しかも頂点あたりを境に資産が減ってくるような場合は「この先はもっと下がる」と踏んだ方がいいと考えます。しかし言うは簡単、実行するのは難しいのがこの世界。欲が絡むから「もっと上がるんじゃない!」と思ってしまうから、このような売り方ができる人はほんの少数だと自信を持って言えます。

でも、売るときは、この売り時を見つけることが最良なことは言う間でもないでしょう。こんな売り方ができる人間になりたいです!

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